[2020年6月10日 更新]
中学生は学校の授業も始まって、新学年の内容を学んでいるところだろう。
中1なら正負の数、中2なら式の計算、中3なら乗法公式。
いずれも計算問題である。
「計算問題は答えが正しければいい」と考える人もいるだろう。私はちょっと違う。
「計算問題はより速く、確実に正解するやり方でやるべき」だと考える。
正しいのは当たり前。1問もミスしないように「やり方」を徹底させる。
これができているかどうかで、テストのデキが10点単位で変わる。
◆定期テストで平均点を取れないのは異常
中学校の定期テストなら、数学の平均点は60点前後だろう。
それであれば60点は取って欲しい。
60点取れないのなら必ず原因がある。
・算数のルールが分かっていない。(分数計算や四則計算の順序など)
・計算が遅い。
・国語力がない。(何を問われているのか、何が与えられた条件かを問題文から読み取れない)
そして
・正しいやり方を持っていない
この中に思い当たることがないだろうか。
あるなら修正していけばいい。
今回は"正しいやり方"について簡単に説明する。
<問>次の計算をせよ
-2+3×(4²-9)
この問題、一瞬でも迷ってはダメ。
やるべきことは2つ。
・項で区切る
・正しい順序で計算する
項とはカンタンに言えば「+や-の符号の前で区切ったかたまり」のこと。
例えば
-4+6-2×9 なら
-4/+6/-2×9 と区切る。
項は-4と+6と-2×9の3つと考えればいい。
さっきの問に戻る。
-2+3×(4²-9) は
-2/+3×(4²/-9) と区切ろう。( )内も区切ってしまうとわかりやすい。
その後は計算をするわけだがその順序は
1. ( )内
2. 累乗の計算
3. ×と÷
4. +と-
でOK。
このルールに従って計算したのが以下。
項で区切っておけば +3×(+7)のところで符号ミスを絶対にしない。
ただの作業にできる。
慣れたら / で区切らなくてもいいが、区切るデメリットがないので不安なら区切ればいいと思うけどね。
これは文字式の計算でも一次方程式の計算でも使う。
つまり中1の最初で「項」のとらえ方があやふやなら、一生数学で計算ミスとつきあわねばならなくなる。
中2や中3でも「項」が分かっていなければ、1学期のうちに練習して身につけておけ。絶対に必要だ。
◆練習の成果は 「量×修正能力」
計算問題を正しく解くためには、数をこなすことが必要。何問やればいいかは人によるが100もやれば見えてくるだろう。1~2時間あれば達成できる。
その上で「なぜミスしたのか」を振り返って修正する。
間違えても構わない。ミスした原因を考えて次に活かせばいいだけだ。
定期テストまではまだ時間がある。
成長するチャンスだよ。
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