萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:銀嶺三千尺

2017-02-15 23:27:10 | 写真:山岳点景
標高1,000以下の冬



山岳点景:銀嶺三千尺

樹氷まとう白銀世界、撮影場所は標高170メートル程度。
東北や信越ではなく神奈川県の山です。



次は埼玉県秩父市にて、石清水が凍る氷柱群。
標高400メートルほどですが積雪×凍結の凍れる渓谷。



下は三頭大滝、東京都の山岳地域・奥多摩です。
落差35メートル@標高1,098メートル、撮影時気温は零下6度。


風景や街並み38ブログトーナメント
撮影地:嵐山@神奈川県、三十槌の氷柱@埼玉県、三頭大滝@東京都檜原村

今シーズンも遭難事故が続いていますが、冬山を甘く見すぎたコトが原因8割かなと。
こういう↑冬山リアルを知らなすぎ→無理な登山計画×技術レベル読み違えて不幸な事故は起こります。
注※山は10月下旬~5月初旬が雪の季節です、林道も標高2,000超えるとイキナリ雪なんて普通にあります。

○冬山は天候急転が怖いです、対応できる技術と装備が必要になります。
・上空の強風→急な降雪・気温低下→行動不能なんてよくあること、駐車場から200メートルで遭難死なんて事例もザラです。
・ビバーク装備は低山でも必携、冬の低温化する夜でも耐えられる装備×技術×覚悟が要ります。
※万が一ビバークするとき
・幕営地が北斜面OR南斜面で生死が分かれます、北は絶対NG!
・奥多摩でも北斜面にビバークした結果、凍死する事故が起きています。
・低体温になると人間は脳の動きが低下→錯乱状態・正常な判断を見失う→装備ぜんぶ捨てて死亡していることが多いです。
○午後14時には下山完了or宿泊予定の小屋に到着。
・午後になると急激に気温が下がります、正午すぎたら再凍結も始まる世界です。
・北斜面と南斜面では気温が全く違います、スリップ滑落要注意。
○雪山は迷いやすいためルートファインディングが問われます。
・降雪時はびっくりするほど見通しが利かなくなります、降雪でトレース(足跡)が消えることも普通にあり。
・道標なども雪で埋まります、コンパス・高度計・読図の技術が必要です。低山ほど作業道や獣道が交錯し迷いやすくなります。
○雪庇などの踏みぬき注意。
・雪庇=藪や岩に雪がつもり谷へせり出した雪を踏み、転落することがあります。
・穴や段差・木道の隙間などに雪が積もり、知らず踏みぬいて怪我も。
○雪山は体力消耗が激しいです。
・雪や氷に足をとられ夏山の1.5~3倍は時間がかかります、積雪量が多ければもっとです。
・雪が深ければラッセルが必要です、ラッセルの装備が解らない人は雪山登山は止めましょう、笑
・低温下の呼吸は通常とまったく違います、ネックゲイターなど装備の工夫が必要です。
○晴天下の雪山はサングラス必須。
・びっくりするほど高山の雪は太陽光を乱反射します、雪盲の危険が高いので対策を。

冬山は夏山とまったく違う世界です、
特に富士山は難易度が冗談だろってくらい変わります、今シーズンも事故多発中です。
安易ゼッタイに登らないでくださいね?笑



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