それはそうと、『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』を観てきた。ひとことで感想を言うと「つまんねー」。ただし、その責任を映画の作り手だけに負わせるのは少々気の毒な気もする。ライムスター宇田丸も言ってる通り、そもそも原作が「難あり」なのだ。謎解きの部分を引っ張りすぎたため結果的に散漫になり、「大風呂敷を広げた割にはショボい」という典型例になってしまっていた。その原作を忠実に映像化しようとすれば、ほころびが生じるのは仕方ないだろう。
それでも2作目が面白かったのは、単純に「見せ場が多かった」ってことと、小泉響子こと木南晴夏の「そのまんま演技」が素晴らしかったからだ。しかし、今回はやたらと説明的なシーンが多くて見せ場が少ない上に、木南晴夏の出番がほとんどない。僕にとってこのシリーズ最大の楽しみは彼女のマンガチックな演技だったのに、それがほとんど見られないなんて!
それにまあ、展開自体にも無理がありすぎ。ツッコミどころを挙げればキリがないほどツッコミどころだらけだ。特に、試写会では伏せられたらしい「ラスト10分」に出てくるあるセリフには失笑。
というわけでオススメ度はゼロに近いけど、まあ、前2作を観ている方は今回も観ないわけにゃいかないっすよね。期待値を思いっ切り下げて楽しんできてくださいませ。
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