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このブログ、最近どうも接続が良くないなぁ。自分のブログなのに自分で見られない時があるなんて悲し……まあ、自分の息子にずーっと会わせてもらえなかった枡野浩一に比べりゃ全然たいしたことじゃないか。って、枡野浩一の『結婚失格』を読んでない方には意味不明ですね。
この本、なんとも切なく痛ましい内容だった。唐突に三行半を突きつけられた男の悲劇。ただ、主人公の職業をAVの監督にしちゃったのは失敗じゃないかな。本の中では「園児の母親たちや裁判官から好感を持たれている」という設定なんだけど、実際にAVの監督として有名だったら、世間はもうちょっと色眼鏡で見るだろうからね。
『結婚失格』があまりに読み応えがあったので、さらに心情た事実関係が克明に綴られているらしきエッセイ集『あるきかたがただしくない』を買って読み始めた。『倶楽部亀坪』は後回しで、『終の住処』はさらに後回し。ここんとこ、読みたい本が多すぎる。
『結婚失格』は「書評小説」でもある。章ごとに一冊の本の感想や批評が織り込まれている、という実験的手法で書かれた小説なのだ。
で、その中で評されていた本で猛烈に読みたくなったのが、松尾スズキの『同姓同名小説』。明日にでも買ってこようかな。ああ、また本で金が飛ぶ……。