そういえば『広辞苑』にも「枝折(しおり)」から転じたと書いてあるな。その「転じた」というのがどういう事実に基づくのか不明だけど、元々が「木」のことだったのは本当みたい。
『漢辞海』にも『新漢和大字典』にも「読みかけた本にはさんで目印とするもの」は、日本の独自用法だと書かれてます。『漢辞海』で最初に掲載されている意味は「斜めに切った木の印」。但し「栞」の字の上の鳥居みたいな部分は「不詳」だと。
『新漢和大字典』では「山林を歩くときに道の目印とするために折った木の枝」というのが最初の意味。史記(いや、ぼくは絶対に漢文をやらないぞ!)には「行山栞木」という文があって、これは「山に行きて木を栞(き)る」と読むのだそうだ。
「栞」に動詞用法があることにもちょっとびっくりするけど、古訓に「きる」という読みがあるのにももっとびっくり。すなわち昔は「栞」が木を使ったものであると認識されていたのかなあ。
「解字」欄では「会意兼形声」と記し、「栞」の上の鳥居みたいなのを「上端がそろったさまを描いた象形文字」と記してあります。
しかしそれにしても漢字では、諸説入り乱れていることが多いんですね。以前、漢字版 OED みたいなものはないのかと書いたけれど、甲骨文字の昔からある漢字。OED のようなものは無理なのかもしれませんね。
『漢辞海』にも『新漢和大字典』にも「読みかけた本にはさんで目印とするもの」は、日本の独自用法だと書かれてます。『漢辞海』で最初に掲載されている意味は「斜めに切った木の印」。但し「栞」の字の上の鳥居みたいな部分は「不詳」だと。
『新漢和大字典』では「山林を歩くときに道の目印とするために折った木の枝」というのが最初の意味。史記(いや、ぼくは絶対に漢文をやらないぞ!)には「行山栞木」という文があって、これは「山に行きて木を栞(き)る」と読むのだそうだ。
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