新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

新しい企画検討のためにNM法というのを使ってみました・・・

2013年05月25日 14時08分25秒 | NPO活動
先週は、前回ご紹介したように、中瀬先生の退官記念の後、兵庫県上郡町の岩木地区に参り、これから取り組む企画についてワークを行いました。

これからの時期、千種川水系の各地は、どこもホタル(ゲンジ)で賑わうのですが、ご当地・岩木も岩木川の流域にホタルが乱舞するそうで、これを地区のみんなが集まる機会(手段)に使おうというのが今回の企画です。(ちなみにこちらの地区は、同時期にヒメボタルが見られる所があるそうです。)

岩木地区での議論は、岩木、倉尾、石戸という所謂農村集落と才原、船谷という所謂新興住宅団地の各自治会の代表者が集まって進めています。
このような、農村集落と新興住宅地が混在する地域地区は、これまでも結構関わってきましたが、ここもご多分に漏れず、両者が上手く融合できない、一つの地域として同じ方向を向けない、一枚岩になれない・・・といった問題があります。
ですが、地区の将来を考えると、やはり各集落・自治会がそれぞれ好き勝手に・・・ということでは立ち行かなくなることは目に見えており、地区としてのまとまりを形作る、精神的にも物理的にも繋がっていく、ということが大事と思っています。

そこで、今回の企画は5つの自治会の住民が、ホタルを出汁に使って一同に会し、まずは“楽しいこと”で一つにまとまり、親睦を深めることを大きな目標に掲げ考えることとしました。

まぁ、簡単に言うと、ホタルを観ることが目的ではなく(と言うと語弊がありますが・・・)、ホタルの時期に、みんなで酒を飲む機会を設け、楽しもうというのがまずもっての大きな目標と言うことです。

ワークでは、“地区全体での夕食会”として、お年寄りから子どもまで、この日ばかりは1カ所に集まって、みんなでわいわいガヤガヤ食事でもしようということになりました。
加えて、岩木についてみんなで楽しみながら“知る”機会にするべく、岩木に関するクイズ大会を行い、成績上位者には表彰しようということになりました。
名付けて「岩木検定」

こういうのは良いですね。まず、地域地区のことを住民自身が知るという行為。これは地域づくりにあたっては、ほんとうに重要なことです。
特に、これからを担う子どもたちにとっては。

そして、(もちろん忘れていませんが・・・)ホタルの鑑賞会もちゃんと行います。

今回の検討、単なるブレストでは面白くないと思い、既成概念から脱するためにも、ちょっと違う手法を採ってみました。
NM法という発想法です。これもKJ法なんかと同じで、開発した中山正和氏の頭文字を取ってNM法と言うそうです。

ホタルの時期のイベントというと、この辺りでは、公民館主催による“ホタルウォーク”が毎年毎年の恒例行事、言葉は悪いですが、よくもまぁ飽きずに続けられている行事として各地で行われています。
私は、今回の企画に当たっては、ハッキリ申し上げていました。
「周りの地区と同じように、何の変哲のない、ホタルウォークみたいな行事を企画するなら、正直しない方がマシ・・・」と。
ホタルのことを知る、学習する活動であるなら、それはそれでまぁ良いのですが、そんなものは、今回の趣旨としては二の次三の次。
みんなが、集まるきっかけ、集まりたくなる企画を考えないと・・・ということから、ちょっと意識転換を図るために、NM法(実際には、ちゃんとしたNM法のプロセスまでは行き着きませんでしたので、“なんちゃってNM法”かな)を使ってみました。
食べる、夕食会というキーワードが挙がりましたが、最終的にはバーベキュー大会のような、これまたありきたりなものではなく、地域の食材を使った昔ながらの食べ物を食すことと、人形焼きの体験と実食という形になりました。
この岩木地区では、3月末の観梅会もそうですし、5月頭の圭介まつりでも人形焼きのお店を出店します。スタッフがただ単に焼いて食べてもらうのではなく、作るところから体験してもらい、自分で食べる・・・すると、これは将来の各イベントでの人形焼き担当スタッフ担い手育成にもなるのですね。

見せられるようなレベルではありませんが、こんな感じ・・・
そんなことで、6月15日(土)の夕方から地域あげての親睦会を行います。

さて、今日は大阪に来ています。JUDI(都市環境デザイン会議)の関西フォーラムに参加しています。
テーマは「都市環境のコンバージョン」です。これは結構難しい・・・(と私は思う)
都市環境と一口に言っても範囲が広い・・・コンバージョンが表現として相応しいのか、リノベーションなのか・・・

ということで、また次のご報告をお楽しみに。