萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:夏山夏花

2016-08-07 22:30:10 | 写真:山岳点景
水源の山で



山岳点景:夏山夏花

水源林の山、三頭山を歩いてきました。
目的は大木×夏の山野草といえばな↓この花。



蓮華升麻レンゲショウマ、蓮の花と似ているキンポウゲ科の花です。
東北南部から近畿地方あたり、太平洋側の落葉広葉樹林に咲きます。



あわい薄紫×紫色の花は深緑に涼しげ、
吸蜜にくる蜂の黄色とコントラストがいいです、笑



三頭山は水源林の山、そのとおりに大木をよく見ます。



広葉樹に針葉樹、多種多様な葉・樹皮・匂いetcなんど歩いても飽きません、笑



どの木もカッコいい、なかでも桂の大木につい立ち止まります。



桂の木は晩夏から秋ごろ砂糖醤油みたいな香がします。
みたらし団子屋がいるのか?って思うくらい今日も香っていました、笑



梢のはざま清流は豊かに流れ落ちていきます。



沢沿いの道、玉川杜鵑草タマガワホトトギスの黄色がゆれていました。



三頭山は監視&整備が行き届いて歩きやすい道が多いです、が、遭難件数が多い山でもあります。
木の根や浮石・岩場など転倒から転落、道迷いなど、ちょっとの油断が遭難に繋がりやすいところです。



ソンナワケで足もと注意しながら歩くんですけど、豊かな植生と花につい見惚れたくなります。



夏山の女王みたいな山百合ヤマユリ、
苔むした切株のちいさな茸、



晩夏の山はよく茸も見ます、
で、今日いちばん不思議だったのが↓白い珊瑚みたいなやつ。



ちょっと変わった玉紫陽花タマアジサイを見ました、



岩場に岨菜ソバナの紫が映えます。



標高1,531メートルの夏は深緑あふれる水源の懐です。


撮影地:三頭山@東京都檜原村

三頭山は歩きやすいルートです、が、道迷い遭難&転滑落+クマ遭遇も多い山なので気をつけて楽しんでくださいね、笑

○崖に面した狭い道や滑りやすい岩場etc…転んだら転滑落する危険ポイントもあり・木の根や落石・浮石に注意。
○登山靴&長袖長ズボン・帽子&余裕ある水分携帯など、装備それなり整えて歩いてください。
○道が交錯して迷いやすいルートもあります、踏み跡が少ないところもあり。
○登山地図&コンパス・高度計が無いなら人が少ないルートは入らない方が無難です。

夏の低山歩きはトリワケ熱中症&脱水症状に注意です。
標高1,000メートルより低いとカナリ汗かきます、水消費目安は1リットル/1時間くらいです。

○蚊・アブ・マムシなど蛇や毒虫も夏は多いため長袖長ズボン推奨、ヤマビル大発生の山域では流血騒ぎにも。
○池沼や川など水場は要注意※深さ+流れ+水量変化などプールとは大違い、不用意に入りこめば水難事故につながります。
下調べ&安全第一で楽しんでくださいね、笑

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