ここが変だよ北海道!

北海道へ引越してきて感じたことや違和感などを辛口で批評。北海道での常識・非常識や方言なども紹介しています。

どうみん割が開始早々完売続出

2020年06月28日 | 北海道で有名なもの特集
北海道では新型コロナウイルスで経営難に直面した観光事業者への支援策として、道民の旅行代金の最大半額を助成する事業が始まった。
「どうみん割」というものだ。

ざっくりと概要をまとめると
・道民のみが利用できる(年齢制限無し)
・1回で一人最大5連泊、5万円までOK
・利用回数無制限
・期間は2021年1月末まで
・予算総額23億円
・予算が消化した時点で終了(早いもの勝ち)
・8月から始まる予定の国の「GoToキャンペーン」との併用は不可

これを利用する事業者は事前の申請が必要で、受付が始まった17日には300社の申請があったようだ。
道は最終的に1000社以上の参加を見込むとのこと。

利用者側からすると、最大の恩恵を受けたいと考えた場合、1泊2万円の宿だとすると、その半額の1万円が割引となるので、5連泊して10万円かかるところが5万円で泊まれるということになる。

この事業には既にいくつかの問題点が指摘されいて、これもざっくりまとめると次のような感じ。
・事務局(委託先)が未だに決まっていない
・利用方法がわかりずらい
・事業者が便乗値上げをしている
・受付開始後すぐに完売続出

どうやら、簡易宿所やホテルなどは一律10万円の支援金で決定したとのことなので、先ほどの利用の例からすると極端な例にはなってしまうが、2人がその利用をした時点で、その宿泊施設は予算終了となる。そう考えると、受付開始後すぐに完売続出になってしまったというのはうなずける。

今回の事業を数字的に計算をすると、予算総額が23億円で北海道民の人口が525万とした場合、道民ひとり当たり約438円となる。一人で1回5万円まで利用できて、早いもの勝ちの人だけが利用できるということなので、当然早期完売となるのはわかりきっていたこと。来年の1月まで利用できることになっているが、おそらく多くの道民が利用できずにいるに違いない。

一方、予算総額を事業者(予定1000社)で割ると、単純計算で1社の配分は230万円となる。
そう考えると、宿泊施設当たり一律10万円の支援金が妥当なのかが疑問に思える。