♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

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いっぽいっぽ-まどか10歳-10

2007年12月26日 | Weblog
 


ある若い女優さんの態度が悪いと、マスコミに叩かれていた。
「プロ意識を持つべきだ」と評論する人に頷いては見たものの、なんとなく
引っかかりも感じた。20歳ごろの自分はどうだったろうか?
今よりも自己中心的で、きっと思いやり、周りへの配慮も欠けていたと思う。

年相応の振る舞いを求められるのは当然だが、もう少し大人たちが
見守ってあげる余裕があってもよいのではないだろうか?

テレビをつけると、誰かが何かをするたびに「こうすべきだった。とんでもない」
延々とバッシングが続く。表面に出てきたことだけで、判断され社会から
排除されかねない今の風潮は、「普通」を強く要求されているみたいで、
見ていて怖い。

女優のケースと障害の問題は次元が異なる。そのことは十分
承知しているが、ああいうバッシングに接すると、ダウン症のまどかや
障害者たちが社会から受け入れてもらえるのだろうかと、家族は不安に
かられてしまうのだ。

まどかが生まれてから出会った、ある人に教わった大切な言葉がある。

「人には必ず良いところがある。そこを見るように心がけると、
その人全体の見方が変わる」

やってみると、確かにその人が本当に違って見えてくる。
相手の気持ちに、自然と寄り添えるようになるから不思議である。
そもそも、人のよいところを探すのはとても楽しい。

そう感じてからは、子育てのみならず、他人と接するときにも、
いつも心がけている。

手前みそだが、それ以来、人の噂や、心無い意見に振り回される
こともなくなった。相手を理解することは、自分の価値観を変える事でも
ある。そして、それは口で言うほど簡単なことではない。

その点、まどかたちはそんなに難しく考えなくても、ごく自然に、
私たちをまっすぐ見てくれている。
健常者と言われている私たちの側を、許し、付き合ってくれているのかも。

「みんな、まだまだだね・・・」と、まどかに言われている
ような気もする。


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