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2020年度 都立高校の定員は減る

毎年、都立高校の受け入れ定員はこの時期に決まる。
都立高校と私立高校の定員は 59.6:40.4と固定されており、高校に進学する中学3年生の数をこの比で分ける。

私立高校の定員が思いのほか多いのに気づくだろうか。

他県では公立高校に8割以上が進学するケースも珍しくない。
47都道府県で唯一、公立より私立高校の方が多い東京都ならではの方策である。

◆都立高校へ進学する割合は減少ぎみ
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この表は2013~2019年度に高校に入学した都内の生徒についてまとめたものだ。
都教育委員会のサイトで公開されている。
「進学者数」は高校・高専に進む生徒なので、専門学校生は含まない。

来春2020年度入試は大きな変更がある。それは都立受験生にとっては悪いニュースだ。
都立高校の受け入れ定員が減少するのである。

2019年度までは、卒業する中学3年生の96%が高校に進学すると想定し、そのうちの59.6%を都立高校の定員にしていた。
つまり中学3年生の57.2%が都立高校定員になっていた。

2020年度からは96%を95%に減らす。
中学3年生の56.6%が都立高校定員になる。57.2%から56.6%へ約400名、10クラス分の定員減少となる。

各都立校の募集定員は10月に発表される。
もともと定員数の多い学校が減らされるケースが多い。
だが、昨今の普通科への進学希望者増の傾向から、倍率の出ない工業・商業科(ビジネス科)の定員を減らすべきだ。

工業・商業科の倍率が低く全入(倍率1倍以下で受験者全員が合格すること)も多い。
2019年度入試では、工業科は1校(工芸高校)を除きすべての高校で、実倍率1倍以下のコースがあった。
杉並工業高校、荒川工業高校は3つすべてのコースが全入だった。

◆2020年度の都立高校受験は厳しくなるのか
私の予想は「今春と変わらない」である。
ただしこれは都立全体でのこと。

不人気な普通科下位校や専門学科は、より入りやすくなる。
上位の人気校、日比谷や小山台、小松川などは厳しい受験になるだろう。

ただし倍率がどうであれ、中学3年生のキミ達がやることは2つ。
 ・2学期の通知表の点を目標以上に取ること
 ・Vもぎ対策をしながら都立入試で点数を取れる勉強をすること
これだけだ。

スマホを見るのはここでストップし、勉強に切り替えよう。

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