教友会通信

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責任者はだれか?

2009年07月13日 13時39分06秒 | Weblog
大分・柳ヶ浦高校野球チームが夏季大会開会式に参加の途中、副部長の運転する一台が交通事故を起こした。死者1名、ほかにも多くの負傷者を出した。運転していた副部長はまだ26歳、同時出発した他の一台との遅れを取り戻そうとスピードを出しすぎたのが事故の原因だと言う。

野球部に限らず、高校のスポーツチームは、経費節減のため、交通業者の貸し切りバスを使わず、JAなどの交通保険をかけ学校関係者が運転して遠征することが普通になっている。そのために部関係者の教員に大型免許を取らすようなこともやっているようだ。
いくら慎重に運転しても事故が起こる場合もある。道路事情もさまざまだ。
運転者は慎重の上にも慎重を重ね、生徒の生命を預かっているという当然の自覚が必要だ。いかなる事態でも運転者のあせりは禁物である。今回のように交通3悪といわれるスピード違反で大惨事となることを考えると、学校側も安易な輸送手段を取ることはあってはならないと思うのである。

自分の現職時代も、普通免許で乗れるマイクロバスを運転し、女子バスケチームを高知市の大会へ何度も引率したことがあった。見通しの悪い山道を下り、高知市内の交通渋滞を2時間走る。よくもそんな無謀なことを校長が許し、保護者からも反対意見がなかったものだと思うし、往復4時間以上の運転中よくぞ事故を起こさなかったものだと今更ながら背筋が寒くなる。しかしその時は、以前からそういう形で遠征が行われていたので、当たり前だと思っていたし、事故の恐れを余り考えていなかった。
「あの中学校は今でもこのような遠征をおこなっているのだろうか?」と柳ヶ浦高校の事故のニュースに接したとき先ず思ったことだった。
たぶん郡下の中学校の実態はそれほど変わっているように思われない。事故が起こらなければ改善されない実態も同様だろう。