i2cで気圧/気温センサBMP280の接続ができたら、いよいよ通信系の設定です。結構手こずったので、作った順にメモと一緒に記憶を整理します。
■通信系の設定
- 必要なnodeMCUモジュール:wifi
i2c経由でBMP280気圧/温度センサの情報を取得できるようになったら、次は通信系。通信系の設定は色々と手こずりました。複数のタイマーで接続完了を監視をしました。
- wifi接続をタイマーで監視、
- DHCPでIPをもらうのをタイマー監視、
- 後述するMQTTサーバへの接続をタイマー監視、 でようやく、温度と気圧をMQTTサーバへ送ることができます。
以下、参考にした情報を記載します。
■wifi.sta.status()
wifiの接続時にwifi.sta.status()の戻り値によって動作を確認しますが、戻り値(数値)が何を表しているのかが不明で、色々と探した情報です。戻り値”5”が"wifi.STA_GOTIP"のようですので、IPで通信するためには、DHCPでIPアドレスがもらえるまで待つ必要があります。
Return value
https://nodemcu.readthedocs.io/en/master/modules/wifi/#wifistastatus
The current state which can be one of the following:
wifi.STA_IDLE
wifi.STA_CONNECTING
wifi.STA_WRONGPWD
wifi.STA_APNOTFOUND
wifi.STA_FAIL
wifi.STA_GOTIP
hint:
node.restartをかけると、しばらく(5秒くらい)は"1"を返すが、その後"5"に変わる。ping も、restart後は返らないが、同様に5秒ほどすると返るようになる。ESP8266Devkit上のSWでのrestartでも同様。
2019/7/21
→5: wifi.STA_GOTIP
- wifiがつながっても、DHCPによるIP_addressの取得には時間がかかる → wifiの接続確認と、IPアドレス獲得の2つの監視が必要。
■MQTT
- 必要なnodeMCUモジュール:MQTT
MQTTとは、”MQTT:Message Queuing Telemetry Transport”。詳細は他のWEBを参照していただくとして、概要は以下の通り。
- データ発信端末(Publisher)、中継ノード(Broker)、データ受信端末(Subscriber)、の3つの要素からなる、軽量なデータ転送プロトコル
- Queuingそのものはしてくれない
当初、ESP8266DevkitにmqttのPubulisherを載せて、以下の参考に書いてある、Openなmqttサーバへの接続を試みたがうまく接続できず。結局、同じsubnet内のPCにBrokerを作って、同じsubnet内で閉じる系とすることとした。
→結局、加入しているプロバイダ側でhighport(port>1024?:詳細は不明、聞いても教えてくれない、、)をBlockするサービスを入れていて、それを解除しないと通信ができないことが後でわかった。Debugするためには、まずは全て手元でやるのが良いかもしれません。
下の方でMQTTサーバ(broker)の立て方に触れていますので、参考に。
参考:
nodeMCU/Luaを使って、BME280をMQTTで動かす例が載っている。 https://blog.alexellis.io/iot-nodemcu-sensor-bme280/
初めてのmqtt @GitHub https://gist.github.com/voluntas/89000a06a7b79f1230ab
■mqtt.client callback
- 必要なnodeMCUモジュール:mqtt
mqttの戻り値です。接続できなければResetして再度接続をするようにしました。
結局、同じsubnet内にbrokerを立ててやりましたが、実際には以下のreturn codeでerror code"-5"が戻って来て動かず、、。
Connection failure callback reason codes:
Constant | Value | Description |
---|---|---|
mqtt.CONN_FAIL_SERVER_NOT_FOUND | -5 | There is no broker listening at the specified IP Address and Port |
mqtt.CONN_FAIL_NOT_A_CONNACK_MSG | -4 | The response from the broker was not a CONNACK as required by the protocol |
mqtt.CONN_FAIL_DNS | -3 | DNS Lookup failed |
mqtt.CONN_FAIL_TIMEOUT_RECEIVING | -2 | Timeout waiting for a CONNACK from the broker |
mqtt.CONN_FAIL_TIMEOUT_SENDING | -1 | Timeout trying to send the Connect message |
mqtt.CONNACK_ACCEPTED | 0 | No errors. Note: This will not trigger a failure callback. |
mqtt.CONNACK_REFUSED_PROTOCOL_VER | 1 | The broker is not a 3.1.1 MQTT broker. |
mqtt.CONNACK_REFUSED_ID_REJECTED | 2 | The specified ClientID was rejected by the broker. (See mqtt.Client() ) |
mqtt.CONNACK_REFUSED_SERVER_UNAVAILABLE | 3 | The server is unavailable. |
mqtt.CONNACK_REFUSED_BAD_USER_OR_PASS | 4 | The broker refused the specified username or password. |
mqtt.CONNACK_REFUSED_NOT_AUTHORIZED | 5 | The username is not authorized. |
■MQTTのDebug環境整備
PCでmosquittoサーバ(broker)を立ち上げる
この辺りなどを参照
https://www.1ft-seabass.jp/memo/2015/07/13/windows-7-64bit-install-mosquitto/
windows10/64bitのCMD.exeを起動して、"mosquiito.exe -v" でbrokerを起動する
option ”-v” でbroker/subscriberからの情報がコンソールに出力される。(default port=1883)
この状態で、wifi-up して IP獲得が確認できたら mosquitto-serverに向かって接続をする。
AndroidでMQTT Dashboardを立ち上げてサーバにサブスクライバで覗きに行くとデータが見える
subscriberは、Androidの”MQTT Dashboard"とかなんでも良いですが、接続します。
mosquito.exe の入ったフォルダに、mosquitto_subというsubscribeのソフトも入っています。
立ち上げ方は、"mosquitto_sub.exe -v -h localhost -t "#"。
brokerを立ち上げた状態で、subscriberを立ち上げるとbroker側に接続された旨のメッセージがでるので、あとは自分の作ったアプリをDebugします。
ESPlorer.exeで
wifi_up.lua
とwifi-status.lua
でwifiに接続するwifiを起ち上げるスクリプト、wifiのstatusを確認するスクリプトをESP8266Devkitに入れておいて、dofileで叩くと、コマンドのように都度確認できます。
send-baro-temp.lua
を立ち上げて走らせると、サーバに向かってデータを投げる- wifiが立ち上がって、IPが取得できたあと、mqtt brokerにデータを投げる
memo:
★wifiのUpを確認するスクリプトをTryしたがうまくゆかず。 wifi.sta.status()が変わらない。
以下のスクリプトで、イベント待ちはできることは確認した。
wifi.eventmon.STA_CONNECTED 状態になったら function(T)をする、というもの。
wifi.eventmon.register(wifi.eventmon.STA_CONNECTED, function(T) print("\n\tSTA - CONNECTED".."\n\tSSID: "..T.SSID.."\n\tBSSID: ".. T.BSSID.."\n\tChannel: "..T.channel) end)
https://nodemcu.readthedocs.io/en/master/modules/wifi/#wifieventmon-module のあたりを参考に。
2019/7/28
■通信系の状態管理
通信はプロトコルの積み重ねで成立するので、上位は下部のプロトコルが接続されているかどうかを知る必要があります。wifi/IP/mqttの順で確立してゆくので、その状態を引き渡してゆきます。今回は、下部でエラーなり接続が切れた場合は、Full-resetするようにしました。
この状態遷移をEventDrivenでうまく書けなかったので、statusを持ちまわることで具現化。
status: 0初期化後の状態
status: 1wifiがUpした状態
status: 2mqttが接続完了した状態
2019/8/1
mqtt関連参考
https://iotbytes.wordpress.com/mqtt-with-nodemcu/
https://github.com/hobbyquaker/nodemcu-gpiomqtt/blob/master/gpiomqtt.lua
https://www.foobarflies.io/a-simple-connected-object-with-nodemcu-and-mqtt/
2019/8/6
色々と悩みつつLUAスクリプトの開発
そもそもLUA言語の考え方がよくわかっていなかったのですが、TRY&ERRORでやっちゃいました。先人のWEBを参考似、使い方については、https://nodemcu.readthedocs.io/en/master/ の中で検索しつつ作り上げました。上記URLには、それぞれの使い方も記載されているので、非常に参考になりました。スクリプトの名前があちこちにありますが、途中のスクリプトは掲載しませんが、最後に出来上がったスクリプトをご参考までに載せます。
■ wifi-reconnect-ok1.lua
- wifi.sta.getip()を待つ
wifi.eventmon.register(wifi.eventmon.STA_CONNECTED/DISCONNECTED)で表示されて、IPが払い出されるまでに6秒ほどかかる模様。なので、wifi.sta.getip()でIPをチェックしてから次に進まないとどこかでerrorになる。
error_max でIPがもらえない回数が超えると、reconnectする。
tmrは、MODEでtmr.ALARM_SEMIを設定すると、一度設定した割込みが入ると停止する、再度起動するためには、wifi.timer:start()が必要。
- wifi.sta.config(cfg)
cfg={}
cfg.auto=false でAutoConnectがFalseになる、=true でAutoConnect。Config RegisterにModeが記憶されるので、AutoConnectにすると、次にRebootから自動的に接続される。
■wifi-reconnect-mqtt-ok2.lua
ok1のUpdate版。mqttでpublishしている時に表示のためにnodeMCU基板上のLEDを点灯させる。
以下は、モバイルバッテリーにつないだESP8266Devkitをwifi経由でPCのMQTTBroker経由してAndroidのアプリでMQTT subcribeしたもの。有効数字?は少数以下2桁くらいありそう。止めてからキャプチャしたのでStatusは”Disconnected"となっています。つながっているときには、”Connected to 192.168.0.30"とかサーバ(MQTTBroker)のアドレスが表示されます。
Androidでbroker(参考)
MQTT Brokerをスマホにインストールして、スマホだけで覗けるようにもしてみました。
Androidに以下の手順でmosquittoをインストール
- APP storeで‘termux`をインストール(termuxはLinuxのターミナルソフト)
- apt update
- apt upgrade
- pkg install mosquitto
- mosquitto -v でbrokerを立ち上げる
192.168.0.3x(SmartPhoneを固定IP化して)で検証、動作確認しました。
これに加えて、同じSmartPhoneで同時にsubscribeするために、2画面にしてsubscriberを起動して動作を確認しました。OK!
2019/8/17
■wifi-reconnect-ok3.lua
PCのMQTT Brokerで、clean session=false
とすることでMQTT Brokerでのclean sessionをfalse, つまりsubscriber側が切れたら、brokerでpublishされたデータを保持してくれる。mqtt.Clientのパラメータで設定する。
(Brokerが落ちているとerror=-5で落ちて動かなくなるのが判明、、。要修正)→とりあえず、mqtt関連でofflineとか Mqtt failed. reason: -5、とかerrorが出たら、node.restart()するようにコード修正。
2019/8/18
なんだかわからないが、起動しても動かない、、。→i2cのケーブルが一本抜けていた。コードで以下の対処をした。
- BME280.setup()でinitializingの成功を確認、不成功の場合はnode.restartするようにした。i2cでも同様の仕組みを組み込んだ。→この場合、1秒間隔くらいでLEDが点滅する。(node.restartすると、D1pinのあたりの大きなLEDが点灯したのち、RST端子近くの小さなLEDが連続して点滅する。
- brokerが落ちた場合も、mqtt がofflineになるので、その時にもnode.restart。→この場合、15秒間隔くらいでLEDが点滅する。
2019/8/19
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