Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

戦争する国しない国

2006-09-24 01:41:49 | アメリカの生活
 アメリカにいて日本との違いを感じることは多々あるが、その中でも最も印象的なのが「この国は戦争をする」ということだ。

 昨日ローカル紙に地元出身の兵士がイラクで命を落とした、という記事が出ていた。まだ22歳だったそうだ。記事の中で彼の生い立ちや通った学校、友人からの言葉などが紹介されていた。国防省からの正式な発表はまだだが、戦死の事実は間違いないという。

 彼の過ごした場所や通った学校の名前は近いがゆえになじみがある。すぐ近くで住んでいた青年が戦地で命を落とした、と聞くとどういうわけか、テレビで今日何人イラクで死にました、という報道を聞くよりももっと胸に迫ってくるものがある。しかもまだ22歳の若者だ。

 私のようにこの国に来てまだ10数年で、しかも今いる場所には8年ほどの人間でも戦死の報道にショックを受けるくらいだから、ここにずっと暮らしてきたアメリカ人はもっと大きなショックを受けているだろう。

 それでもアメリカ人は戦争をする。人を殺しにいくのだから殺されるリスクも当然背負ってゆく。 

 私の2人の子供はアメリカと日本の国籍を持っている。彼らが成人し、アメリカの国籍を選べばアメリカ人として戦地に立つこともあり得るだろう。その時、私は何を考えて彼らを見送るのだろうか。 

戦争はないほうがいいが、世界の国全てが日本のように戦争放棄をしないことには無くせないのも事実だ。今やむを得ず戦わねばならないなら、アメリカには最終的には人類から戦争を無くすことを目標に戦って欲しい。自分の子を戦地で失う、親としてこれほど心を痛めることはない。大義のない戦争ならばなおのことだ。
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