都立に入る!

光丘高校、田柄高校、練馬高校って必要か

[2022年4月18日 更新]
今回は少々キツい話。
タイトルを見て嫌に思った方は、どうかこの先を読まないでもらいたい。
あくまで私個人の考えを言うだけだ。

◆同じようなレベルの普通科校が並ぶ
光丘、田柄、練馬。
まずはこの3校の位置関係を知ってほしい。
練馬区の北部に位置し、西から東へ 光丘-田柄-練馬と並ぶ。
学校間の距離は1kmほど。自転車なら5~6分だ。

3校とも普通科高校。田柄は「外国文化コース」も併設している。
学力レベルはほぼ同じ。進学研究会が発表している合格基準偏差値は、
 練馬 36
 光丘 36
 田柄 35

同じ普通科で同じようなレベルの都立高校3つも並んでいる。
一つが抜きんでて人気があるというわけでもない。
おかげでこの地域の学力下位層の子は、苦労せずに普通科高校に合格できる。

過去3年間の一般入試実倍率の推移は
<男子>
練馬 1.24→1.07→1.00
光丘 1.00→1.00→1.00
田柄 1.03→1.00→1.17

<女子>
練馬 1.13→1.05→1.00
光丘 1.00→1.00→1.00
田柄 1.26→1.00→1.00

光丘は男女とも3年連続で全入(受験者全員が合格)
なお田柄高校は、外国文化コースも3年連続で1.00倍。
4年前、2017年度は1.07倍で不合格者が2名だけ。

こんな気の抜けた受験状況なら「どうせ光丘って全入でしょ。勉強しなくても受かるよ」となめ腐った新入生がどんどん入ってくる。
すでに負のスパイラルにはまっているのだ。

◆光丘高校を廃校にしたらどうなるか
では1校を潰すとなったらどこだろうか。地理的には光丘だろう。
すぐ隣は埼玉県。交通の便も最も悪い(都営大江戸線の終点だ)まぁ田柄も練馬もそんなに違いはないけど。

一般入試実倍率はどうなるだろう。
もし光丘が廃校になり、光丘の受験生が練馬と田柄に3:1で分散したとする。
練馬、田柄は1クラスずつ定員が増えるとしよう。

2020年度と同じ受験者数と考えると
<男子>
練馬 定員132 受験者208 倍率1.58
田柄 定員58 受験者81 倍率1.40

<女子>
練馬 定員123 受験者155 倍率1.26
田柄 定員55 受験者59 倍率1.07

どうだろう。
男子がやや高めだが、高すぎるわけではない。

1校を廃校すれば、その分の人もカネも他に割ける。
受験も厳しくなるので受験生は磨かれる。
どうしても都立に行きたいのなら、よく定員割れしている第四商業や定時制という選択肢も用意されている。
練馬高校から2kmくらい離れてはいるが、大山高校も通える範囲だろう。大山も過去3年で実倍率1.1倍以上になっていない低倍率校だ。

◆勉強して努力して高校へ行け
底辺校をなくせと言いたいわけではない。
高校は義務教育ではないのだから、勉強したくない奴は行くな。行きたいのならそれなりの努力をして、試練を超えて高校に入って欲しいと思っている。
努力せずに全入で高校に入ったら、辞めることも惜しくないだろう。それでいいのか。

都立高校は税金によって運営されている。
そのカネはわずかでも「勉強したくない奴」に使われたくはないと思っている。

2021年2月24日加筆
田柄高校と光丘高校は、2021年度一般入試も全入確定!
テスト0点でも、受験者全員が入学できるぞ。

2021年3月31日加筆
田柄高校と光丘高校は、2021年度3次募集でも定員割れ。
3次募集応募者は全員合格確定。

2022年7月7日加筆
田柄高校と光丘高校は、2022年度3次募集でも定員割れ。
3次募集応募者は(田柄3名、光丘1名)は全員合格確定。

2023年4月18日加筆
田柄高校と光丘高校は、2023年度3次募集でも定員割れ。
3次募集応募者は(田柄2名、光丘1名)は全員合格確定。

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