続 『とろ』のトロント奮闘記

カナダ人の旦那(相棒)&生粋日本人のワタクシ(とろ)プラス猫(Bobo)のトロント生活

The Reason I Jump

2013年10月18日 | Book

もとは、日本の本なんですが、英語に翻訳されたものを読みました。

Naoki HigashidaというAutismの当時13歳の子が書いた本。

アイルランドに住む作家の奥さん(日本人)が自分たちの子供がAutismと診断され、いろいろな本を漁っている時に出会い、翻訳して知り合い等に配っていました。

でも、正式に翻訳して出版するべきだと言われ、英語版が世に出てきました。

Jon StewartのThe Daily Showで紹介されていて、Jon Stewartが大絶賛していました。それで、相棒が早速購入したのだ。

私はAutismではありませんが、彼と同じ思いをしたなって思ったところがあった。

Autismの子はうまくしゃべれない。だから、何も理解できないだろうと思われがち。自分の思っていることをうまく表現できない。そして、実年齢よりも子ども扱いされる。

これは、まさしくとろがトロントに来た頃の状況。

英語でうまく伝えられない。発音がおかしいからわかってもらえない。うまくコミュニケーションをとれないから一人の人として扱ってもらえない。

とってもしんどかった。

これで、全く英語がわからなければ傷もつかないのですが、下手に相手の言っていることは分かるし、自分で納得のいくように話せないし、、、結構泣いたなって。

この本の中では、なんでAutismの子は同じことを繰り返すのか?なんでAutismの子は散歩が好きなのか?なんでAutismの子はこういう行動をするの?などなど、質問に答えるように進んでいきます。

彼の心の叫びなどが盛り込まれ、どうやってAutismの人と付き合っていけばいいか?っていうヒントが得られそうな内容でした。

それでも、実際に、家族やケアワーカーにとっては想像を絶する忍耐が必要なんだろうなって思った。

何事もステレオタイプはいけないって改めて思った。