新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

昨日は豊岡但東、今日は豊岡出石・・・

2013年04月25日 12時27分41秒 | NPO活動
昨日からむらづくり・まちづくりの旅に出ています・・・
というのは冗談ですが、昨日は豊岡市但東町の高橋地区(高橋小学校区)に参っていました。
地域の様々な団体が一同に会し、高橋の諸問題に対応していく地域づくりプラットフォームである(正確には昨日から、そのような組織形態に移行した)「高橋振興対策協議会(略して振対協)」の臨時総会に出席のためです。

振対協とのお付き合いは、平成21年度に兵庫県のふるさと自立計画策定ワークショップのコーディネーターを仰せつかって以来、現在まで細々と続いておりましたが、今回、組織を改編(勿論、規約の改正、役員の改選も含めて)するにあたり、新たに設けられた顧問職に小生が就任することとなり、初会合に参ったという次第です。


そもそも、この振対協の歴史は古いのですが、なかなか実態というか実行力の伴わない組織で、どちらかというと地域内の各種団体が集まって名を連ねただけの組織(ちょっと悪くいうと、役職や名誉だけを、地域振興という大義名分の下に各種団体代表者に与えた権力誇示の組織)でしかなかったように思います。(ちょっと言い過ぎましたかね・・・関係者の皆様、お気を悪くなさらないでくださいね)
これを、実行力を伴った組織へと生まれ変わるべく、平成21年度に一度改変したのですが、やはり巧くいかなかった・・・
というのも、このときは構成諸団体の代表を、代議員として据える組織替えに留まった。すると、やはり各団体の発言力や実行力が振対協で発揮されない。
この振対協自体が、種々の取り組みの実施主体となるには時期尚早であったこともあり、結果的に機能しなかった。という経緯があります。

今回は、このような反省や各構成団体の実行力が付いてきたこともあり、この構成団体のパワーを、振対協という『プラットフォーム』に集め、まさに協働で地域課題に向き合い、解決に向けた取り組みを加速させようと改編に踏み切ったのです。

具体的には、代議員という名ばかり役員は無くし、全てを理事に、事実上の格上げを行ったというもの。
そして、ここが大きかったのですが、リーダーシップのある会長の右腕として動くべき副会長職を2名に増員し、しかも地域内で最も精力的に活動されている団体代表に就いていただいた。
この高橋地区では、スポーツクラブ21と高橋活性化委員会ですね。活性化委員会は、平成21年度にふるさと自立計画を策定したときの主たる検討メンバーですね。
私自身は、今の段階では彼らが両輪となって様々な活動に取り組む以外に、本当の意味で実行力、実効性のあるコミュニティにはならないと思っていましたので、ひとまず巧くランディングしていただきました。

いよいよ、新しいコミュニティ形成の第二段階に突入ですね!

新しい公共・・・よく言われますが、本当に実体を伴った組織づくり、コミュニティづくりをしていくなんて、そんなに簡単ではないのです。
どこでもそうですが、やはり古くからの習慣、旧態依然とした思考という弊害があるのです。特に地方、農山村部では。急には変えられないのです・・・

その意味では、先ほどはちょっと辛口コメントしましたが、これまでの経緯や平成21年度の第一次改編があったからこその現在なのです。
試行錯誤があります。時間がかかります。
でも、良く言えば平成21年から僅か4年で、よくぞここまで来ました!!と言えるのではないでしょうか。

まずは、プラットフォームとしての振対協の確立ですね。
その上で、次は、この振対協自体が行動する主体となる組織に変わっていく。
これにはもう5年ぐらいかかりそうですね。

その間、しっかり次の人材を育てていきましょう。事務局機能の強化ですね。

まぁ、一歩ずつ着実に前に進んでいる。そんな想いと期待を感じた昨日の臨時総会でした。

そして、今日は出石の奥山集落です。
今年度から着工する地域拠点整備の打ち合わせです。
その前に腹ごしらえ。

出石と言えば、出石そば。
私は何軒か行きつけのお店があるのですが、今日はひとりなので、平日昼間なら、ほぼ間違いなく座敷を独占できる「宿坊」さんにおじゃましています。

奥山観光ほたるの郷の徳網代表のお気に入りの穴子天丼です。
穴子がデカイです。
そばも1枚付いて(そばの味はまぁまぁです・・・ゴメンなさいね)、食後のデザートもあり。これで¥880。ここはWi-Fiも入るので良いです。
ほかには一鶴さんや、甚兵衛さん(そばが旨い)も良いですね。

ということで、これから会議です。
また、いろいろご紹介していきます。

3月末からこれまでの地域活動の支援

2013年04月20日 23時29分30秒 | NPO活動
さて久々に、地域づくり活動についてご報告、ご紹介しようと思います。

3月の末には、兵庫県上郡町の岩木という地区で、梅園の観梅会がありました。
そうそう、以前に紹介した大鳥圭介で有名なところですね。
坂本梅園さんの観梅会を、地域で全面的にバックアップして開催したものです。結構スゴイでしょ。この梅園をご夫婦で作ってこられてきたそうです。
そして、大鳥圭介生家にあたる「ふるさと交流館」では、屋台等を出して盛り上がっていました。
この地域も女性陣が元気ですね。女性が元気なところは、どこも本当に活気があります・・・

そして、年度が明けて早々4月4日には、豊岡市役所の方に呼ばれ、竹野町の須野谷という集落に参りました。
ここは、集落で立ち上げた組合が古民家を借り受け、食事を提供するという取り組みを平成10年から続けておられていますが、最近は少し低迷していることから、チョットテコ入れの必要があるのでは、ということでお誘いを受けました。
その名も「すのたにや」さんです。
メイン料理は、湯豆腐のコース料理。青大豆の自家製豆腐料理です。
囲炉裏を囲んで、いただきました!
豆乳の茶碗蒸しが絶品です!!チョット口の肥えた私が言うのですから間違いなし!?(かな・・・)
オープン当初は1,000万円を売り上げていたそうですが、近年は・・・ということで、これからの展開を考える必要があるとのこと。
まぁ、メニューも価格もオープンから変わらずと言うのですから、もう少し時代を意識した事業にしていく必要があるのでしょうね。
ここも、これから少しずつ考えていくことになりそうです。
ちなみに予約が入った日のみのオープンのため、突然行っても、たぶん食べられません。
お問い合わせ先などの情報は、「すのたにや」で検索してみてください。

先週末の土曜には、奈良市で朝・昼・夕方開催のトリプルヘッダーのワークショップがあったり、相変わらずの週末を過ごしておりますが、日曜日には但東町小坂集落に参っていました。
恒例の花見会を開催する

ということで、呼ばれておりましたが、兵庫県のアドバイザーとして参っているからには、ただ飯食って帰るだけではマズいと思い、ゲーム感覚のワークショップを食事前に行いました。

集落で行っている取り組みや行事の中から、少し拡大してみよう!という取り組みを投票してもらおう、というものです。
結構、盛り上がりました。耕作放棄地、休耕田対策をまず第一に考えていく方向で決まりそうです。ただ、仮に田んぼオーナーなんかを考えるにしても、もう今年は時期も時期なので、実際には来年からになりそうですね。
2番目に意見が多かったのが、「そば打ち体験」や「餅つき」などの行事。
こちらは例年、年末に開催なので、未だ企画は間に合いそうです。広く参加者を呼びかけることになれば、またこのブログでもご紹介します。
古民家「なかや」という空間を中心に、ここも女性陣の元気に支えられ、ますます活気が出そうです!!

そんなこんなで、相変わらず西へ東へ、北へ・・・方々を走り回っております。

最後に。
この小坂集落も含まれている豊岡市但東町高橋地区(高橋小学校区)の振興対策協議会の組織改編が動き出しました。
今年の協議会会長が、小坂集落の区長さんということもあり、平成21年度の「ふるさと自立計画」策定以来の協議会支援です。
会長さんの立ってのお願いということで、僭越ながら私も今回初めて設けられた「顧問」という要職に就任する運びとなりました。
高橋はより一層、地域力を高めていこうと努力されていますので、微力ながらご支援させていただこうと思っています。
この協議会の改変・・・他の地域でも大いに参考になるところがありますので、こちらはまた日を改めて詳しくご紹介します。

ということで、死にかけの年度末を越え、精神的にはやや楽になりましたが、なかなか体力的には休まらない近況の諸々ご報告、ご紹介でした。

今日は情報提供だけ

2013年04月08日 15時53分05秒 | NPO活動
いろいろご報告したいことがあるのですが、今日は時間がないので情報提供だけとします。

2つあります。

1つ目は、
「豊岡市但東町薬王寺 田んぼオーナー制度」参加者募集のご案内
<薬王寺田んぼオーナー制度申込用紙>(地域再生研究センターのサイトにリンク)

私がアドバイザーをしておりました豊岡市但東町薬王寺で、今年も恒例の田んぼオーナーを実施します。
申し込み期限は過ぎているようですが、若干名であれば未だ間に合うと思います。
おいしい豊岡産コシヒカリが食べられるようになります。

ちょっと遠いかもしれませんが、良ければぜひご参加ください。

そして、2つ目、
「豊岡市出石町奥山集落 金山跡の軌跡」紹介VTRをYoutubeにアップしました。
約15分のロングバージョンです。
金山跡の坑道内を紹介したもので、結構見応えがあると思います。
ぜひご覧ください。

ただ、この映像を見て、勝手に坑道内に入ったりしないように。
たいへん危険です。ところどころ落盤の危険性もあります。
もし勝手に入って事故等が起こっても、当方ならびに地域再生研究センター、奥山集落、豊岡市等の関係各者はいっさい責任を負いません。

映像を見て、奥山集落の類い希な地域資源の良さを楽しみ、地域を応援することに止めていただきますよう、お願い申し上げます。

ということで、2つ情報提供でした。
また、いろいろ活動内容についてご報告します。
では。

兵庫県佐用町平福地区でのまちづくり

2013年04月01日 11時07分29秒 | まちづくり
死にかけた年度末もあっという間に過ぎ、とうとう平成25年度、新年度に入ってしまいました・・・
と言っても、まだあと一月ぐらいは年度末の忙しさを引きずりそうですが・・・

これまでたいへんお世話になり、新年度、異動されてしまった方々、ほんとうにいろいろとご協力いただき、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

今日は、朝から大阪市内の方々を回っております。

さて今日は、昨年の秋ぐらいから関わっております兵庫県佐用町のまちづくりについてご紹介。
本業の建設コンサルタント業の方で、佐用川の改修に絡んだまちづくりを手がけてきました。
これは、平成21年の台風による大雨洪水災害からの復旧復興の一環で行っているもので、私は佐用町の平福という地区と、旧上月町の大垣内という地区に関わっています。
「関わっています」というのは、本来は平成24年度の事業なのですが、ご多分に漏れず年度明けも引きずっているため、関わっていますとしています。

その中の平福という地区。ここは、兵庫県の景観形成地区に指定され、佐用川と町家の風景が一体となった川端風景でとても有名なところです。
これまでも歴史まちづくりで、様々な取り組みを展開してきたご当地で、今、河川改修と連携した新たな動きを生み出そうとしています。
河川改修に伴い、新たに左岸側の、ちょうど川端風景を良い角度で望めるところに遊歩道を整備し、回遊できるようにするなど、ちょっと計画的に街興しを考えようとするものです。

今、アドバイザー仲間である人・まち・住まい研究所の浅見雅之さんといっしょに取り組んでいます。
昨年からワークショップを4回、意見交換会を1回開催し、今年度も引き続き取り組みを検討し、モデル的な事業を実施しようと固まってきたところです。いろいろと面白い取り組みに発展しそうな状況です。
ここも結構、まちづくりに熱心な方が多く、今後の展開が楽しみです。

ただ、いろいろな活動団体がバラバラに取り組むのではなく、巧く地域のまちづくりを先導する組織・体制(ここなら平福地区地域づくり協議会でしょうか)が、計画的に、ちょっと先の展開、動向も見据え、一枚岩となって動いていくことに期待したいところです。

これも継続案件となっていますので、また動向は随時ご報告したいと思います。

いろいろご報告、ご紹介したいことがありますが、今日はとりあえずここまで。

今年度もみなさま、よろしくお願い申し上げます。