♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

このブログは、純粋に福祉関係の話題を交換するものです。コメントも、どうぞ!記事無断転載は禁止。

今年一年、お世話になりました。

2007年12月31日 | Weblog
いよいよ、今年も残り3時間となりました。
思えばこのブログを初めて立ち上げてから、様々な福祉関連の記事を
掲載してまいりましたが、今までの記事が少しでも皆様のお役に立てた
なら、これ以上の喜びはありません。これからも、どうぞ「♪あなたと結ぶ
福祉の輪♪」を、何卒宜しくお願い致します。

ぴんかぽん・保育士 ボランティア運営

2007年12月26日 | Weblog
 

薩摩川内市の保育士5人がボランティアで運営する子育てサークル。
原則毎週月曜の午前中に同市の健やかプラザで開いている。
10組前後の親子が集まり、紙芝居やわらべ歌などを楽しむ。

誕生会や運動会などのイベントをする週もある。

母親たちからは「子どもとの遊び方など参考になる」
「プロがいるので心強い」と好評。春田京子代表(48)は「子どもの
年齢制限もないので、自由に参加して楽しんで欲しい」と語る。

参加費は1回¥100年末年始、祝日は休みで、次回は2008年
1月21日から。

問い合わせ:春田さん=0996(22)0055

子どもの不安和らげて・事前の言い聞かせ、事後のねぎらい。

2007年12月26日 | Weblog
 


予防接種に連れて行くときなど、子どもが嫌がることが予想される場合、
親がそのことを子どもに言い出しにくい、ということはないでしょうか?
病院に着く直前まで黙っておいて、ぎりぎりのタイミングで「今日は注射だよ」
と言ったり、何も知らせないまま先生の前に連れて行き、いきなり注射をさせたり
することはないでしょうか?

そんなとき子どもの心の中では、注射が嫌だと言う気持ちだけでなく、
突然の事態への驚きや、何で黙っていたのかという親への腹立たしさも
加わってしまいます。そのため、いつも以上に大声でギャーギャー泣きわめい
たり、親に対して激しい怒りをぶつけてみたりと、混乱した状態に
なりやすいのです。

いつもと違う出来事の前や、子どもが不安になることがあらかじめ
予想できるときには、事前にきちんと伝えておくことが大切です。
私たち大人でも、「明日から入院してください」と突然言われたら、
戸惑いますよね。誰にでも心の準備は必要です。

たとえまだ小さな子どもであっても、大人が心を込めてきちんと話をすれば
、その思いは通じます。また、その時に子どもが泣き出してしまったとしても、
「いやだねぇ」とその気持ちを汲んであげながら抱っこしたり、頭をなでたり
して、心と体の両面から受け止めてあげると、感情が次第に落ち着いて
くるでしょう。

そして、子どもが親に協力してくれたあとには、ねぎらいの言葉を
かけてあげましょう。親からは平気そうに見えていても、実際には子どもなりに
精一杯頑張っていると言う場合も少なくありません。

その子なりの頑張りに気づけたら、それを認める声かけも忘れないように
しましょう。






いっぽいっぽ-まどか10歳-10

2007年12月26日 | Weblog
 


ある若い女優さんの態度が悪いと、マスコミに叩かれていた。
「プロ意識を持つべきだ」と評論する人に頷いては見たものの、なんとなく
引っかかりも感じた。20歳ごろの自分はどうだったろうか?
今よりも自己中心的で、きっと思いやり、周りへの配慮も欠けていたと思う。

年相応の振る舞いを求められるのは当然だが、もう少し大人たちが
見守ってあげる余裕があってもよいのではないだろうか?

テレビをつけると、誰かが何かをするたびに「こうすべきだった。とんでもない」
延々とバッシングが続く。表面に出てきたことだけで、判断され社会から
排除されかねない今の風潮は、「普通」を強く要求されているみたいで、
見ていて怖い。

女優のケースと障害の問題は次元が異なる。そのことは十分
承知しているが、ああいうバッシングに接すると、ダウン症のまどかや
障害者たちが社会から受け入れてもらえるのだろうかと、家族は不安に
かられてしまうのだ。

まどかが生まれてから出会った、ある人に教わった大切な言葉がある。

「人には必ず良いところがある。そこを見るように心がけると、
その人全体の見方が変わる」

やってみると、確かにその人が本当に違って見えてくる。
相手の気持ちに、自然と寄り添えるようになるから不思議である。
そもそも、人のよいところを探すのはとても楽しい。

そう感じてからは、子育てのみならず、他人と接するときにも、
いつも心がけている。

手前みそだが、それ以来、人の噂や、心無い意見に振り回される
こともなくなった。相手を理解することは、自分の価値観を変える事でも
ある。そして、それは口で言うほど簡単なことではない。

その点、まどかたちはそんなに難しく考えなくても、ごく自然に、
私たちをまっすぐ見てくれている。
健常者と言われている私たちの側を、許し、付き合ってくれているのかも。

「みんな、まだまだだね・・・」と、まどかに言われている
ような気もする。

子育てサロンほほえみ・親子の触れ合い大切に。

2007年12月20日 | Weblog
鹿児島市の星ヶ峯東・西校区社会福祉協議会が星ヶ峯・五ヶ別府地区の
未就園児の親子を対象に開く。

毎月第4火曜日の午前10時から、星ヶ峯福祉館。保育士などを招き、
親子で触れ合える遊びや捜索を楽しむ。校区の親子が多く、和気あいあい
とした雰囲気だ。

内 真由美さん(27)は1歳9ヶ月の彩乃ちゃんと参加。
「遊び方など家でも参考になる」と話す。

民生委員の冠満良子さんは、「サロンをきっかけに、地元の子どもたち
が長い付き合いをしてくれたら」と話している。

1世帯年間¥1,000

問い合わせ:冠満さん=099(265)9167
      駒路さん=099(265)8941

いっぽいっぽ-まどか10歳-9

2007年12月20日 | Weblog
「こんにちは」教室に入ると、既に生徒たちが席について待っていた。
真剣なまなざしに、思わず緊張してしまう。

 神奈川県立相模原高校での「出生前診断を考える」
という特別授業に、私ともう一人、ダウン症の子を持つ友人が招かれた。
医療現場で働く人や障害者とともに、生きる人から話を聞き、命の尊さを
考えるのが狙いという。

 出生前診断は、妊娠中に、胎児に障害があるかないかを検査することだ。
その是非をめぐり、生徒たちからインタビューを受けた。
最終的に、先生と9人の生徒たちが冊子にまとめ、授業の教材として
使うとのこと。

 私も友人も出生前診断は受けていない。授かった命を生まれる前に
選択すべきではないと強く思っている。
今回のテーマに的確に答えられるかと不安だったが、障害の子どもと
ともに歩み、学んだことを未来を築く若い人たちに、是非聞いて欲しい。
そう思った。

「産む選択は正しかったと思いますか」
「障害のある子を持って苦労したことは」
「障害を今、どのように捉えてますか」・・・。

生徒たちからは様々な質問が出た。

もちろん答えは「産んで良かった」である。
きれいごとを言いたいのではない。無知でいることの怖さを
伝えたかった。まどかと出会う前の私が、もし妊娠中に医師の勧めで
検査を受けていたら、まどかはこの世に誕生していなかったと断言できる。

出産時こそ、ショックに打ちひしがれたが、一緒に暮らしていくうちに、
ダウン症の子のピュアで優しい性格を知った。
まどかは、我が家にとって、なくてはならない、かけがえのない存在だ。

それを考えると、おなかに命が宿った瞬間から、命はその子のものであり、
親や周りが選んではいけないとつくづく思う。
生徒たちが最後に言ってくれた言葉に、とても感激した。

 「出生前診断を機械的に考えていたが、障害のあるわが子を産んで
良かったという言葉を聴いてよかった」

「まずは知ること、共感することが大切だと思いました」

「優しい社会をつくることを僕たちも手伝いたい」

もうすぐ受験で大変なときに、あえてこの問題に取り組もうと
考えてくれた生徒たち。心が温かくなった1日だった。

聴導犬普及へ支援を。

2007年12月20日 | Weblog
聴覚障害者の耳代わりとなり支える聴導犬の啓発普及のため、鹿児島市の
「エンゼル聴導犬協会」(石原みち子代表)は約10年間、講演などの活動
を続けている。スタッフが聴導犬認定の国際資格を持つ同協会は育成も進めるが
、国から指定法人の認定がなく聴導犬として認められていない。認定の前段階となる社会福祉法人設立を目指し、同協会は資金面を含め、多くの人に支援を
呼びかけている。

聴導犬は、盲導犬や介助犬と共に補助県犬と呼ばれる。
チャイムや火災報知器、目覚まし時計、赤ちゃんの泣き声などを聞き分け
飼い主に知らせ、生活を助ける。県には補助犬の給付事業があるが、盲導犬
にしか公的援助の実績はなく、エンゼルの活動は個人の寄付や募金に頼らざる
をえない状況だという。

石原さんは母親が中途難聴者だったことから聴導犬に関心を持った。
1999年、娘2人と米国オレゴン州の聴導犬所で育成のノウハウを学び、
娘2人が米の訓練士資格を取得。帰国後にエンゼルを立ち上げた。

捨て犬や市動物管理事務所で処分を待つ犬を引き取り、
聴導犬として訓練する一方、学校や催しで200回以上の講演を行うなど
普及活動に尽力してきた。しかし聴導犬は盲導犬に比べてあまり
知られていないのが実情だ。

石原さんは「聴覚障害は見た目では健常者と区別が付きにくい。
果たして犬が必要なのかと思われがち」と指摘。自分たちで育てた聴導犬に
活躍の場を与えたいとしている。

だが、聴導犬の公共施設などへの受け入れを義務付け、5年前に施行された
「身体障害者補助犬法」によると、補助犬を認定できるのは、厚生労働省の
指定法人で、指定法人には社会福祉法人格などが必要となる。
さらに社会福祉法人設立には基本財産1000万円以上を持つことが条件だ。

資格認定団体にならなければ、せっかく聴導犬として育成しても、
街中では一般のペット扱いとなる。

聴導犬の働きを知ってもらい、法人設立を目指したいと、石原さんは
2006年末に聴導犬の歌をアニメーションに載せたDVDを制作。
¥1,500円(送料¥100)で販売中だ。

「約4分と短いが、聴導犬が活躍して暮らせる社会づくりのため
応援して欲しい」と理解を求めている。

問い合わせ:同協会=099(256)1554

親子ほっとライン「おかげで」に転換を。

2007年12月07日 | Weblog
 新しい命がわが身に宿ったとき、どんな気持ちでしたか。また楽しい思いや
夢を膨らませた妊娠中と比べ、いざ子どもが生まれてからはどうだったでしょう。
それまで出来ていたことも出来なくなり、あきらめることも多く出てきたのでは
ありませんか?

できなかったことに未練が残っていたり、子育てのためにそれを我慢して
いるという気持ちが強いと、ちょっとしたことが引き金になって感情が
爆発しやすくなってしまいます。ともすると「この子さえいなければ」という
思いすらよぎるかもしれません。

 しかし、見方を変えると、わが子のお陰で嬉しいこと、楽しいこと、
発見したり気づいたこと、積極的にできるようになったこともあるのでは
ないでしょうか。

「この子のせいで」と思ったり、「この子のお陰で」と思ったり。
どちらも多くの親が経験のあることだと思います。

「この子のせいで」と子育ての大変さばかりに目を向けて憂鬱になるのと
、「この子のお陰で」と喜びを感じながら子育てするのでは、毎日の気持ちが
全然違ってくるだろうと思います。

「この子のお陰で」と思えると、わが子が「生まれてきてくれたこと」にも
感謝でき、親子関係の大切な根っことなるでしょう。そこから親は子育ての
楽しさを味わい、子どもは親の愛情を感じ取って育っていくことでしょう。

 子育ての醍醐味は、育児を通して親が人間として豊かになり、包容力が
広がって、その結果わが子が愛おしくなることではないかと
思っています。


米山 晃代さんの記事より。

来春始動「森のようちえん」事業

2007年12月04日 | Weblog
 農業体験や自然探索を楽しみながら子供たちの自然への興味、関心を養う
「森のようちえん」の取り組みが注目されている。
鹿児島県環境技術協会も、2008年4月から未就園児を対象にした
「かごしま森のようちえん」事業を計画。今年11月から試行的なプレイベント
を開いて宣伝している。

「森のようちえん」は、北欧で発祥し世界に広がりつつある自然体験
重視の保育活動で、自然とのふれあいを通して子供の感性を育て、自然や
環境への関心を深めるねらいがある。

11月10日、鹿児島市吉野町で開かれた1回目のイベント。
内容は芋ほりで、未就園の親子約40人が参加した。

スタッフたちが無農薬で育てたサツマイモは、つるが生い茂り、
掘り当てるのも、ひと苦労。スコップや手で土を掘ると、子供の手で掘れる
ものから、頭ほどもあるものまで、いくつも連なって顔を出し、歓声が
上がった。

子供の一人が、カナヘビを発見。「ニホンカナヘビだよ。トカゲと比べて
表面がザラザラしているでしょう。もうすぐ冬眠なんだね」指導員の説明を
周りの親子は手を休めて聞き入る。

お芋そっちのけで、アリやダンゴムシをいじる子も多く、芋ほりを通じて
、自然との触れ合いを楽しんでいる。

芋ほりが終わると、4~5歳児は芋を天ぷら用にスライス。参加者全員で
主催者が用意したお芋の豚汁や天ぷら、アイスクリームを味わった。

畑の生き物やサツマイモの成長過程の説明もあり、興味深そうに
聞いていた。
22日には、同じ敷地で2回目の催しがあり、5組の親子が冬野菜の
植え付けや焚き火で焼くパン作りに取り組んだ。集めた落ち葉の上でジャンプ
するなど、こちらも親子で楽しむ姿が見られた。

姶良町西餅田の橋口良子さん(34)は、長男和生くん(3)、長女あいちゃん
(1)と、2回とも参加。

「上の子は初め、土で手が汚れるのを嫌がっていたが、
むしろ楽しむようになってきた。最近は公園でも、汚れを気にせずダイナミック
に遊ぶようになった」と、子供の成長ぶりを実感したという。

来年4月スタート予定の「かごしま森のようちえん」は、同市吉野町にある
広さ約760㎡の民有地をフィールドに、2~4歳の子供を集めて
月1、2回のペースで行う予定。

環境教育指導者や保育士、ボランティアがスタッフとなり、スウェーデン
の多くの保育園で取り入れられている「ムッレ教室」のプログラムを
使って、発達段階に合わせて自然の面白さを感じられるよう働きかける。

フィールドには、クヌギやイチョウ、クロガネモチ、桜など多くの木々が
植えられ、小鳥や虫など小動物も多い。

事業を企画した同協会の環境教育指導員、市川雪絵さん(35)は、
「継続的に訪れると、季節の移り変わりや天候による変化を感じてもらえる。
自然を好きになることが、環境について考えることにもつながっていく」
と話す。

また、これまでのプレイベントでは、ボランティアや保護者も生き生きしていた
といい、「親や地域の人も巻き込んで、みんなで楽しく子供の成長を
見守れるような場にもしていきたい」と語る。

協会は、来年3月にかけて月1~2回ずつプレイベントを開き、
参加者の反応を見ながら4月以降の運営方針を検討していく。

次回は12日、「ぺたぺたペイント秋色さがし」を開く。
先着20組、親子で¥1,000

お問い合わせ。
同協会=099(805)0158

ちびっこくらぶ(鹿児島市)

2007年12月04日 | Weblog
鹿児島市の桜ヶ丘夢子ども劇場が主催し、毎月第3木曜の午前10時~正午
、桜ヶ丘福祉館で活動。市南部を中心に親子10数組が集まる。

わらべうたなど親子一緒に楽しめるブログラムが多いが、
時には「おやつ作り」のように子供と離れて息抜きできる内容も。

子供が小中学生になった先輩ママが託児などを手伝ってくれる。

代表の二宮亜希子さん(35)は、「ほかのお母さんとも溶け込めやすい雰囲気。
気軽に参加して」と話している。

こども劇場の会員以外は参加料1回100円。

問い合わせは鹿児島市こども劇場連絡会
TEL:099(256)4007

いっぽいっぽ-まどか10歳-8

2007年12月04日 | Weblog
 障害児をきょうだいに持つ子は、幼いころからそうなので、
ごく自然に受け止め、ごく普通につきあっている。
しかし、だんだん世間の視線や偏見を感じるようになると、自分との違いが
気になり始める。いっぽいっぽクラブへの相談でも、障害のあるきょうだいの
ことを周りからバカにされ、「恥ずかしい」「一緒の学校にいたくない」と
いう声を聞くことが多い。

我が家では、ダウン症のまどかと兄の貴裕は、6歳離れているので、同じ
学校に通ったことがない。だから、からかわれるなど嫌な思いをすることは
なかったが、それでも抱えるストレスはかなり大きい。

 貴裕は「普通のきょうだいが欲しかった」とよく言う。けんかできない、
というより、けんかにならない。仲のよい友達にも、本当のところは
分かってもらえない。孤立感を持ってしまう。

中学生になってから、「お父さんとお母さんが死んだら、僕が面倒を見るの?」
というシビアな質問をしてくるようになった。

 障害児をきょうだいに持つ子供たちは、本当は無邪気でいられる時代に、
気持ちに蓋をしてしまうことが多い。

「なかなか理解してもらえない」と、常に心が晴れない状態にいるのだ。
健気に我慢している様子に親として心が痛む。
いじめは、いじめる側の無理解から起きる。障害のことを正しく理解して
もらえたら、家族はもう少し楽に生きていけるのになあ、と思う。

でも、いくら考えてもやはり近道はない。親が頑張って理解の道を
広げていくしかない。障害のある子が将来自立できる仕組みをつくり、
親が先に死んでも「大丈夫」と思えるだけの安心感を、きょうだいたちに
あげられるよう、親としてできるだけの事をしなければならない。

 共感できる仲間が身近にいることも、大きな支えになるだろう。
私たちの育成会は、「きょうだいの会」を作り、イベントなどを通じて
、同じ境遇の者同士が悩みを話し合える仕組みづくりを始めている。

障害児のきょうだいは、一番身近な応援団。彼らが輝いていけるように、
様々な支援が必要だと思う。

 ダウン症親の会いっぽいっぽクラブ代表 幸田 啓子さんの記事より。

発達障害者の、身近な支援者養成事業。

2007年12月03日 | Weblog
来る12月16日(日)、鹿児島市の県青少年会館3階・洋会議室にて、
発達障害者の身近な支援者養成事業が、開かれます。
主な内容は、下記の通りです。

日時:2007年12月16日・午前10:00~午後3:00

場所:鹿児島県青少年会館3階・洋会議室

内容

10:00~(一般向け)

様々な困難を抱える子供の社会参加についての、課題や支援のあり方
に関する講演。

定員:80名

13:00~(専門)

具体的な支援方法やワークショップ

講師:鹿児島大学 服巻 豊 准教授

定員:30名

参加費:午前の部:¥1,000、午後の部:¥2,000

介護のイロハ「食事用の自助具」

2007年12月02日 | Weblog
 

体の不自由な人が日常生活をより快適に、できる限り自分の力で
目的動作ができるための道具として自助具がある。
今まであきらめていたり、人に頼んでいたことを自分でやろうという意識が
高まりやすくなる。「人の手を借りずに自分で出来る」ため、物事に積極的に
取り組むようになったり、リハビリにつながるなど生活の幅も広がる。

食事などに使える自助具を紹介する。

「はし」

まひや失調症状などにより手指の筋力や細かな対象をスムーズに
動かせる能力が低下した人にとって、はし操作は困難で特殊な「はし」
が利用される。まひのある手だけでなく、利き手交換が必要な人にもいい。

【らくらくばし】

2本のはしが、バネやピンで繋がっていて、自然に開く。
はし先が合わせやすい。

【箸蔵くん】

バネで自然にはしが開き、先が合わせやすい。指を書けるところが
あるので、持ちやすく、右、左、両用タイプがある。

「スプーン」

利き手の障害時には、はしの使用が困難で
スプーンやフォークが多用される。すくいやすさや、口元への運びやすさ
を考慮して、柄が持ちやすく角度のあるものや、さじ部分に工夫が施された
ものがある。

【折り曲げスプーン】

さじ部分が曲がっていて、先端が割れているため、食べ物をひっかけたり、
刺したりが、簡単にできる。使う人の状態に合わせて、左、右用がある。

【グリップ変形スプーン】

手の変形や筋力低下によって握ることが困難な人向け。
グリップをお湯で変形させる商品もある。

【ハンド付きスプーン】

フェルトとマジックテープで製作した手作り自助具。
マジックテープ部分を利き手にまいて、手の甲で固定して使用する。
握るのが難しい人に最適。

「食器類」

腕や手の機能障害では、物や器具の固定が大きな問題となる。
物を固定する役目のあるものや、すくいやすく、こぼれにくい構造に
なっているのが有用。

【すくいやすく、滑り止めつきの器】

湾曲部分でこぼすことなく、スプーンですくいやすくなっている。
底に滑り止めが付いているので、なかなか食器をもてない方にも、便利。

これらの自助具に関しては。

鹿児島県バリアフリー研究協会会長
       大西 芳輝さん

作業療法士  上口 淳美さん

まで。