どうしてEcoCuteの夜間の湯沸かしが無くならないのがわかりました。
夜蓄要件
電力会社との契約(夜間電力関連の契約ですね、きっと)において、いわゆる?夜蓄要件というのを取り交わしていることになっているようです。
「夜蓄要件とは、メニュー加入の条件として、夜間蓄熱式機器を使用し、主に夜間に沸き上げを行うことを指す」のだそうです。それに伴ってメーカさんも夜間に蓄熱することをやめられないシステム(プロダクト)にしているんですね。知りませんでした。
DRready
調べていたら、経産省資源エネルギー庁 がやっている、総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会 なるものがあって、そこで昨年暮れに「ヒートポンプ給湯機のDRready化の必要性」について議論されたそうで、それに引き続いて今年2024年の3月に、「エコキュートのDR対応について 」という議論がなされ、同6月から「DRready 勉強会 」というのが開かれているようです。勉強会は10月現在、これまでに3回開かているようです。
DRって何?
Demand/Response のことだそうで、需要と供給をコントロールする仕掛け、最適化する仕掛けのことのようです。ここでは電力の需要と供給ですね。国内でそれに向けての検討がようやくヒートポンプ給湯機(EcoCute)から始まったところ、という感じのようです。
九州だったか、太陽光発電の発電電力を使い切れなくて、「電力抑制」(発電量を下げさせる)をさせちゃうことがすでにあるようですが、せっかく得られるエネルギーを捨てていることになるわけです。DRreadyな世界だと、その電力を、例えば今回の話で言えば、EcoCuteが昼間に湯沸かしすることで有効に使えるわけで、使わなかった夜間電力を更に他で有効に使えることになるわけですね。電力の余裕も生まれるし、発電設備も最小限にできるなどの「可能性」が広がることになります。
時代の先取り?
なるほど。時代を先取っちゃったようです(笑)。
この頃のEcoCuteはECHONET Liteというプロトコルで制御できるようになっているものがほとんどなので、私もそれを使って制御しようかと思っていました。資料を斜め読みすると、制御を悪意のあるやつに乗っ取られたら困るよね、とか考えないといけないことがたくさんあるようで、電力会社、メーカ、省庁などが集まって議論していて、要件などをまとめたりしているようです。
ちなみに、外部からIPで制御できるエアコンもECHONET Liteを使っているものが多いようです。(まぁ、プロトコル・スタックは一度作っちゃえば使いまわせばよいでしょうし、独自で作るより楽ですかね)
まだまだ続く、、、
ということで、今議論されているこのあたりの技術が装置にインプリされるのはまだちょっと先、今動いているEcoCuteは対象外になるような気がするので、極小エリアの最適化としてEndUserができる対処をして、まずは余剰太陽光発電電力を使って如何に電力量を下げられるか、という老後?のお楽しみはまだまだ続けられるような気がします。(FirmwareをUpdateしてくれたら嬉しいです、、、)
以下、いくつか調べた情報を記載します。その他、DRreadyとかで検索すると、その手の記事が見つかりますので、ご興味があればどうぞ。
参考:
・第44回 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会 資料 「エコキュートのDR対応について」
・経産省 DRready勉強会