萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:東京氷瀑

2017-01-15 22:51:17 | 写真:山岳点景
零下、白銀×蒼玄



山岳点景:東京氷瀑

零下6度、落差35メートルの凍れる滝。
これも東京のリアルです。



三頭大滝、標高1,098メートル。
その登山道は雪と氷の世界です。



滝の上部、渓流たどる道はアイスバーンと沈む雪。



渓谷も水流そのまま氷の造形。



今日、午前の奥多摩は晴天、



それでも山影は薄暗く体感温度も凍えます。



水面、飛沫、すべて氷になる零下。



瀑布から凍てつく滝壺、氷の下を水は流れます。



天然零下、蒼く透ける氷。



東京の山懐、奔流そびえる氷瀑の冬。

季節の彩り 51ブログトーナメント

撮影地:三頭山@東京都檜原村

三頭大滝は都民の森駐車場から気軽に行けます、が、凍結するため積雪期は軽アイゼン装着が無難です。

今日も下山時、誰かスリップ転倒した痕跡に血が落ちていました。
積雪期の山は難易度が夏山とまったく変わります、装備も経験知識もなく登れば遭難してアタリマエの世界です。
そうした事故が奥多摩は多く起きています。

○登山用ウェア冬仕様:凍傷・低体温症など普通に起きます、低山でも北斜面・渓谷はかなり下がるので要注意。
○降雪がなくとも軽アイゼンは必携、低温下の山は結露→凍結や急な降雪があります。
○ヘッドライト必携:急な天候悪化=降雪、時間ロス=日没後の行動などアクシデントが冬山は多いです。
○クマ鈴は低山でも必要:クマは突然の遭遇に驚くと攻撃する習性があります、遭遇回避のためにクマ鈴・話し声を。
 ※クマに遭遇したら素人撮影は危険、ヘタな動きや音でクマを刺激し攻撃されます。
○雪山で三脚を担いでいくのはハイリスク:重みで雪に沈みやすい・冬の強風に煽られやすい・知らずに雪庇で設置し事故…など。
○山の情報きちんと把握:山小屋・ビジターセンター、気象予報・天気図などで事前情報を得る。
 ※山の天候・地形は毎日変化します、新しい情報ちゃんと調べて無理ない安全な登山計画を。
○山小屋・山岳救助隊に従う:その山のエキスパートは新情報+経験値がイウマデモナク信頼度大、その情報・指示を遵守して無難です。
○どんな状況でも自力下山できる山行計画しか登らない:自分のレベル把握+適切な装備+悪天候や体調不良の撤退判断力。

山の原則は自助と相互扶助+山では一瞬一度のミスが死に至ります、
今日もフラット×幅広い道で、誰かが滑り転倒した痕跡に鮮血がこびりついているのを見ました。
軽アイゼンと歩行技術があれば無事すんだこと、奥多摩でもアイゼン無しは無謀です。

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2 コメント

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Unknown (dan)
2017-01-16 16:03:57
素晴らしい冬景色というより身の引き締まるような美しさですね。
寒いでしょうね。
あの青い空と白い雲にほっと心が温かくなる感じです。
実景を見たい気持ちがふつふつと。でもその前におばあさんは死ぬでしよう。
でもこんな所で死ねたら.....嬉しいかも。
ごめんなさい。
あまりの神々しさについ自分を見失いそうになりました。
これからも美しい自然見せて下さい。
風邪引かないように。
返信する
danさんへ ()
2017-01-16 22:25:55
三頭大滝は誰でも登りやすいです、笑
車椅子の方やご高齢の方は、都民の森駐車場からビジターセンターの森林館までマイクロバス送迎もあります。
バス送迎がある=いきなり急坂で辛いということです、笑

森林館から滝までは急坂もなく、フラットに感じるほどゆるやかな登りです。
ウッドチップも敷かれて歩きやすい、とはいえ登山靴じゃないと足を痛めやすいかもしれません。
ビジターセンターにて貸靴を利用もできます、自前で履き慣らしてくるほうがおススメですが。
滝から上部は登山道、ここからは登山装備が必須になります。

気温はかなり低く零下がアタリマエ、
滝までのハイキングでも冬季は防寒着しっかりで・爪先も指先も冷えるので温かくして歩いてくださいね、笑
また積雪期は雪で足とられやすく滑りやすいので、登山用ストックを一本で使うのもおススメです。

温度、匂い、風、光線、歩く鼓動、
写真のリアルは五感フル活動、それが楽しいとこでもあります。
誰か一緒に登れる方あるならぜひ、danさんも氷瀑を見てみてください。
リアルは壮麗です。
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