2番目の楽しみ

ラン歴20年目を迎えた古希男子。楽しいと感じるうちは思い切り!

ようやく一年

2017-06-07 19:11:54 | その他

2回の卒業を経て新しい職場にいる。

一年がたった。やっぱり長く感じた。

66歳でどうしようか少し考えたけど,せっかくのお誘いなので,

25人前後のこじんまりとした会社でフルタイムの管理業務。

ずっと建設業技術屋で生計を立てていたが,今度はサービス業という別世界。

 

「警備業」というとても人気のない業界。

今までは発注していた側で今度は逆の立場。

 

広く営んでいるわけではなく,今まで働いていた2社がメインの顧客だ。

専業と言ってもよい。安定しているし,営業の手間もない。僅かにあるけど。

 

しかし,警備料金というのは信じられないくらい安い。安すぎる。

国土交通省が毎年掲示している単価でも,北海道では有資格者で17,000程度だ。

これは間接費込なので警備員の給料単価で行くと12,000円/日だ。

実際の業界の支払額はせいぜい9,000~10,000円がいいところ。

勿論日給制,月給制で色々と違ってくる。

 

今の最低賃金は道内で786円/hだから,日給では6,288円。

これはクリアしているけど,手取り額は相当に厳しい内容になる。

一般的には15万以下が多いと思う。魅力あるとは言えない。(この職場はもっとずっと高い!)

 

この職場の仕事は,電気工事現場での交通誘導。

よくみかける路上の旗振りおじさんおばさん。

工事の進行を見ながら歩行者,通行車両の安全を守る仕事。

いなければ工事はできない。(道路管理者の道路使用許可条件に入っている)

お役所のお墨付きの単価があるけど,警備会社がいただく料金は

その8割程度だ。特に資格のないものには厳しい。

 

しかしこの職場はみじんもブラックな所は勿論グレーなところさえない。

この業界では珍しい。(ミスターGがCMに出るような会社は別として)

 サービス残業は1分もないし,保険はすべて整っている。

一人を除いて全員が有資格者というのも,この会社以外にはあまりないはず。

公安委員会の査察が入ったときびっくりしていた。

 

しかし給料だけは世間についていくのが大変。貰うものが少ないので。

業界内ではかなりの好待遇ではあるけどね。(年収300万超が半数いるというレベル)

 

人は足りない。定年などで退職したら補充がきかない。

募集しても全然反応がない。

今は仕事がいっぱいなので新たに業界に入ってくる人はとても少ない。

転職者が来てくれないものかと少ない広告宣伝費をかけてみるが毎回撃沈。

 

AIが進んで安いロボットが出るのを待つばかりだ。

人がやりたくなければ機械にやってもらうしかない。

あと何年でそんな時代が来るのか。その頃は引退してるだろな。

 

福沢諭吉は「天の下に人を作らず・・」といったけど

よく読むと,学問に励まなければ力仕事など「やすき仕事」につき身分のかろき者

と呼ばれる。「無学なものは貧人,下人となる」と断じている。強烈な差別。

結局あの時代から格差というものは認識されていたのだ。

まあ江戸時代は格差の最たるものだから明治では当たり前か。

 

そんなしょうもない愚痴は言ってみても始まらないが1年たった。

少しでも改善できないものか,おじさんは老体であっても努力を惜しまない。つもりだ。

 

それにしても誰か転職者いないかな。

 

 


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