教友会通信

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高管教夏季教研

2008年08月09日 21時46分17秒 | Weblog
高管教=高知県教職員管理職組合安芸支部の夏季教研が隣町のホテルNで行われた。私は毎年参加し、退職後の学校教育の成り行きを見守るとともに現代における問題点を学習している。
高管教会員は年毎に減少している。本年度を例にとれば、組合員5名が3月末退職し、その後任として組合所属の教員が管理職に登用されることはなかった。文科省の方針を忠実に実践する教員が管理職に登用されている。
教職員採用については昨今問題にされている大分県の実態を考えてみれば分かるが、本当に民主教育を実践しようとする教員でなく、県教委におべっかを使い、あまつさえ賄賂を贈るような輩が、教員に採用されたり、管理職登用されている。大分県に限らず、その後の調査では多かれ少なかれ、県会議員などの口利きが採用・登用に影響していると言う実態が明らかにされた。悪しき慣習が今白日の下にさらされている実感がある。高知県でもそれに近い実態があるように思う。私たちが現職であったときでも、教員組合に所属するものが組合の方針に従ってストなどをしようものなら、欠格条項となり少なくとも2年間は管理職登用から外された。
教育基本法が改悪され、上意下達の管理体制が強まり、職員統制には勤務評定よりさらに悪質な職業能力育成型人事評価制度が導入され、さらには査定昇給制度が持ち込まれようとしている教育界である。敗戦後、新憲法・教育基本法の下に多くの仲間の積年の努力で積み上げられてきた民主教育はまさに危機に瀕している。その中であくまでも民主教育を守っていくよう努力している管理職は、高管教の組合員以外にはない。
安芸支部では毎年2つの分科会がもたれている。
① 平和と人権を尊重する教育をどう進めればいいか
② 民主的な学校経営・民主教育をどう進めればいいか
従来はそれぞれの分科会として持たれていたが、最近では会員不足で、参加者を二分することなく時間配当してもたれるようになっている。
また、高管教の先輩が講演することになっている。私も一度やった。
しかし、今年は外部講師を招いていた。
朝日新聞大阪本社大学交流担当の白石憲二氏で「戦争とメディア」と言う演題での講演だった。