[2022年4月1日 更新]
都立高校一般入試では国語、数学、英語、社会、理科の5教科の学力検査を行う。
各教科100点満点。教科間での一部校を除き得点比重に差はない。
例外もある。
総合芸術高校、野津田(体育科)、駒場(保健体育科)は国数英の3教科。
エンカレッジスクールでは学力検査がない。
◆出にくい単元もある
出題範囲は中学校の全範囲。
とされているが、漢字の書き問題では小学校範囲しか出ない。
また中学数学の最後で学ぶ「標本調査」、2020年度に移行措置で加わった「四分位範囲、箱ひげ図」はまだ出題されたことがない。「反比例」もここ20年は見ていない。方程式の文章題も出ない。
数学、理科は出やすい単元が決まっている。過去問を見て解くことで傾向が分かるだろう。必ず過去問は購入してほしい。
可能なら10年分くらいはやっておきたいが、市販のものは7年分しか載っていない。もっとやりたければ「虎の巻」の東京版がお薦め。本屋ではめったにお目にかかれないのが難点だが、今はネットで簡単に確実に買えるから便利だ。
◆テスト7割
学力検査点が都立一般入試総合得点の7割を占める。残り3割が調査書点である。
調査書点も大事だが、入試当日のテストの出来不出来で合否が決まる。特に上位校では高得点(80点以上)を取る必要があるので、ミスが許されない。
中学3年生は、今年受ける模試で「自分がとどういうミスをするのか」と「なぜそれをやるのか」を理解し、改善せねばならない。
よくあるのが、計算問題で小さなスペースに見づらく書き、途中式を省いたあげくに間違えるケース。
広いスペースで途中式を書いて考えればミスは激減するのに。
同じことを繰り返すようならただの馬鹿なので、上位校に挑む資格はないと自覚した方がいい。
基礎計算問題すらミスするような受験生に来てもらいたい上位校、そんなものは存在しない。
<過去記事:2023年度 都立高校入試の基本<1>調査書点>
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