監督インタ的には、すくなくとも4クール段階でキラは恋愛どころじゃないから誰のことも好きじゃないをベースにしつつ、
好きという意味では、1クールの段階でフレイのこともラクスのことも好きだったんじゃないかなーという印象・・・恋ってよりはアコガレだけど。それこそアイドル、に向けるような。
キラは面食い(監督公認)なので、フレイやラクスを見て、それこそ「可愛いな」って印象。
ラクスと初めて出会った時も、あれだけ頬染めてたわけだし。
もともと、「叶う見込みのない想い」だったから別にフレイもラクスも比べる対象じゃないってことで、キラの中には矛盾はなかったと思う。
その「前提」が状況によって組み替えられていって印象。
ただ、理由は
フレイの場合は、サイの存在以上に、フレイがコーディネイターを毛嫌いしていること
(なぜサイの存在があまり理由にならないかと言えば、単純にキラはフレイとサイの関係をあまり知らないから。
婚約関係はキラはおろか、ミリィやトールも知らなかったわけだし(なので二人はキラをたきつけるような言動を取ってたわけだし)
サイがフレイに手紙を渡した、というエピソードから、サイの方からアプローチが始まったばかり、だと思うだろうし、
サイに抱きついてたところ見てたじゃないかと言っても(スペエディで新規作画になって表情の変化強調してたところだし)
その直前にはキラにも抱きついているわけで、決定的なものとは思えないんじゃないかな・・・
その時は諦めモードだったけれど、フレイがキラに近づいたあたり、キラ的にはむしろ振り返ってみればあれはより親しい(頼りになる)相手に抱きついただけで(既知の間柄ってことで)、現実問題より頼りになる(AA最大戦力)のキラを頼るようになるのは当然といった感じで(ただ、それも20話でひっくり返るわけど。頼りになるから近づいただけで、愛されたわけじゃないことに気付いた、というか)
ついでにいえば、フレイがシャワー浴びてないからとサイから離れたり、アルテミス入港時一緒にいたり、父親と合流できると涙ぐんでそれをそれを見守るサイみたいな場面、キラは知らないわけで。
なんでそこを私が強調するかっていえば、キラが立て続けに友人の婚約者を奪ったって言い方はキラに対しては不当ではないかなーという意味で・・・キラはまじで女性に軽いと思ってる人けっこういるしorz
ただ、強いていえば、フレイがアルテミスの軍人にキラを「売りとばした」のは、サイを守るためなんで、
そのあたりを、フレイの思慮の浅さや差別意識につなげずに、
恋人を守ろうとした女の子って視点で見れれば、キラもフレイはサイが好きだということに気づけただろうけれど、
当のサイですらそんなことはわかっていなかったんだから、キラにわかるはずもなく。名乗り出ようとしていてフレイの行いはある意味ではキラにとって望むところ、だった部分もあるし、あまりフレイの動機について考えてなかったはず。(だから逆にフレイに対する悪感情もなかったんだと思う。フレイが(サイに言われて)上っ面の謝罪して「蒸し返される」まであまり気にしてなかった気配もあるし)
そういう意味では、フレイは成長キャラって言われるけれど、ある意味じゃ、そんなに変わってないんだよね。一貫してる。
自分の大切な相手、そして自分を守ってくれる相手を必死で守るとする。
それはサイであり、父親であり、そして最後はキラだった。
父親に恥ずかしいおもいをさせたくないという心情でパックしてたんもそうで、ラクスを人質にとって父親の艦への攻撃をやめさせようとした。
フレイは、実のところ、ただ与えられるものなんてないってことを感じていたんじゃないかなと。
周囲から見れば、状況わかってない、なんだけど、彼女の中では信念ともいえる軸がある。
キラと関係持ったのも、ただコントロールするためではなくて、フレイなりの代価、だったのかもしれないな、と。
12話のキラのフレイの分も戦うってあたりから、キラの気持ち、に気付いた気がするんだよね。
話を戻して・・・
キラにとっては、
フレイはサイのことと、コーディネイターが嫌いだから、という理由で、フレイへの気持ちは諦めた。
13話から20話では、キラは本当にフレイが自分を選んでくれたと思っていた
(ただ、16話のベッドから起き上がってフレイを一瞥もしなかったり、サイと揉めた時に、「僕がどんな気持ちで~」という言葉がでたあたり、やはりフレイへの気持ちは恋情というよりは、辛い現実に縋る藁、な感じの方が強い気も)
20話で(「サイ、バカよね。あなたにかなうはず、ないのに))で、フレイが好きなのはサイだけど、
サイは戦えないから(そして父親を守れなかった(そして嘘をついたこと))を許していなかったことに気付いたこともあるだろうな)
だからキラを「選んだ」ことに気付いた。キラの中で終わったのは、28話よりもここかな、と。
ただ同時にキラは、フレイがある程度キラに気を許していること、居場所だと感じていることにも気づいていたんじゃないかな。
「サイ、ばかよね」って言ったとき、フレイはキラに凭れ掛かっていたわけで、その行動自体は無意識だっただろうし、
ただ、100%の我慢でキラと一緒にいたわけではないことにも気づいていたんだろうな、と。
「なんで私があんたなんかに同情されなきゃならないのよ!!」
ってのは、キラがなぜフレイと一緒にいたかっていうのは、フレイへの同情があったのも少し事実なんじゃないかな、と。
フレイがその事実(=同情)であることを表面化させた段で、キラはフレイと一緒にいることができなくなった。
キラとフレイは、二人とも聡くて、20話でお互いの気持ちが露呈して以降は、
相手の心情を、ある程度の部分はわかってたんだと思う。
たださすがに全部じゃないけれど。キラはフレイの気持ちがサイより自分に移ってきてることに気づいてなかった(というか、思いもよらなかっただろうし)フレイは、「自分(ナチュラル)がキラ(コーディネイター)をどう思っているか」に気を取られて、
「キラ自身が自分自身を、コーディネイターであることをどう思っているのか」には無頓着だったから。
ただ、それでも一緒にいたのだから、お互いに好きは好きだったんだろうと。恋とかよりは、大事にしたい傷ついて欲しくない的な。
キラにとって、フレイとやり直したい(関係を再構築したい)という気持ちはあったけれど、
現状リセットかけて、ゼロ(というか多分マイナス)の状態で、フレイと分かれてラクスを再会することになったんではと。
次いでラクス、ラクスの方は完全に、敵軍の歌姫だからとアスランの婚約者だからという理由で、ラクスは手の届かない人だった。
アスランに返した段階で完全に諦めてただろうし。ただ、意外とラクスへのこの時点での気持ちは案外深かったかもしれないなと思う。
おそらく1クールで、ラクスの歌と言葉は、唯一キラが心から安らぎを感じた時間だったろうしね。
少なくとも、AAクルー(ヘリオポリス組)を危険に晒しても、ラクスを返したんだし、アスランの気持ちも思って、自分はいけないけれど、的な部分もあったんだろうけれど。
クライン邸にいるときの、腕くんだり「ずっとこのままこうしていられたら」とかあたりはどう思っていたのか微妙。
ただ、「それは仕方ないのではありませんか?」「戦争であるならば」「お互い敵と戦われたのでしょう?」
あたりから、ラクスを、ただの可愛い女の子とはみなしていなかったかもしれない。
「試されている」という穿った見方はしてなかったと思うけれど、答えなければいけないという感覚はどっかであったんじゃないかな。
「アスランの婚約者」という立場とは「別のところで」
「あのガーデンテラスで」「ラクスに」「僕は行くよ」「僕たちはなにと戦わなきゃ」と答えたのは、
キラの中で「問われている」という自覚があったからで、
逆にその自覚があったから、あれだけであったときにときめいたラクスに触れられてもあまり意識してなかったかもなーとも
(当然アスランと殺しあったメンタルダメージや、フレイ絡みのごたごたで、それどころじゃなかったのが大きかっただろうけれど)
そのあたりの、ラクスへの認識不良が、フリーダム譲歩と時に爆発する「君は誰?」
ただ、言葉を投げかける女の子ではない、自分以上の覚悟をもってなにかを背負う相手、
キラにとってはある意味初めての「一緒に戦う相手」を得たこと。無理やり乗せられた艦のためとは違う、ただキラの望みと行きたい所への為と、「キラの意志に託された」その昂揚と、
「私はラクス・クラインです」という言葉から、キラにラクスを諦めさせたふたつの要因「敵軍の歌姫」「アスランの婚約者」
という認識が、無くならないにせよ「はずれやすくなっていた」んじゃないかな、と。
ラクスにキスされて特に疑問に思わなかったのは、そのあたりの昂揚と理解かな。
一度はあきらめた気持ちが再度もたげる。
そのあたりフレイに近しいけれど、フレイの気持ちが偽り(正確にはキラの思い込み)だったのに対し、
ラクスのキラへの気持ちは本物ではだったという感じかな。
キラとフレイ。アスランとラクスで、キスの時、キラとアスランは頬染めてても、フレイとラクスは染めていない。
キラとラクス(そしてのちのアスランとカガリ)のときは二人とも染めている感じで
(20話アスランとラクスを新規にしたのはこのあたりの演出統一の理由もあるのかな?とも)
41話で「アスランの婚約者だ」といっていたあたり、認識は残っていたけれど(ラクス個人の心情だけでなく、アスランの気持ちや、(キラが婚姻統制をどの程度知っていたかは不明だけど)周囲の状況もあるので、キラとしてはそう認識せざるを得ないだろうし、
ラクスと再会の約束をしてきたわけでもないでしょう、一時の触れ合いであり、ある意味では別れの意味だったかもしれないとも思っていたかもだし)
監督がツイッタで「キラの中でラクスはアスランの婚約者という意識が消えたのは42話」というのは、個人的にけっこう大きかった。
わりと無印どころか運命終わっても、アスランの立場が~みたいなことをいう人いるし。
キラがラクスを諦めていた理由の二つが、敵軍の歌姫であることと(ラクスの立場)とアスランの婚約者であること。
それも、ラクスがプラントを脱出してきたことと、辛いとき(父親の死)泣ける場所がアスランではなくキラだったというあたりで消えたのかなと・・・
ただ、今度はラクス側の事情ではなくて、キラ側の事情(銃を撃ってしまった自分への落とし前(僕たちは「まだ」死ねない)と最高のコーディネイターという出自(「生まれてきちゃいけなかったのかな」)で、キラはラクスの気持ちを知りつつも、受け入れる前提で自分の気持ちを考えたり押し出したりすることができなかったんじゃないかな、と。
肩を抱いたり、指輪を受け取ってキスして最後の出撃にでるあたり、キラもラクスが好きだっただろうしね。
そのあたりが解消、昇華されるのが、運命の「天空のキラ」なんだろうな、と。
好きという意味では、1クールの段階でフレイのこともラクスのことも好きだったんじゃないかなーという印象・・・恋ってよりはアコガレだけど。それこそアイドル、に向けるような。
キラは面食い(監督公認)なので、フレイやラクスを見て、それこそ「可愛いな」って印象。
ラクスと初めて出会った時も、あれだけ頬染めてたわけだし。
もともと、「叶う見込みのない想い」だったから別にフレイもラクスも比べる対象じゃないってことで、キラの中には矛盾はなかったと思う。
その「前提」が状況によって組み替えられていって印象。
ただ、理由は
フレイの場合は、サイの存在以上に、フレイがコーディネイターを毛嫌いしていること
(なぜサイの存在があまり理由にならないかと言えば、単純にキラはフレイとサイの関係をあまり知らないから。
婚約関係はキラはおろか、ミリィやトールも知らなかったわけだし(なので二人はキラをたきつけるような言動を取ってたわけだし)
サイがフレイに手紙を渡した、というエピソードから、サイの方からアプローチが始まったばかり、だと思うだろうし、
サイに抱きついてたところ見てたじゃないかと言っても(スペエディで新規作画になって表情の変化強調してたところだし)
その直前にはキラにも抱きついているわけで、決定的なものとは思えないんじゃないかな・・・
その時は諦めモードだったけれど、フレイがキラに近づいたあたり、キラ的にはむしろ振り返ってみればあれはより親しい(頼りになる)相手に抱きついただけで(既知の間柄ってことで)、現実問題より頼りになる(AA最大戦力)のキラを頼るようになるのは当然といった感じで(ただ、それも20話でひっくり返るわけど。頼りになるから近づいただけで、愛されたわけじゃないことに気付いた、というか)
ついでにいえば、フレイがシャワー浴びてないからとサイから離れたり、アルテミス入港時一緒にいたり、父親と合流できると涙ぐんでそれをそれを見守るサイみたいな場面、キラは知らないわけで。
なんでそこを私が強調するかっていえば、キラが立て続けに友人の婚約者を奪ったって言い方はキラに対しては不当ではないかなーという意味で・・・キラはまじで女性に軽いと思ってる人けっこういるしorz
ただ、強いていえば、フレイがアルテミスの軍人にキラを「売りとばした」のは、サイを守るためなんで、
そのあたりを、フレイの思慮の浅さや差別意識につなげずに、
恋人を守ろうとした女の子って視点で見れれば、キラもフレイはサイが好きだということに気づけただろうけれど、
当のサイですらそんなことはわかっていなかったんだから、キラにわかるはずもなく。名乗り出ようとしていてフレイの行いはある意味ではキラにとって望むところ、だった部分もあるし、あまりフレイの動機について考えてなかったはず。(だから逆にフレイに対する悪感情もなかったんだと思う。フレイが(サイに言われて)上っ面の謝罪して「蒸し返される」まであまり気にしてなかった気配もあるし)
そういう意味では、フレイは成長キャラって言われるけれど、ある意味じゃ、そんなに変わってないんだよね。一貫してる。
自分の大切な相手、そして自分を守ってくれる相手を必死で守るとする。
それはサイであり、父親であり、そして最後はキラだった。
父親に恥ずかしいおもいをさせたくないという心情でパックしてたんもそうで、ラクスを人質にとって父親の艦への攻撃をやめさせようとした。
フレイは、実のところ、ただ与えられるものなんてないってことを感じていたんじゃないかなと。
周囲から見れば、状況わかってない、なんだけど、彼女の中では信念ともいえる軸がある。
キラと関係持ったのも、ただコントロールするためではなくて、フレイなりの代価、だったのかもしれないな、と。
12話のキラのフレイの分も戦うってあたりから、キラの気持ち、に気付いた気がするんだよね。
話を戻して・・・
キラにとっては、
フレイはサイのことと、コーディネイターが嫌いだから、という理由で、フレイへの気持ちは諦めた。
13話から20話では、キラは本当にフレイが自分を選んでくれたと思っていた
(ただ、16話のベッドから起き上がってフレイを一瞥もしなかったり、サイと揉めた時に、「僕がどんな気持ちで~」という言葉がでたあたり、やはりフレイへの気持ちは恋情というよりは、辛い現実に縋る藁、な感じの方が強い気も)
20話で(「サイ、バカよね。あなたにかなうはず、ないのに))で、フレイが好きなのはサイだけど、
サイは戦えないから(そして父親を守れなかった(そして嘘をついたこと))を許していなかったことに気付いたこともあるだろうな)
だからキラを「選んだ」ことに気付いた。キラの中で終わったのは、28話よりもここかな、と。
ただ同時にキラは、フレイがある程度キラに気を許していること、居場所だと感じていることにも気づいていたんじゃないかな。
「サイ、ばかよね」って言ったとき、フレイはキラに凭れ掛かっていたわけで、その行動自体は無意識だっただろうし、
ただ、100%の我慢でキラと一緒にいたわけではないことにも気づいていたんだろうな、と。
「なんで私があんたなんかに同情されなきゃならないのよ!!」
ってのは、キラがなぜフレイと一緒にいたかっていうのは、フレイへの同情があったのも少し事実なんじゃないかな、と。
フレイがその事実(=同情)であることを表面化させた段で、キラはフレイと一緒にいることができなくなった。
キラとフレイは、二人とも聡くて、20話でお互いの気持ちが露呈して以降は、
相手の心情を、ある程度の部分はわかってたんだと思う。
たださすがに全部じゃないけれど。キラはフレイの気持ちがサイより自分に移ってきてることに気づいてなかった(というか、思いもよらなかっただろうし)フレイは、「自分(ナチュラル)がキラ(コーディネイター)をどう思っているか」に気を取られて、
「キラ自身が自分自身を、コーディネイターであることをどう思っているのか」には無頓着だったから。
ただ、それでも一緒にいたのだから、お互いに好きは好きだったんだろうと。恋とかよりは、大事にしたい傷ついて欲しくない的な。
キラにとって、フレイとやり直したい(関係を再構築したい)という気持ちはあったけれど、
現状リセットかけて、ゼロ(というか多分マイナス)の状態で、フレイと分かれてラクスを再会することになったんではと。
次いでラクス、ラクスの方は完全に、敵軍の歌姫だからとアスランの婚約者だからという理由で、ラクスは手の届かない人だった。
アスランに返した段階で完全に諦めてただろうし。ただ、意外とラクスへのこの時点での気持ちは案外深かったかもしれないなと思う。
おそらく1クールで、ラクスの歌と言葉は、唯一キラが心から安らぎを感じた時間だったろうしね。
少なくとも、AAクルー(ヘリオポリス組)を危険に晒しても、ラクスを返したんだし、アスランの気持ちも思って、自分はいけないけれど、的な部分もあったんだろうけれど。
クライン邸にいるときの、腕くんだり「ずっとこのままこうしていられたら」とかあたりはどう思っていたのか微妙。
ただ、「それは仕方ないのではありませんか?」「戦争であるならば」「お互い敵と戦われたのでしょう?」
あたりから、ラクスを、ただの可愛い女の子とはみなしていなかったかもしれない。
「試されている」という穿った見方はしてなかったと思うけれど、答えなければいけないという感覚はどっかであったんじゃないかな。
「アスランの婚約者」という立場とは「別のところで」
「あのガーデンテラスで」「ラクスに」「僕は行くよ」「僕たちはなにと戦わなきゃ」と答えたのは、
キラの中で「問われている」という自覚があったからで、
逆にその自覚があったから、あれだけであったときにときめいたラクスに触れられてもあまり意識してなかったかもなーとも
(当然アスランと殺しあったメンタルダメージや、フレイ絡みのごたごたで、それどころじゃなかったのが大きかっただろうけれど)
そのあたりの、ラクスへの認識不良が、フリーダム譲歩と時に爆発する「君は誰?」
ただ、言葉を投げかける女の子ではない、自分以上の覚悟をもってなにかを背負う相手、
キラにとってはある意味初めての「一緒に戦う相手」を得たこと。無理やり乗せられた艦のためとは違う、ただキラの望みと行きたい所への為と、「キラの意志に託された」その昂揚と、
「私はラクス・クラインです」という言葉から、キラにラクスを諦めさせたふたつの要因「敵軍の歌姫」「アスランの婚約者」
という認識が、無くならないにせよ「はずれやすくなっていた」んじゃないかな、と。
ラクスにキスされて特に疑問に思わなかったのは、そのあたりの昂揚と理解かな。
一度はあきらめた気持ちが再度もたげる。
そのあたりフレイに近しいけれど、フレイの気持ちが偽り(正確にはキラの思い込み)だったのに対し、
ラクスのキラへの気持ちは本物ではだったという感じかな。
キラとフレイ。アスランとラクスで、キスの時、キラとアスランは頬染めてても、フレイとラクスは染めていない。
キラとラクス(そしてのちのアスランとカガリ)のときは二人とも染めている感じで
(20話アスランとラクスを新規にしたのはこのあたりの演出統一の理由もあるのかな?とも)
41話で「アスランの婚約者だ」といっていたあたり、認識は残っていたけれど(ラクス個人の心情だけでなく、アスランの気持ちや、(キラが婚姻統制をどの程度知っていたかは不明だけど)周囲の状況もあるので、キラとしてはそう認識せざるを得ないだろうし、
ラクスと再会の約束をしてきたわけでもないでしょう、一時の触れ合いであり、ある意味では別れの意味だったかもしれないとも思っていたかもだし)
監督がツイッタで「キラの中でラクスはアスランの婚約者という意識が消えたのは42話」というのは、個人的にけっこう大きかった。
わりと無印どころか運命終わっても、アスランの立場が~みたいなことをいう人いるし。
キラがラクスを諦めていた理由の二つが、敵軍の歌姫であることと(ラクスの立場)とアスランの婚約者であること。
それも、ラクスがプラントを脱出してきたことと、辛いとき(父親の死)泣ける場所がアスランではなくキラだったというあたりで消えたのかなと・・・
ただ、今度はラクス側の事情ではなくて、キラ側の事情(銃を撃ってしまった自分への落とし前(僕たちは「まだ」死ねない)と最高のコーディネイターという出自(「生まれてきちゃいけなかったのかな」)で、キラはラクスの気持ちを知りつつも、受け入れる前提で自分の気持ちを考えたり押し出したりすることができなかったんじゃないかな、と。
肩を抱いたり、指輪を受け取ってキスして最後の出撃にでるあたり、キラもラクスが好きだっただろうしね。
そのあたりが解消、昇華されるのが、運命の「天空のキラ」なんだろうな、と。
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