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立川高校 創造理数科に入る方法

[2021年10月22日 更新]
2022年春、立川高校に創造理数科が開設される。
他県では理数科のある公立高校がすでに動いている。
埼玉の県立大宮高校、千葉の県立船橋高校、神奈川の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校など。
だが都立高校として理数科は初である。

◆なぜ「創造理数科」か
他校はただの「理数科」とするところばかりなのに、なぜ立川高校は「創造理数科」という名前なのか。
あくまで私見だが「よそとは違う」と言いたいだけだろう。ネーミングセンスは無い。おっさん連中が名付けたんだろう。プロの仕事とは思えない。

◆推薦入試は「口頭試問」あり
創造理数科は他校の推薦入試とは違う「特別推薦」選抜を行う。
日程は他校や立川高校普通科の推薦入試と同じ。他校や立川高校普通科の推薦入試と同時に受けることは不可能。

2022年度、創造理数科の推薦入試の得点配分は1,000点満点で
調査書 500
面接 50
小論文 200
口頭試問 250
となっている。
口頭試問は珍しい。

出願時に提出した研究実績報告書を基に、研究した背景と目的、実験や検討の方法・結果、今後の展望についてなどを質問される。
つまり、何らかの研究や調査を行っており、その結果をまとめていなければ応募すらできないということ。これはハードルが高い。
研究実績報告書はA4用紙2枚。書式は自由である。パソコンやスマホを使い、図、グラフ、表を使うのは当然だろう。
「研究実績報告書は点数化しない」とあるが、報告書がいいものであれば、口頭試問で加点されることが予想される。


なお創造理数科の特別推薦は、募集人員ぴったりに合格者を出すとは限らない。高校側が求める基準に達していなければ落とされる。この点が一般入試とは違う。都立小石川中や白鷗中の"特別枠"みたいなものと考えたらいいだろう。(あちらはコンクールに上位入賞が条件ではあるが)

◆一般入試は「2つの科の併願」OK
一般入試では普通科も創造理数科も同じ入試問題を使う。
国数英は自校作成問題。理社は都立共通問題だ。

出願者には3パターンある。
A. 創造理数科のみ出願する者
B. 普通科のみ出願する者
C. 両方に出願する者

合格者の決定方法は次の通り。
1. まず「A」と「C」を総合得点の高い順に並べ、特別推薦と合わせて1クラスの人数(約40人)になるまでを合格者とする。

2.「C」で「1」に漏れた者と「B」を、男女別に総合得点の高い順に並べる。
定員の9割まで合格者とする。

3. 「2」で漏れた者を、男女混合で総合得点の高い順に並べる。残り定員に達するまでを合格者とする。

「A. 創造理数科のみを出願する者」はいないだろう。
「B」か「C」にするはず。ほとんどの受験生はダメ元で「C」にするのではないかね。

必ず創造理数科の方が学力の高い生徒が集まる仕組みになっている。私立で言う特進コースのようなものになるだろう。

都教育委員会の狙いはずばり「難関大学、特に国公立大理系」の合格数を創造理数科で稼ぐことにあるのだろう。

ウチの塾から立川まで行く子は一人もいない。遠いから。
日比谷、戸山があれば充分だ。

当面、遠くから様子をうかがわせてもらうとする。

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