Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

物を思う心

2010-01-27 01:37:31 | アメリカの生活
引越しをしてからずっと探していた蛍光灯。やっと気に入ったものを見つけました。電灯の部分は手のひらくらいのサイズですが中央がレンズになっており、上についているフタを開けると拡大鏡としても使えます。(模型の製作で使えそうです)

持ち帰って早速使ってみました。なんかすごく懐かしい感じがします。

日本では多くの家庭で蛍光灯が主に使われますがアメリカでは台所でお目にかかるくらいです。ですがオフィスなどでは良く使われています。

一説にはアメリカ人は一時期蛍光灯に含まれる毒が問題にされて家庭には普及しなかったとか。

私の買った小さな蛍光灯を灯して手元を照らすと大学時代にノートにシャーペンを走らせていた頃を思い出します。

最近は電球と形は同じで中が蛍光灯なんて物も使われていますが蛍光灯は従来の電球に比べて経済的と言われていますが、大学時代電車で聞いた女子高生の会話が思い出されます。

電車の窓からふと見ると、クリスマスの時期だったのでしょう、ショッピングセンターに植えられた木々が電飾で飾られていました。それを見た女子高生たちは感嘆の声を上げ、

「わーきれい!でも電気代がもったいないよねー。」

もう20年も前の話ですがその頃から日本では女子高生にもエコが身に付いていたのです!

私もアメリカに来てまずびっくりしたのが人々のエコ感覚のなさでした。

紙コップ、紙皿など日本とは比べ物にならないくらい大量に消費しますし、お手洗いには必ずペーパータオルがありますし、一般の家庭には全館冷暖房で冬でもTシャツで家の中を歩き回ります。学校で出される生徒の給食のお盆まで紙で出来ていて食べて終わったらポイです。

初めの頃はこれこそアメリカの豊かさなのか!と勘違いした向きもあったのですが最近の不景気とあいまってようやくアメリカ人にもいたずらに物を無駄にするのは「もったいない」と思う気持ちが芽生えてきている様子です。

日本にはアメリカのような広大な土地も、掘れば石油か何かが出てくるような土地でもありませんからこの物を大事にする心はもう日本の誇れる文化と言ってもいいと思います。

先日私の家にも自治体からごみの分別に関するお知らせと、分別に使う緑色の巨大なバケツが届きました。巨大と書きましたが本当にドラム缶くらいの大きさがあります。

リサイクルできる物は根こそぎ集める!ってことでさすがアメリカ!と思う反面、大量消費はしばらく続きそうだなあ…そう思わされました。

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