YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

一瞬の風になれ

2007年01月06日 | 
第136回直木賞候補作品にあげられた佐藤多佳子著「一瞬の風になれ」三部作を読み終えました。候補になったのは読み終わってからですが・・・。いや実は北村薫著「ひとがた流し」も好きなので、最終的に決定する1月16日が楽しみです。

この本「一瞬の風になれ」全三巻は、お正月休みを前に29日にAmazonで入手したものです。これでランに関する課題図書(^。^)3作品を読破したことになります。
ほかの作品は、三浦しをん著「風が強く吹いている」と桂望実著「Run! Run! Run!」です。


主人公神谷新二の、中学校卒業から高校三年生のインターハイ県予選までの期間が、物語となっています。また、この先にも輝かしき未来を予感されるような印象を残して・・・。

私のこの歳にして、高校生の多感な時期のあったことを思い出しました。(笑)
なんてったってこのブログの表題が「青春(Youth)」ですから。

著者が第三巻の終わりに謝辞を書いていますが、陸上に関する取材は相当行ったようです。それぞれの巻末に additional notes が書かれています。それはトラックに関することだったり、生理学に関することだったりして、もっと書いてあっても良いのではないかとも思ってしまいます。ちなみに第一巻は「イチニツイテ」、第二巻は「ヨウイ」、そして第三巻は「ドン」と書かれています。

私は46歳で走り始めたので(未だに遅い)、陸上部がどのような構成でどのような練習をしているかは全く知りません。この作品はその高校陸上部の秘密を暴いていると言った楽しさも得られます。

異性への心のときめきは、今時の漫画になれている世代にとってはどうなのか分かりませんが、ほんわかとした気持ちの残るすがすがしい描写です。友人一ノ瀬連のそれへの関わりについては、もう少しすっきりした描写があっても良かったのかなぁ と感じました。でも、全体はまさしく青春小説でしたね。

走るのは一人でできるスポーツですが、この本を読んだ後では、けっして一人っきりではないことを実感します。ライバルはみんな仲間なんですね。

上の息子が1日で全三巻を読破したようです。お薦めできる作品でありました。
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1 コメント

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こんばんは! (キャベタマ)
2007-01-07 02:54:02
はじめまして。キャベタマといいます。
トラックバック、ありがとうございました!昨日、「一瞬の風になれ」第1巻を買ってきました。早く読んでみたいです。
どうかよろしくお願いします。
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