新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

奥さんに感謝、そして子どもたちにも・・・

2013年05月30日 12時33分14秒 | 日記
今日は、これから群馬大の片田先生の講演を拝聴します。
ぜひ話を聞いてみたいと思っていた先生の一人で、近くに来られることを少し前に情報キャッチしていたので、時間都合付けてやってきました。

さてさて、私事で恐縮ですが、今日は私と妻の結婚記念日でございます。
あまり記念日的なもので、このブログを更新することはないのですが、今日は何だか書き記しておきたいなぁと思い、書き込むことにしました。

結婚して丸12年・・・とは言え、妻とは学生時代からの付き合いなので、かれこれ20年以上・・・まぁ、苦楽を共にしてきた・・・というところでしょうか。(と思っているのは私だけかな??)
私が、こんな不規則きわまりない業界(コンサルタント業)に身を置いているために、時には徹夜作業に付き合わせたり(データ入力などを手伝わせていました・・・)、集落行事・イベントへの参加と称して手伝わせたりと・・・
相当言いたいこともあるのでしょうが、よくぞ我慢してくれています。
その意味では、ほんとうに“感謝”というしかないです。頭が上がりません・・・

それと、賑やかな家庭を創り出してくれている3人の子どもたちにも感謝です。
あんまり一緒に遊んでくれないパパであり、勉強には口うるさい教育パパゴンなのでしょうが、まぁ(今のところは)無事に心身とも健康に育ってくれている。

そんな家庭、家族にしてくれている奥さんと子どもたちに感謝です。
(去年の写真ですが・・・)

加えて、去る16日は私の40回目の誕生日でした。もう40ですね。
さて、これからどうなるのやら・・・
もう十分、人生の折り返し点を過ぎているのでしょうが、未だしばらくは元気にやっていきたい、そう願っています。

そして、これからも家族みんな仲良く暮らしていきたいと、改めて想う今日この頃であります。
ということで、この場を借りて家族みんなにお礼申し上げます。
『これまでありがとう。そして、これからもよろしく。』

では、昼休みを終え、これから会場に。
面白い話が聞けましたら、またこの場でご報告、ご紹介したいと想います。
ではでは。

新しい企画検討のためにNM法というのを使ってみました・・・

2013年05月25日 14時08分25秒 | NPO活動
先週は、前回ご紹介したように、中瀬先生の退官記念の後、兵庫県上郡町の岩木地区に参り、これから取り組む企画についてワークを行いました。

これからの時期、千種川水系の各地は、どこもホタル(ゲンジ)で賑わうのですが、ご当地・岩木も岩木川の流域にホタルが乱舞するそうで、これを地区のみんなが集まる機会(手段)に使おうというのが今回の企画です。(ちなみにこちらの地区は、同時期にヒメボタルが見られる所があるそうです。)

岩木地区での議論は、岩木、倉尾、石戸という所謂農村集落と才原、船谷という所謂新興住宅団地の各自治会の代表者が集まって進めています。
このような、農村集落と新興住宅地が混在する地域地区は、これまでも結構関わってきましたが、ここもご多分に漏れず、両者が上手く融合できない、一つの地域として同じ方向を向けない、一枚岩になれない・・・といった問題があります。
ですが、地区の将来を考えると、やはり各集落・自治会がそれぞれ好き勝手に・・・ということでは立ち行かなくなることは目に見えており、地区としてのまとまりを形作る、精神的にも物理的にも繋がっていく、ということが大事と思っています。

そこで、今回の企画は5つの自治会の住民が、ホタルを出汁に使って一同に会し、まずは“楽しいこと”で一つにまとまり、親睦を深めることを大きな目標に掲げ考えることとしました。

まぁ、簡単に言うと、ホタルを観ることが目的ではなく(と言うと語弊がありますが・・・)、ホタルの時期に、みんなで酒を飲む機会を設け、楽しもうというのがまずもっての大きな目標と言うことです。

ワークでは、“地区全体での夕食会”として、お年寄りから子どもまで、この日ばかりは1カ所に集まって、みんなでわいわいガヤガヤ食事でもしようということになりました。
加えて、岩木についてみんなで楽しみながら“知る”機会にするべく、岩木に関するクイズ大会を行い、成績上位者には表彰しようということになりました。
名付けて「岩木検定」

こういうのは良いですね。まず、地域地区のことを住民自身が知るという行為。これは地域づくりにあたっては、ほんとうに重要なことです。
特に、これからを担う子どもたちにとっては。

そして、(もちろん忘れていませんが・・・)ホタルの鑑賞会もちゃんと行います。

今回の検討、単なるブレストでは面白くないと思い、既成概念から脱するためにも、ちょっと違う手法を採ってみました。
NM法という発想法です。これもKJ法なんかと同じで、開発した中山正和氏の頭文字を取ってNM法と言うそうです。

ホタルの時期のイベントというと、この辺りでは、公民館主催による“ホタルウォーク”が毎年毎年の恒例行事、言葉は悪いですが、よくもまぁ飽きずに続けられている行事として各地で行われています。
私は、今回の企画に当たっては、ハッキリ申し上げていました。
「周りの地区と同じように、何の変哲のない、ホタルウォークみたいな行事を企画するなら、正直しない方がマシ・・・」と。
ホタルのことを知る、学習する活動であるなら、それはそれでまぁ良いのですが、そんなものは、今回の趣旨としては二の次三の次。
みんなが、集まるきっかけ、集まりたくなる企画を考えないと・・・ということから、ちょっと意識転換を図るために、NM法(実際には、ちゃんとしたNM法のプロセスまでは行き着きませんでしたので、“なんちゃってNM法”かな)を使ってみました。
食べる、夕食会というキーワードが挙がりましたが、最終的にはバーベキュー大会のような、これまたありきたりなものではなく、地域の食材を使った昔ながらの食べ物を食すことと、人形焼きの体験と実食という形になりました。
この岩木地区では、3月末の観梅会もそうですし、5月頭の圭介まつりでも人形焼きのお店を出店します。スタッフがただ単に焼いて食べてもらうのではなく、作るところから体験してもらい、自分で食べる・・・すると、これは将来の各イベントでの人形焼き担当スタッフ担い手育成にもなるのですね。

見せられるようなレベルではありませんが、こんな感じ・・・
そんなことで、6月15日(土)の夕方から地域あげての親睦会を行います。

さて、今日は大阪に来ています。JUDI(都市環境デザイン会議)の関西フォーラムに参加しています。
テーマは「都市環境のコンバージョン」です。これは結構難しい・・・(と私は思う)
都市環境と一口に言っても範囲が広い・・・コンバージョンが表現として相応しいのか、リノベーションなのか・・・

ということで、また次のご報告をお楽しみに。

中瀬勲先生の最終講義と退官記念祝賀会

2013年05月18日 23時19分49秒 | 日記
今日は、神戸異人館界隈にあるホテル北野六甲荘で、我がNPO法人地域再生研究センターの副理事長を務めていただいている中瀬勲先生の最終講義と退官記念祝賀会があり、出席していました。
岩槻先生(兵庫県立人と自然の博物館名誉館長・東大名誉教授)もおっしゃっていましたが、私としては退官記念と言うよりは、人博館長就任記念のような想いをもって参ったところです。

あまりに親しくお付き合いさせていただいていた関係で、こんなツーショット写真など撮ったこともなかったのですが、せっかくの機会ですので、先生にお願いして撮らせていただきました。

昨年末にも人と自然の博物館で最終セミナーがあったのですが、今日の最終講義の内容は、ほぼ同じような内容。
ですが、ちょっと違ったのは、来られている方々の顔ぶれ。
関西、いや全国のまちづくりを牽引されてきた重鎮、先生方が多数お見えでした。どうでしょう、ざっと200人ぐらいは来ていたのではないでしょうか。
改めて中瀬先生の人望の厚さ、ネットワーク・人脈の凄さに感服したところです。

祝賀会の最初の挨拶は岩槻名誉館長。

岩槻先生もほんとうにスゴイ方です。

次に井戸兵庫県知事。


そして、乾杯の音頭は前兵庫県大学長の熊谷先生。


鳴海先生(元日本都市計画学会会長)も祝辞を述べられていました。

そして、久しぶりにお会いしましたが、コミュニティ・デザインで今や時の人、山崎亮さん。少しだけですが近況についてお話しました。長らく東大の大西研究室にドクター取るために在籍されていましたが(いつも「論文が進まないと・・・」とおっしゃっていましたが)、今春、メデタく博士号を取得されたそうです。おめでとうございます。

ということで、中瀬先生、ひとまずは兵庫県大のご退官おめでとうございます。人博館長就任もおめでとうございます。また、並々ならぬご支援、ありがとうございました。ひとまずはお礼。
そして、引き続き今後とも、地域再生研究センターならびに私を含めたスタッフへのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、改めてお願い申し上げます!!
28日に丹波の森研究所にお邪魔します! 6月29日の地域再生研究センター総会もお願いします!!
(写真を掲載いたしました先生方、了解も得ず申し訳ございません。ご理解のほど、お願い申し上げます。)

さて、明日は上郡の岩木でワーキングです。
そして週明けは、豊岡・出石、佐用町等々を回ります。
明日のワーキングでは、今まであまり使ってこなかった発想法を用いようと思っています。また、このブログでもその様子はご紹介する予定です。

ではでは。

技術士と一級建築士

2013年05月13日 14時33分17秒 | 技術論など
今日は、大阪市内をうろうろしております。(只今、昼飯がてら小休止中)

今日はちょっと、技術士と一級建築士という2つの専門資格について考えるところを書き綴ってみようと思います。

というのも、先ほど、今年の一級建築士の受験申し込みを終えてきたところで、今年もこんな時期が来たのだなぁ・・・と考えていたところだからです。一級建築士の申し込みは今日が最終日なのです。
昨年、平成12年以来、久々に一級建築士の受験を思い立ち、受けてはみたものの、あえなく撃沈(でも技術士の方は合格)。
今年はどうしようかと迷っていたのですが、せっかくチョットずつ“試験勉強”もしてきていたので、もう一度(で終わるかどうかは・・・)発起して頑張ってみようと。
まぁ、この1年ないしは2年で合格できなければ、それまで・・・ということで、もう諦めようと思っていますが。

今年の技術士受験申し込みは先週既に終了し、我が職場(まちづくり課)の諸氏も申し込みを行ったところです(どうやら1名を除いて・・・)。

先に技術士の方に少し触れておくと、今年から“またまた”試験制度が変わったようで、一般科目での択一式が復活し、後出しの技術体験論文が廃止らしいのです。(スミマセン、この試験はもう関係ない世界になりましたので、詳しい制度変更を存じ上げません・・・お知りになりたい方は日本技術士会HPをご確認ください。)
後出しの体験論文が無い変わりに、受験申し込みの際に、僅かな字数ですが経験業務の概要を記載する必要があるというのです。
我がスタッフの何人かの経験業務概要をチェックしましたが、うむぅ・・・どのようなレベルで書いておけば良いのか・・・今ひとつよく分からない。
かなり限られた字数のようなので、とても昨年までのような体験論文の精度では書けませんが、しかし、これを基に口頭試験が行われるのであれば、それを十分に意識したレベルの記載内容でなければならないと思います。
すると、やはり“技術士”という専門資格の本質を理解しているか否かがキーではないかと。
高等の専門知識、応用能力を持ち、しかも高い倫理観も持った、科学技術の世界に身を置く人格的にも優れた技術者の認定制度、資格制度。ざっと、こんなイメージが妥当かと思います。
そう考えると言葉は悪いですが、あまりくだらないことを、さも高等の能力とばかりに記載するのは、後々口頭試験の時に痛い目に遭う。そんな気がします。
ここは十分に考えるべきところで、今年の試験からは、後々の口頭試験対策を受験申し込みの段階から意識しておかないといけない、意識しておくべき、そのような制度に変わったのかなぁ・・・そう考えています。
技術士の試験の大きな特徴は、やはり口頭試験という、2名ないしは3名の有識者を相手に、超緊張の中で質問に即答していかなければならない。という最後のハードルがあることだと思います。ここで、科学技術の世界に身を置く、倫理観のある、人格的にもこの資格制度に相応しい技術者であるのか見極められる。
私は、この最後の関門、ハードルがある技術士という資格は、結構意義あるものだと考えています。

一方で一級建築士は、言っちゃぁ何ですが、ペーパー試験だけで合否が判断される。
まぁ、学科(5科目4肢択一式。昔、受験した頃は4科目5肢択一。)と実地(予め与えられた課題に対する製図)の2段階の試験があるとは言え、どちらもペーパー試験。しかも、ある程度パターン化というか、出題傾向が分析され尽くした感があり、どれだけ過去問をこなしたか、どれだけ“試験勉強”をしたかが、ハッキリ合否に出てしまう。
言い訳じみて聞こえますが、技術士と違って、あまりハイレベルな業務経験や技術者としての感性、資質は問われない。つまり日頃の業務経験だけでは、ほぼ歯が立たない。何せ、学科試験は、百数十問の択一式に8割以上の正解率で解答しないといけないのですから・・・
正直、そこが受験にあたって、いつも躊躇するところなのです。

どこまで、この苦痛な“試験勉強”に取り組まないといけないのか・・・ほんとう、億劫になります。

とは言え、今後のことを考えると、受験資格があるのですから、何とか取得しておきたい。そう思って、昨年は一念発起し受験し、今年も。
何とか取得しておきたいと思ったのは、今後のこと・・・今後のキャリアを考えてです。
この2つの専門資格。同じ建設というまちづくり、社会基盤の整備に関係する資格ですが、決定的に違うのは・・・そう、一方は“免許”で、一方は“名誉”という大きな違い・・・
こう書くとお叱りを受けるかもしれませんが、これが世の中の現実なのです。
言葉を換えると、一級建築士は“業務独占資格”(医者や弁護士と同じ)であり、技術士は“名称独占資格”であるということ。
ここ最近はプロポーザル等々で、技術士取得者が管理技術者であったり、担当者であったりする要件も明示されるようにはなってきていますが、それでも未だ、私が身を置くまちづくりや都市整備といった世界では、正直、資格が無くても仕事ができる。
しかし、ひとたび“建築”が入ってくると、この資格があるか無いかで大きな違いが出てくる。
それは、単に実務の世界だけではないのです・・・建築士を持っていると、他の世界でも通用する部分がある。事実・・・

技術者としてどうのこうのは別に、将来のことを考えると、やはり取得しておきたい。
そう考え、ある意味無駄とも思われる“試験勉強”に、再度取り組むことにしたのです。
まぁ、本当に意義ある資格取得になるかは、未だ分かりませんが、少し世界を広げる(という可能性を見出す)、という将来展望を想い、今年も受験します。
何とか、“無駄”にはならないような(後々でも生きてくるような)試験勉強をしようとは思っていますが・・・
ということで、今年も7月最後の日曜日、学科試験に向かいます。

また技術者観などについては、折を見て触れてみようと思います。
ではでは。

豊岡日高羽尻の“超”大判字限図

2013年05月03日 08時56分42秒 | NPO活動
4連休の初日。今日は朝から西宮の方に参っています。

さて、先週末、豊岡市日高町羽尻区の大判字限図を広げるということで、但馬国府・国分寺館へ参っていました。

ただ、広げるといっても、ばかデカイ図面なので、とてもそこらの会議室では無理。
ということで、豊岡市役所日高支所の隣にある農村環境改善センターの多目的ホールを借りきってのお披露目です。
ずいぶん昔に一度、広げたことがあったそうですが、当時のことをご存じの方も少なく、羽尻区のむらづくり委員会のメンバーは、そのほとんどが初めて見る!というような状況。

字限図の方は、折り畳んだ状態で2分冊。もう一つ、実測平面図が巨大巻物で5本。
まずは、実測平面図の1本を広げてみました。こんな感じが5本です。
これは昭和2年とか3年とか表記があるので、昭和の初期に作成されたもののようです。ただ、学芸員さん曰く、明治の地租改正時などでは多くの集落で作成されたようですが、昭和初期に作成した例はご存じないということで、なぜ、その時期に作成されたのかは不明。

次に字限図です。もちろん私も全てを広げて見るのは初めて。どんな状態なのか?どんな代物なのか??
広げていくと、徐々に全貌が明らかに・・・
これが1冊目。
さて次に2冊目。
確かにばかデカイ・・・
いよいよつなげてみると・・・

縦横およそ10mの、まさに巨大土地利用図。
学芸員さんも、ここまでデカイ字限図を見たことがないとのこと。

そして、この土地利用図と照らし合わせるために実測平面図の方も全てご開帳。


こんな状態です。
字限図を見ると、「但馬國気多郡(けたぐん)羽尻村」の表記。この気多郡というのは明治29年に城崎郡と合併して廃止されているので、この字限図は明治中期以前に作成されたもののようです。
ただ、これもなぜ、このようなばかデカイ代物として作成されたのか、事情がよく分からないそうです。
相当、精巧に作られています。

そして、実測図の方は、どうやら山の部分を中心に作成されており、集落(村)全体ではない様子。

この実測図も精巧です。

そして、両方の図面とも、言葉悪いですが、ずさんに保管されていた割には虫食いも少なく、痛手となるようなカビの侵食などもなく、色合いもキレイで、これ幸いといったところ。
今後の保存方法については、基本的にはそのままの状態で、但馬国府・国分寺館の収蔵庫に保管していただく方向で検討中です。

図面の状態は確認できたので、次はアーカイブ化に向けた作業となります。
予定では、真上からカメラで撮影し、合成する方法が最有力。
この作業は、ボチボチ進めていくことになりそうです。
ただ、字限図は折り畳んでいた関係で、ヨレヨレの部分があったり、へんな折り目が入っていたりするので、これをどう処理するかも要検討です。
最終的には、データ化もさることながら、これをクリアファイルにでも印刷して、集落のみなさんに配布したいと思っています。
秋頃になるかな・・・
今後の作業進捗をお楽しみに。

ということで、羽尻区の大判図面の詳報でした。
それでは、みなさんよい連休を。