♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

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介護のイロハ「食事用の自助具」

2007年12月02日 | Weblog
 

体の不自由な人が日常生活をより快適に、できる限り自分の力で
目的動作ができるための道具として自助具がある。
今まであきらめていたり、人に頼んでいたことを自分でやろうという意識が
高まりやすくなる。「人の手を借りずに自分で出来る」ため、物事に積極的に
取り組むようになったり、リハビリにつながるなど生活の幅も広がる。

食事などに使える自助具を紹介する。

「はし」

まひや失調症状などにより手指の筋力や細かな対象をスムーズに
動かせる能力が低下した人にとって、はし操作は困難で特殊な「はし」
が利用される。まひのある手だけでなく、利き手交換が必要な人にもいい。

【らくらくばし】

2本のはしが、バネやピンで繋がっていて、自然に開く。
はし先が合わせやすい。

【箸蔵くん】

バネで自然にはしが開き、先が合わせやすい。指を書けるところが
あるので、持ちやすく、右、左、両用タイプがある。

「スプーン」

利き手の障害時には、はしの使用が困難で
スプーンやフォークが多用される。すくいやすさや、口元への運びやすさ
を考慮して、柄が持ちやすく角度のあるものや、さじ部分に工夫が施された
ものがある。

【折り曲げスプーン】

さじ部分が曲がっていて、先端が割れているため、食べ物をひっかけたり、
刺したりが、簡単にできる。使う人の状態に合わせて、左、右用がある。

【グリップ変形スプーン】

手の変形や筋力低下によって握ることが困難な人向け。
グリップをお湯で変形させる商品もある。

【ハンド付きスプーン】

フェルトとマジックテープで製作した手作り自助具。
マジックテープ部分を利き手にまいて、手の甲で固定して使用する。
握るのが難しい人に最適。

「食器類」

腕や手の機能障害では、物や器具の固定が大きな問題となる。
物を固定する役目のあるものや、すくいやすく、こぼれにくい構造に
なっているのが有用。

【すくいやすく、滑り止めつきの器】

湾曲部分でこぼすことなく、スプーンですくいやすくなっている。
底に滑り止めが付いているので、なかなか食器をもてない方にも、便利。

これらの自助具に関しては。

鹿児島県バリアフリー研究協会会長
       大西 芳輝さん

作業療法士  上口 淳美さん

まで。