♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

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来春始動「森のようちえん」事業

2007年12月04日 | Weblog
 農業体験や自然探索を楽しみながら子供たちの自然への興味、関心を養う
「森のようちえん」の取り組みが注目されている。
鹿児島県環境技術協会も、2008年4月から未就園児を対象にした
「かごしま森のようちえん」事業を計画。今年11月から試行的なプレイベント
を開いて宣伝している。

「森のようちえん」は、北欧で発祥し世界に広がりつつある自然体験
重視の保育活動で、自然とのふれあいを通して子供の感性を育て、自然や
環境への関心を深めるねらいがある。

11月10日、鹿児島市吉野町で開かれた1回目のイベント。
内容は芋ほりで、未就園の親子約40人が参加した。

スタッフたちが無農薬で育てたサツマイモは、つるが生い茂り、
掘り当てるのも、ひと苦労。スコップや手で土を掘ると、子供の手で掘れる
ものから、頭ほどもあるものまで、いくつも連なって顔を出し、歓声が
上がった。

子供の一人が、カナヘビを発見。「ニホンカナヘビだよ。トカゲと比べて
表面がザラザラしているでしょう。もうすぐ冬眠なんだね」指導員の説明を
周りの親子は手を休めて聞き入る。

お芋そっちのけで、アリやダンゴムシをいじる子も多く、芋ほりを通じて
、自然との触れ合いを楽しんでいる。

芋ほりが終わると、4~5歳児は芋を天ぷら用にスライス。参加者全員で
主催者が用意したお芋の豚汁や天ぷら、アイスクリームを味わった。

畑の生き物やサツマイモの成長過程の説明もあり、興味深そうに
聞いていた。
22日には、同じ敷地で2回目の催しがあり、5組の親子が冬野菜の
植え付けや焚き火で焼くパン作りに取り組んだ。集めた落ち葉の上でジャンプ
するなど、こちらも親子で楽しむ姿が見られた。

姶良町西餅田の橋口良子さん(34)は、長男和生くん(3)、長女あいちゃん
(1)と、2回とも参加。

「上の子は初め、土で手が汚れるのを嫌がっていたが、
むしろ楽しむようになってきた。最近は公園でも、汚れを気にせずダイナミック
に遊ぶようになった」と、子供の成長ぶりを実感したという。

来年4月スタート予定の「かごしま森のようちえん」は、同市吉野町にある
広さ約760㎡の民有地をフィールドに、2~4歳の子供を集めて
月1、2回のペースで行う予定。

環境教育指導者や保育士、ボランティアがスタッフとなり、スウェーデン
の多くの保育園で取り入れられている「ムッレ教室」のプログラムを
使って、発達段階に合わせて自然の面白さを感じられるよう働きかける。

フィールドには、クヌギやイチョウ、クロガネモチ、桜など多くの木々が
植えられ、小鳥や虫など小動物も多い。

事業を企画した同協会の環境教育指導員、市川雪絵さん(35)は、
「継続的に訪れると、季節の移り変わりや天候による変化を感じてもらえる。
自然を好きになることが、環境について考えることにもつながっていく」
と話す。

また、これまでのプレイベントでは、ボランティアや保護者も生き生きしていた
といい、「親や地域の人も巻き込んで、みんなで楽しく子供の成長を
見守れるような場にもしていきたい」と語る。

協会は、来年3月にかけて月1~2回ずつプレイベントを開き、
参加者の反応を見ながら4月以降の運営方針を検討していく。

次回は12日、「ぺたぺたペイント秋色さがし」を開く。
先着20組、親子で¥1,000

お問い合わせ。
同協会=099(805)0158

ちびっこくらぶ(鹿児島市)

2007年12月04日 | Weblog
鹿児島市の桜ヶ丘夢子ども劇場が主催し、毎月第3木曜の午前10時~正午
、桜ヶ丘福祉館で活動。市南部を中心に親子10数組が集まる。

わらべうたなど親子一緒に楽しめるブログラムが多いが、
時には「おやつ作り」のように子供と離れて息抜きできる内容も。

子供が小中学生になった先輩ママが託児などを手伝ってくれる。

代表の二宮亜希子さん(35)は、「ほかのお母さんとも溶け込めやすい雰囲気。
気軽に参加して」と話している。

こども劇場の会員以外は参加料1回100円。

問い合わせは鹿児島市こども劇場連絡会
TEL:099(256)4007

いっぽいっぽ-まどか10歳-8

2007年12月04日 | Weblog
 障害児をきょうだいに持つ子は、幼いころからそうなので、
ごく自然に受け止め、ごく普通につきあっている。
しかし、だんだん世間の視線や偏見を感じるようになると、自分との違いが
気になり始める。いっぽいっぽクラブへの相談でも、障害のあるきょうだいの
ことを周りからバカにされ、「恥ずかしい」「一緒の学校にいたくない」と
いう声を聞くことが多い。

我が家では、ダウン症のまどかと兄の貴裕は、6歳離れているので、同じ
学校に通ったことがない。だから、からかわれるなど嫌な思いをすることは
なかったが、それでも抱えるストレスはかなり大きい。

 貴裕は「普通のきょうだいが欲しかった」とよく言う。けんかできない、
というより、けんかにならない。仲のよい友達にも、本当のところは
分かってもらえない。孤立感を持ってしまう。

中学生になってから、「お父さんとお母さんが死んだら、僕が面倒を見るの?」
というシビアな質問をしてくるようになった。

 障害児をきょうだいに持つ子供たちは、本当は無邪気でいられる時代に、
気持ちに蓋をしてしまうことが多い。

「なかなか理解してもらえない」と、常に心が晴れない状態にいるのだ。
健気に我慢している様子に親として心が痛む。
いじめは、いじめる側の無理解から起きる。障害のことを正しく理解して
もらえたら、家族はもう少し楽に生きていけるのになあ、と思う。

でも、いくら考えてもやはり近道はない。親が頑張って理解の道を
広げていくしかない。障害のある子が将来自立できる仕組みをつくり、
親が先に死んでも「大丈夫」と思えるだけの安心感を、きょうだいたちに
あげられるよう、親としてできるだけの事をしなければならない。

 共感できる仲間が身近にいることも、大きな支えになるだろう。
私たちの育成会は、「きょうだいの会」を作り、イベントなどを通じて
、同じ境遇の者同士が悩みを話し合える仕組みづくりを始めている。

障害児のきょうだいは、一番身近な応援団。彼らが輝いていけるように、
様々な支援が必要だと思う。

 ダウン症親の会いっぽいっぽクラブ代表 幸田 啓子さんの記事より。