Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

衆院千葉七区補選と自民党総裁選

2006-04-16 08:25:00 | 政治
選挙に強い小沢氏だ。

報道機関の調査で、現在のところ千葉七区の補選では民主党が先行いているという。先行、の意味がいまいち分からないが、ついこの間までメールの問題で批判されっぱなしだった民主党からは想像も出来ない言葉だ。小沢氏の登場が大きく影響しているのは間違いない。

小沢氏の経歴をみると、選挙にはとことん強いようだ。何度も政治生命が危ぶまれた時期もあったようだが、そのつど選挙の勝利で乗り切ってきている。政治家は選挙で勝ってナンボノモノ、ということを信条にしているのだろう。確かにいくらいいことを言っても、選挙で選ばれなければ絵に描いたもちになるのだから、その考え方は間違いではない。

しかしなぜそんなに選挙に強いのか。

私は個人的に小沢氏を好きになれない。何故か、といわれても困るが、なんとなく。千葉の補選は政治のこれからを見ていくうえでものすごく重要になってきた。

千葉の選挙の結果はどうあれ、衆院の3分の2の議席を持っている与党にすぐに影響があることはない。自民党にすれば、勝てば議席がひとつ増える、負けても衆院の3分の2を持っているのである、政権運営になんら支障はない。だがもし民主が勝てば小泉首相にしてみれば、思い描くシナリオに霧がかかる、というか、すっきりしないものを感じることだろう。さてどうなることやら。

この選挙が終われば自民党の総裁選が政治関連のニュースのトップになるだろう。私の見方で総裁選のレースを見てみると、(もちろんこの方たちが全て総裁選に立候補したときの話だが)今のところ安部氏がもっとも有力だ。次に福田氏、そして麻生氏と続く。谷垣氏は残念ながら私の順位付けでは最下位だ。

何を基準にこの順位をつけたか。

世論調査による人気順位からこういっているのではなく、実際、私の中では安部氏と福田氏の次期総裁になれる可能性はほぼ拮抗している。世論調査では安部氏がかなりリードしているようだが。私はこの候補者たちが、マスコミに対してどのように対応しているか、で次の総裁選を占っている。そこから導き出されるのは安部氏有利だ。

マスコミは、今の社会に確かに必要だが、これほど無責任で、しかも権力を持っているものは他にない、と思えるほど矛盾に満ちている。そのマスコミを如何に使うかは、これまた非常に重要で、ここに理想と現実の微妙な駆け引きがある。

ここに並べた総裁候補、安部氏、福田氏、麻生氏、谷垣氏、彼らは個人的に見れば自らの身をすり減らしても国と国民を第一に思う立派な人たちだろう。だが彼らの思いを国民に知らしめるにはマスコミを使う他はないのだ。私が安部氏を時期候補の筆頭に挙げたのは、彼はこの矛盾に満ちたマスコミをきちんと手玉にとっている。これが出来なければ駄目だ。首相になってもいつ足元をすくわれるか分からない。

福田氏もその線ではかなりいいところを行っている。ただ今の内閣で役職がないため、あまりメディアに登場しないことが足を引っ張っている。マスコミの使い方を誰よりもよく知っている小泉首相が敷いた布石からは、安部氏を押す目論見が透けて見える。私は小泉派なので、そこには必ず理由があると思っているが。

「劇場型政治。」この言葉は小泉首相がマスコミに報道してくれ、と頼んだものだろうか。そうではない。マスコミが勝手につけたものだ。マスコミにしてみれば、誰か特定の一人だけを登場させるのは不公平になるので、適当に批判もしておかずにはおれないのだろう。それが返って首相の知名度を上げる。もちろん実力が伴わなければ国民は支持しない。小泉首相は野球で言えば攻守共に兼ね備えた優秀な首相だった。次の総理にもそういう方が就かれることを期待したい。



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