Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

アメリカのクレジットカード事情 2015年2月現在

2015-02-03 14:04:20 | アメリカで商売
信じられないかもしれませんがこちらでは現金で買い物をする人はカードで買い物をする人よりも少ないのです。

アメリカの個人消費が日欧に比べて堅調なのは最近またアメリカで人々がお金を借り易くなったため、と言う見方をする人もいますが私もある程度は事実だと感じています。ついこの前リーマンショックをやらかしたばかりなのに懲りないでんな。

クレジット会社から発行されるカードがクレジットカード、日本で言う消費者金融です。対して銀行口座と直結しているカードをデビットカードと言います。デビットカードで買い物をする時は口座から直接支払いをしていますから現金払いと変わらないと言えば変わらないかな。どちらにしろお店ではカードを受け付ける準備をしておかないと商売に支障がでてしまいます。

さて、クレジットカード(消費者金融)会社は顧客が一度に支払い切れないほど使ってもらって残額に利息を掛けることによって儲けます。もし毎月自分が支払える範囲で借りているのであれば利息は発生せず、儲けはありません。

これに対して私ども商売人が相手にするのはクレジット決済を業務にする会社で、消費者金融とは違います。

そしてこの会社がまたアクドイ。タチの悪い消費者金融に引けを取らぬほど。

もともとはこうではなかったのでしょうが『黙って座ってても金の転がり込む旨いビジネス』だと分かってから同じような会社が乱立するように。最近は少し落ち着きましたが今でも1日に必ず数件はそれらの会社から勧誘する電話が鳴ります。ひどかった数年前は1日に軽く10件以上はかかってました。


何故旨いビジネスなのか?



消費者金融と違ってカード決済を請け負う会社は私どものような小売店でお客がカードを使用して決済した時に手数料を我々小売店から徴収して儲けるシステムです。ですから絶対に損をしません。それどころか一度契約を結んでしまえば彼らはなんら働らかなくとも、契約した小売店から毎日お金を送ってきてくれるわけです。


決済する会社が少なかった頃はいざ知らず、こう同じような会社が増えると当然契約先の小売店の争奪戦になります。それが先ほどお話した執拗な勧誘に繋がります。

勧誘だけならまだしも実際に私のように彼らのサービスが必要だった場合は数社から見積もりをとりますが、当然あちらも顧客をとるべくまさにあの手この手。そこでよし、じゃあということで数年分契約してサインして始めてみると違うんです、最初にセールスマンが示した見積もりと。当然当初の見積もりよりも多く請求をしてきます。

私が電話をして抗議すると、明らかに契約時の丁寧な対応と違うことが声のトーンで分かります。いえ、それ以前にカスタマーサービスに繋がることすら難しいです。最低でも5分、ひどい時には30分も待たされることさえあります。

私「先月の手数料ですがあなたのセースルマンと話していた内容と違いますよ。」

会社「そんなことありませんよ。契約書の10何ページを見てください。そこにはこうかかれているでしょ。」

契約書に全部目を通さないお前が悪い。それは確かにそう。でも全部で20ページ近くある契約書に全部目を通すのは英語が第二言語の私には至難の業。いえ、アメリカ人でも全部読む人はやっぱり少数派です。だからこそセールスマンがいるんだと思ってました。

私「でもあなたのセールスマンがそういう事はしない、と言い切っていたことをするなんて、それはそちらの問題でしょう、どうにかならないのですか?」

会社「うちの責任ではありません。あなたは契約書にサインをしているんです。契約が切れるまではあなたにはどうしようも出来ませんよ。裁判でも何でもやってください。」

こう言われて終わり。毎回頭にきて契約が切れるとすぐに他の会社に乗り換えますが基本的に毎度同じ流れになります。ああいう会社と最後に契約した時などはそこのセールスマンが私の友人の友人を騙って近づいてきて「あの友人の友人なら信用出来るだろう」と思って任せてみたらやっぱり同じ結果になったわけでこのときはもう本当に自分を呪いたくなりました。友人に確認しなかった私のミスだったんでしょうがほとんど詐欺に近い、友人の名を使うなんて。そしてそこと4年もの長い契約を結んでしまったのありました。





そこに流星のごとく現れたのが『スクエア』カード決済サービス。





カード決済会社の横暴に疲れ果てていた私はこの会社との出会いに狂喜乱舞。契約は、ふむふむ、へえー契約と言う概念はないんだ。使いたくなければいつやめてもいい?使わない間は手数料発生しない!?しかも手数料はこんなに安いの!!

ここまで理解するのに10分もかかりませんでした。だってホームページの1ページにたった数行こう書かれていただけでしたから。これまで騙されまくってきたから最初は半信半疑。でもやってみよう。ここに書かれていることが本当なら今契約している会社と同時に使用しても手数料の合計額は抑えられるはずだ!









こうして2012年からスクエアを利用し始め、先ほどお話したしがらみとは開放されることとなりました。

そしてわたしもあのろくでもない会社に一矢報います。



4年契約した会社の契約書を時間を掛けてよく読み、ウェブサイトなどで資料を集めながら内容を吟味してみるとどうやら私は2種類の契約書にサインしているらしいことを発見。ひとつは決済業務、もう一つはカードマシーンのレンタルに関するもので、機械のレンタルは契約満了まで解約出来ないが決済業務の方は解約できることを大発見。電話では「契約書にサインがある限り解約は出来ませんよ」と繰り返しておきながら私が契約書に印をつけて解約を要求する手紙を送るとあっさり受諾。そうして毎月の手数料を約半額まで下げることに成功。この国で弁護士業が流行るのも分かるような気がする。。。


そうしてついに。。。。




スクエアにしてから使用していなかったかの会社のレンタル機器。契約期間満了でようやく返品する時が来ました。





感無量。












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