[2023年3月24日 更新]
このシリーズも最終回。昨日の社会に続き都立理科の傾向を見ていこう。
<過去記事:都立入試社会 マークセンスの得点割合>
◆急変
社会とともに大きく変わったのが理科。数字だけ見ても理解できる。
他教科と違い大きな変化は最近のこと。2019年度までは四択ばかりだった。
左の「率」は100点満点のうち、マークで答える問題の得点。
右の「うち四択」は マークで答える問題のうち四択1つだけの得点。
右の「うち四択」は マークで答える問題のうち四択1つだけの得点。
2021年度では、ただの四択問題の得点比重が半分を割った。過去三十余年の中で初めてのことだ。
「まぐれ当たり」が起こりづらくなり、ちゃんと勉強している者のみが得点できる形式になっている。
マトモな受験勉強をしてきた者は何ら戸惑うことはない。運だけで点を取る奴を排除できるのだからむしろ喜ばしいことだ。
◆複数の選択問題を完答する
参照:都教育委員会HP
上記は2021年度の解答用紙。
最終問題は三択が4つ並んでいる。実際の入試問題を見てみよう。
参照:都教育委員会HP
電流と磁界の問題。中2の学習範囲なので、中3の諸君はもう解けるだろう。
①~④をすべて正解して4点。
ただし完全に独立した問題ではない。根本が分かっていれば4つとも解け、分かったいなければ間では正解しない。確率1/81だ。けして難しい内容ではない。
いい出題方法だと言えよう。
◆2022年度で元通り
しかし2022年度は昔に戻る。四択問題の得点が92点、ここ20年で最多。
四択なのでマグレ当たりも出る。
平均点61.4点。注目すべきは、96~100点に受験生がもっとも多く集まっているという点。
一方、1ケタ点はほぼいない。四択ばかりなのだから白紙にでもしない限り全部外すのも難しい。
参照:都教育委員会HP
◆記述問題が減った理由は天皇誕生日!?
2023年度は記述問題が大問3(地学)で1つだけ。過去いちばん少ない。
その理由は2/23の天皇誕生日ではあるまいか。
都立入試は2/21に実施し、8日後の3/1が合格発表。
その間の土日曜・祝日は高校教職員はお休みなので、採点作業は滞る。
平成後期は2/22~24に一般入試を実施していた。もちろん2/23は平日だ。
令和になり祝日が増えたことで、入試日を前倒しし採点できる期間を増やした。またマークシート導入し、記述問題を減らすことで採点作業を早く確実にできるように変わってきたのだ。
<過去記事:都立高校 一般入試の日程はどう変わってきたか>
無料の資料請求で、
「都道府県別厳選入試問題(数学編) 東京都」
「内申点の仕組み」
がもらえる。
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。