昨日、『ディア・ドクター』を「期待外れ」っぽい書き方をしたけど、それは少々違うような気がしてきた。あまり楽しめなかった原因は映画の出来不出来の問題ではなく、僕がこの映画の予告編を何度も見てしまっていたせいじゃないだろうか、と思えてきたのだ。
『ディア・ドクター』の上映館は伏見ミリオン座。ここに僕は月3〜4回のペースで行っている(なので上映作の7割は観ている)。そのたびに『ディア・ドクター』の予告編が流れたし、系列館(ゴールド、シルバー、センチュリー)でも何回か見た記憶がある。合計すると十数回は見たはずだ。そのうち5回ほどが長いバージョンだったろうか。
で、その長い方の予告編を見ると、鶴瓶が実は○○医者であることも、八千草薫と何らかの密約めいたものを結ぶことも、瑛太の役回りも、おおよそ分かってしまう。映画の全体像らしきものが見えてしまうのだ。
しかし、『ゆれる』のようなややこしい映画(って表現は身も蓋もないが)を期待していた僕は、『ディア・ドクター』に関しても、予告編から推測される物語よりさらに深い何かがあるんじゃないかと考えていた。「予期せぬ展開」とか「好人物に見えた者の思わぬ本性」とかで観る者を驚かせたり唸らせたりしてくれるんじゃないかと思っていたのだ。
でも、物語は過去と現在を行き来しながらも、予告編から推測される展開通りに進み、それは最後まで続く。結局のところ、こっちが勝手にハードルを上げてしまったため、「なーんだ、そんだけか」と思ってしまったのだ。
ハリウッドの派手な映画(『X-MEN』とか『スパイダーマン』とか)の予告編では目を閉じていることにしているけど、日本映画に関しては、ついつい見てしまう。でも、これからはやっぱり見ないでおこうかな。しかし、予告編の間ずっと目を閉じてると、そのまま寝てしまうような気も……。
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