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ここが変だよ北海道!

北海道へ引越してきて感じたことや違和感などを辛口で批評。北海道での常識・非常識や方言なども紹介しています。

■北海道移住について その6、余計にかかる出費

2007年10月26日 | 北海道へ移住
Q.余計にかかる出費等は?

余計にかかるものとして次のようなものがあります。

経費的なものとして
・冬の灯油代
・スタッドレスタイヤ、ホイール、車の修理
・ママさんダンプなどの雪かき用具
・車のエンジンスタータ
・加湿器

時間的なもの、心理的なものとして
・駐車場の雪かき作業
・雪道の運転
・水道の水抜き・水落とし



まず冬の灯油代ですが、会社員であればひと冬に燃料代として3万円くらい支給される場合が多いです。現金ではなく商品券というケースでの支給もあるようですね。会社員でない場合は残念ながらあきらめましょう。

スタッドレスタイヤは前の記事で書いてあるので、そちらを参考に。
車の修理ですが、雪道を走っていると路面がガタガタなのでライトが切れる時期が早いです。片目だけで走っている車をよく見かけます。

「ママさんダンプ」って聞きなれないかと思いますが、雪かきするときに使う大きなスコップのような道具です。北海道では一家にひとつあってもおかしくないくらい身近なものです。最近では「くじらのしっぽ」という名称で、通常のスコップよりもより多くの雪を押せるようなものまであります。でもそれは結構高いですね。

車のエンジンスタータはあると便利です。
暖機運転をする意味もありますが、運転前から車があったまっているとうれしいです。

冬場はガンガン暖房するので、室内が乾燥します。
そのため、加湿器をおくといいでしょう。
室内の湿度を適正にしておくと、風邪も引きにくいですね。


時間的なものとして、駐車場の雪かき作業です。
雪がたくさん降った翌日の朝の出勤前の作業は厳しいです・・・。10分くらいかかります。
そして、そのような日の道路は安全のためゆっくり運転で走りますから、会社に遅刻してしまう人が続出。
お金のある人は駐車場をロードヒーティングにするとか、車庫にするとかしてます。それとか、近所の人に、ひと冬の除雪をすべて依頼するケースもあります。


危険なこととして、雪がたくさん降ったあとに、除雪車が道路の雪を脇にどけてくれるんですが、その道路際によけてある(つんである)雪によって、道に出るときに、車が非常に見えづらいことです。これで事故にあって亡くなっている方も多いと聞きます。特に注意してください。

家庭の水道の水抜きは、最近の新築の家ならほぼ大丈夫ではないでしょうか。また、一日中暖房をかけっぱなしにしている家であれば大丈夫でしょう。ただマンションやアパートに住んでいて1階に住んでいる場合と、2階に住んでいる場合では多少違います。1階のほうが冷えるので凍結する確立が高いです。それと何日か家をあけるときは必ず水抜きしておいたほうがいいですね。

■北海道移住について その5、物価について

2007年10月14日 | 北海道へ移住
Q.物価について

「物価が安い」といわれますが、そうかな~?と思います。

野菜をはじめ、農産物は安いです、それと前回書いた家賃は安いです。

それ以外はどうか?
例えば、ファミリーレストラン、全国チェーンの飲食店、コンビニの商品、郵便物の料金、などなど、全国一律のものは結構多い。
そうなると、それほど安いといはいえないのでは?

そこでちょっとした疑問なんですが、売っているものが同じで売価も同じなのに、そこで働くバイトの給料が安いのはナゼ?と思います。
お客様の数が違って忙しさが違うということかもしれませんが、こちらでも忙しいお店は結構あります。なのに最低賃金ギリギリの時給650円とか多いよ~。

スーパーの野菜売り場だって、北海道産のものもあればそれ以外のものも結構置いてある。それは北海道では時期的に取れないものだったりする理由かな。魚だとしたら、北海道産のものもあれば、チリ産のものとかいろいろ。
値段的にはそれほど変らない。

でも私はできるだけ北海道産のものを買うようにしている。
それは、他の地域からのものだと、それに関わる運送で、別にコストが上乗せしてしまっているはずですし、もし同じ値段ならその分を差し引けば、地元で採れたもののほうが良質ということになる。また、輸送で時間的なロスが多い分、新鮮みが落ちてしまう、それに、輸送でガソリンを使うのはもったいないとも思ってしまう。また、それを梱包する資材などももったいない、それならば地元で採れたものを、と。

また、魚などで海外からくるものには、おそらく保存料的なものがついているだろう、その分、体には良くないな、とも思います。
さらにいえば、地元で採れたものを地元で消費すると、地元のためになるのかなとも考えます。

この一部しかない物価の安さと食材の良さををうまく利用するには、食事は外食に頼らず、自分で料理しておいしく食べる事がいいと思います。

あと、物価とはちょっと違いますが、安いということで話をしますと、旭川市のすぐ隣の東川町は、水道代(上水道)がタダです。それでいて、大雪山系の水でおいしい!こんなに美味しい水をいくら飲んでも無料とはうらやましい~。
また、東川のダムの奥のほうに「旭岳源水」というところがありますが、この湧水がおいしい!
おいしいのでペットボトルを10本くらい持って取りにくる人がざらにいます。夏の暑い時期に行くと冷たくてさらにおいしい!もう、がぶ飲みです。
オススメスポットですよ。

おっと、今回は物価について話そうと思いましたが、ちょっとそれてしまいましたね。いずれにしても、家賃でかなり得をしているので他の物価が同じでもいいか~。

■北海道移住について その4、家について

2007年10月07日 | 北海道へ移住
Q.家について

(一戸建てなどを購入ケースではなく、アパートなどを借りるということでお話します。)

まず家賃が安いことがいいことです。

私の住んでいるところは新築2LDKで月6.2万円の家賃(駐車場込み)ですが、これを東京で都心からちょっとはなれたところでも、その約2倍はします。それに、東京では駐車場代も結構高いです。

一度笑われたことがあるんですが、北海道へ来て最初にアパートを探した時に、不動産屋さんで、「この間取りは良い!」と思ったあと、「あとは隣の家が近いかが問題だな~」と言って笑われました・・・。笑

東京では、部屋が南向きだとしても、となりの家がすぐそばにあると、全く太陽が当たらなくなる可能性があるので、紙に書いてある間取りだけで判断しないで、直接物件を見にいったほうがいいんです。しかも昼間と夜の両方で確認するといいです。昼間は太陽のあたりやすさ、夜は駅からの帰り道で照明がついていて物騒ではないかなど。

しかし、こちらではほとんどそんな心配はしなくてもいいです。もちろん、契約前に実際の物件を見るということは必要ですが、となりの家との隙間や夜道の心配など、ほぼ考えなくてもいいです。

あと選ぶ基準に、コンビニが近いとか駅から近いとかありますが、こちらでは、ほとんど無視できます。

まず、電車(こちらでは汽車という)を使うことがまず少ない。(札幌の場合は除く)
そして、コンビニは車で行くので、徒歩では行きません。笑
こちらでは100m先のコンビニにも車で行く習慣があります。
大げさな表現ですが、本当に移動は車が多いんです。歩く機会が減ります。
ですから、足腰が一気に弱くなります。

これに対抗して、「オレは歩くぞ」と思ってコンビニが近いことを選択基準にしてしまうと、せっかく北海道へきた意味が薄れてしまうような気もします。
どうせなら、人が多いところではなく、ちょっと離れたところで暮らすってのはどうでしょうか。車で10分程度で大きなスーパーがあるようなところ。それでいてADSLが通じれば理想ですね。

私の場合、「インターネットが使える」というのが唯一の条件でした。
事前に近所の電話番号を調べて、ネットで検索して、開通しているか?速度はどうか?など調べました。


家はできるだけケチらないでいいところに住むことをオススメしたいですね。
そして、新築の家ならエアコンがついている場合もありますので、夏場は快適です。そうそう、北海道でも最近はかなり暑いんですよ。それでいて、エアコンの普及率はそれほど高くない。ですから、エアコンが付いているかを判断基準のひとつにいてれもいいですね。
とはいっても、夏場の一番暑い1~2週間程度しか使わないので、ガマンできるレベルなんですが・・・。

■北海道移住について その3、雪道の運転

2007年10月01日 | 北海道へ移住
Q.慣れない雪道の運転は大丈夫か?

A.これもよく聞かれる質問ですが、ほぼ問題ないといえるでしょう。

北海道に来て最初の冬は、とにかくスロー運転で、気を抜かずに運転していました。ですから、信号でも余裕で止まれました。
ここまでは、全く問題ありませんね。

ところがです、2年目3年目になると、気が緩んでしまうんですね・・・。
すると、冬道なのに夏場と変らない運転になってしまいました。
そうなると、信号で「オッ!止まれない、(前の車に)ぶつかる!」ということが結構出てきてしまいます。

ですから、初心を忘れずに何年も運転することができれば、大丈夫といえるでしょう。


それと、車のタイヤですがスタッドレスタイヤが基本です。
北海道へ車を持ってきた方は、まず最初の冬が訪れる10月ころにスタッドレスタイヤを買いましょう。なぜ10月かといいますと、この時期が1年で一番安くタイヤ(新品)が買える頃なんです。雪の降る前なので、販売店も忙しくなく、予約キャンペーンなどをしているので、比較的安く買えます。

スタッドレスタイヤの寿命は4年くらいといわれているので、それくらいのローテーションで今後タイヤを買うことになります。

それと、タイヤの交換は自分でできるようになりましょう。
タイヤは冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と夏タイヤがあって、シーズンが終わるとそれぞれタイヤを交換します。ですから、11月頃にする夏タイヤからスタッドレスと、4月頃にするスタッドレスから夏タイヤという感じで、1年で2回タイヤを交換します。

タイヤ交換はガソリンスタンドやオートバックスなどのお店でもやってくれますが、1つのタイヤに対して500円くらいかかります。
すると、500×4で1台の車に対して2千円かかってしまいます。そして1年で2回交換しますから、1年で4千円もかかってしまいます。
もし、一家で2台の車があれば1年でその家庭は8千円も毎年のようにかかってしまいますから、タイヤ交換は自分でできるようにしたほうがいいですね。

そんなに難しくありませんから、トライしてみてください。
そしてタイヤ交換後は空気圧をガソリンスタンドで見てもらうといいかもしれません。

タイヤは各メーカーいろいろとありますが、もし冬道が本当に心配であれば、ブリジストンが一番オススメです。といいますのも、このメーカーのタイヤが一番値段が高く、効き目が良いからです。しかも耐用年数も長いので、オススメな訳です。

経済的に新品のタイヤを買うには・・・と思って、中古タイヤを探し、タイヤの溝だけで判断してしまって、「まだこのタイヤはイケル!」と思う場合がありますが、販売店のお兄さん曰く、「ゴムが劣化してしまっているので古いタイヤは注意です」とのことでした。

あと、言い忘れてしまいましたが、自分でタイヤ交換するには夏タイヤと冬タイヤ共に、ホイールが付いていることが条件になります。
ですから、スタッドレスタイヤだけを買うんじゃなくて、それと一緒にホイールも必要になることを覚えておいてください。

北海道ではこうして、今までになかった余計な出費や手間がいくつかあります・・・泣。

■北海道移住について その2、仕事があるのか?

2007年09月23日 | 北海道へ移住
今回は第2回目として、仕事についてのお話です。


Q.仕事があるのか?給料は安くないのか?

A.希望する仕事に就ける可能性は低いですし、東京でもらっていた給料よりも確実に低くなります。

これは移住を決断する条件として一番切実な問題といえるでしょう。

現実的な問題として、まず就職先を見つけることが大変です。

まず、景気の良さの違いです。
東京では景気は回復してきていると思いますが、北海道ではまだまだ景気が良くないといえます。それに、公共事業に頼ってきてますから、公共事業が減れば仕事も減ります。

職種を選ばなければ、給料は安いですが就職はできるでしょう。
ただ、私と同じように東京である程度仕事を続けていて、その仕事と全く関係のない仕事に就こうとするにはさすがに抵抗があるでしょう。

でも、安心してください。仮にこういったケースでも、東京である程度の仕事をしてきた人なら、北海道で新しい仕事についてもやっていけると思いますし、逆にリーダー的な存在になれる可能性が十分にあると私は思います。北海道へ移住した私の知人を見るとそう思います。


話は変りますが、北海道で成功している会社はファミリー企業が多く、しかもたった一代で築き上げたケースが多いので、その社長のワンマンになっている場合が結構あります。
悪く言えば、その社長のやりたい放題の会社になっているということです。

特に「ここ給料いいじゃん!」と思えるところは注意です。
何週間、何ヶ月も続けて求人誌をみていると、そういった会社は毎回、求人を出していることがわかります。ということは、なかなか人が集まりにくかったり、入ってもすぐに人がやめてしまっているからではないかと思います。それは職場の人間関係や環境が悪いからだと思いますから、そういったところには手を出すのをやめておいたほうがいいですね。


と、ここまで書いてきましたが、私としては、仕事は移住してしばらくしてから決めても遅くはないのでは、と思います。
ただしその場合は、3ヶ月間は何もしなくても(何も収入が無くても)やっていけるだけの生活費を持ってきたほうがいいです。欲をいえば半年くらいもつほうがいいです。

それは、新しい環境になれるための期間が必要だと思いますし、生活するうえで近所のお店の場所や道路を覚えたりと、いろいろと覚えておいたほうがいいことがあります。それに北海道へ引っ越してきたんだから、しばらくは温泉に行ったり、ゆったりとした生活を味わってからでもいいじゃないですか。一旦就職してしまうと、そんな大型連休は取れないですからね。


ですから、移住する前に、もしくは移住してからすぐに仕事を決めるのではなく、ゆったりとした生活の中で、地元の雰囲気を肌で感じつつ、求人誌もチェックしながら、着々と情報収集もしつつ、近所の便利なお店探しもしつつ、温泉につかってひといきつきながら、新しい仕事を探すのもいいのかな~と思います。

■北海道移住について その1、寒さについて

2007年09月16日 | 北海道へ移住
最近、北海道へ移住をする方や移住をしたいと考えている方々が多くなってきています。

そこで、約5年前に東京から北海道(旭川)へ引っ越してきた私の経験から、私が個人的に思ったことを紹介したいと思います。(あくまでも個人的な意見ということでご理解ください。)

まず第1回目として、実際に相談を受けたことのある質問についてお答えします。


Q.冬の寒さは大丈夫か?

A.これは一番よく聞かれますが、寒さは心配いりません。

まず、寒さの質が違います。東京の寒さは風が強く、気温がそんなに下がっていなくてもビル風等で体感的に寒さを感じてしまいます。
ところが、北海道では風はそれほど吹かないので、寒さを感じない方です。

また、生活環境が大きく影響していると思います。
東京での移動は電車や徒歩が中心なので、外にいる時間が多いです。その為、ちょっとの寒さでも、長い時間外にいればそれだけ寒くなります。
一方、北海道では移動は車。外に出ている時間といえば、自宅から車に乗り込むまでの数分、そして、目的地についてからその建物に入るまでの数分。これは大げさな表現かもしれませんが、北海道では外にいる時間が非常に少ないです。
ですから、マイナス20度だったとしても、ほんの数分だけガマンすればいいんです。

それと、建物のつくりが違います。
私の実家は築年数が結構経った木造だったこともあって、冬場は雨戸を閉め切っていても隙間風が入ってきていました。そのため、家の中にいるときは半纏(はんてん)を着るとかして、結構な厚着をしていました。でもそれでも寒いのでコタツをつけたり、寝るときは湯たんぽをしたりしていました。
ところが、北海道の建物は断熱が非常に良いので家の中があったかい!!
というより、暑すぎます!!みさなん暖房のかけ過ぎです・・・。
北海道では冬でも、家の中ではTシャツ1枚で過ごせます。

私は北海道へきて最初に就職をしたときの仕事がオフィスワークだったのですが、冬の室内の気温をやたらと高くしてしまうので、結構やられました・・・かといって新人君なので言いたいこともいえず・・・

ということで、寒さについては心配はいりません。むしろ暑さです。笑