都立に入る!

島外生徒受入選考に受かるために

[2021年10月20日 更新]
都立高校は学区がないが、すべての高校を都民が受験できるわけではない。
例外の一つが「島嶼(とうしょ)」の都立高校である。
大島、新島、神津、小笠原、八丈、三宅の6校。

大島海洋国際は寄宿舎があるので、居住地の制限なく受験できる。

◆島しょの都立高校に行く資格は3種類
・島しょに保護者とともに転居することが確実なこと。
・都内の中学生で、入学日までに島しょ在住の身元引受人になり得る6親等以内の親族と同居することが確実なこと。 
・島しょの町村が独自に実施する島外生徒受入選考に合格していること。

まず、保護者となる親族が一緒にその島に住むことが条件になっている。
それ以外の唯一の方法が「島外生徒受入選考」である。
これについて分かりやすく説明する。

実施しているのは神津高校と八丈高校のみ。
カンタンに言えば、この2校を受験するための事前選考を実施する。これに合格した者だけが、島内に保護者がいなくても入学を許可されるということ。
高校受験自体は必ず定員割れなので、合格は間違いない。
大事なのは、どうやって「島外生徒受入選考」に受かるかどうかだ。

◆神津島は定員5名。でも必ず5名受かるわけではない
以下は神津島村の神津高校「島外生徒受入選考」結果。
 募集応募合格
2021年5164
2020年5215
2019年5253
2018年4204
例えば今春入学生の場合、5名の募集枠に対して16名が応募してきた。
しかし合格は男子2名、女子2名。
必ずしも定員まで合格を出すわけではない。都立高校の転学・編入試験に似ている。

なお神津島村が求めるのはこのような中学生。
(1)心身ともに健全である生徒 
(2)学業に積極的に取り組み、学力向上を常に目指す高い意欲をもった生徒
(3)欠席・遅刻・早退が少なく、基本的生活習慣が確立されており、周囲との調和を意識した共同生活 が可能な生徒
(4)高校卒業後の進路への意識を持ち、自ら進んで学習する生徒
(5)島内の生徒とともにリーダーシップを発揮しあい、切磋琢磨しながら相互に成長することが できる生徒
(6)他者への思いやりと規範意識をもち、しらすな寮や学校、社会のルールを守ることのできる生徒 

以下は「本校の期待する生徒の姿」最新版。


要するに、成績がよく生活態度のマトモな中学生を望んでいるわけだね。
何べんも遅刻するような子はまず受からないだろう。


出願時に必要な物は
① 中学校3年1学期の通知書の写し(全ページ)
② 出席状況証明書(様式①
③ 自己紹介シート(様式②
④ 志願理由書(400 字詰め原稿用紙 2 枚程度)※別紙「志願理由書作成要領」をご参照ください。
⑤ 志願書
⑥ 住民票謄本の写しの原本

これらの書類をいかに丁寧に、きっちり書き上げるかで決まるだろう。
雑なら落とされるだろうね。
頼りになる大人の力を借りた方がいい。判定するのは大人だからだ。


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