おもちゃ、家電、もろもろの修理の足跡と備忘録

色々と忘れるので、趣味のメモ

PX-046A プリンタヘッド分解、清掃の備忘録

2020-04-19 13:21:28 | 修理
随分昔に買ったEpsonのプリンタ、PX-046Aが家人から色が変、と言われたので清掃、分解の備忘録、以前インクタンクのコネクタ接点が折れてしまい、分解して随分苦労して修理したのだが、すっかり忘れてしまっていたので、記録に残しておきます。
(2022/5付記:結構この記事をご覧になる方が多いのでびっくりです。ずいぶんこのプリンタにもお世話になりましたが、とうとう何をしてもBLKが無いとおっしゃるようになり、どうにもならなくなったので、廃棄することにしました。その時にインクカートリッジの接点を確認、分解したので、多少なりともお役に立てれば、と以下少々手順を追記しました。)

まずはプリンタのアプリでチェックすると、黄色が出ていない。他色はOK。
(1)ヘッドクリーニング→だめ
(2)以前買った、「プリンタヘッド用 クリーニング液」でヘッドをクリーニング。→だめ。
 (シリンジにクリーニング液を入れて、ヘッド分にクリーニング液を注入して行う。結構これまではつまりが取れた)
念の為、一晩おいてチェックしてみたがだめ。

仕方ないので、ダメ元で
(3)WEBをあさってヘッドを外して洗う、という強硬手段。

用意:
(a)プリンタの電源を入れる
(b)電源が入った状態でSTOPボタンを6秒間押し続ける→強制タンク交換モードで、ヘッドモジュールが交換場所に移動
(c)電源ケーブルを抜く(以下でフラットケーブルを外すので、抜かないとだめです)
(d)スキャナー分を上に上げて、プリンタ部を出す。
(e)すべての交換タンクを外す

という用意をした後、下段の写真を参考に以下の手順でプリンタヘッドを外します。項番は写真の番号と同じです。

プリンタヘッドの取り外し:
1.左側のケーブルカバー(1)を外す
 下側ではまっているので(1a)を上部から左側にこじると外れる
2.奥の下のケーブル(2a)を外す
 左に引き抜く(奥、上から二番目の8本位のフレキシブルケーブル)
 本体からヘッドに伸びているフレキシブルケーブルは全部で3枚。うち2枚はヘッド部(下部)へ、残りの一枚は途中で2つに分かれて上部と奥へ接続されています。
3.コネクタモジュール(3)を外す
 上からハマっているだけ。(3a)の2箇所で左右方向にロックされているので、左右それぞれから細いドライバなどで勘合部の上部を内側に押してモジュールを同時に上に引き上げる。
4.手前下ケーブルーカバー(透明)(4)を外す
 左側(4a)でロックされているので押して外す
5.プリンタヘッド(5)を外す
 3箇所のネジを外す(奥に2つ、右手前に1つ)
 (5)を上に引き、抜く(次のケーブルがくっついているので外すだけ)
 (5a)のフレキシブルケーブルを手前に引いて抜く

プリンタヘッドの清掃:
YouTubeなどを参考に、ぬるま湯を用意して、シリコンゴムチューブとシリンジ(注射器)で、プリンタ液注入口へ接続、まず抜く方向で、一旦液を引き抜き、その後ぬるま湯を圧をかけて押し込む(強く押しすぎると、チューブが外れて周りに飛び散るので注意)、を繰り返す。
ヘッドに問題がないと、ヘッド部から1ラインできれいなシャワー?が出ますが、詰まっていると、水が出ない部分があったり、真っ直ぐではなく違う方向に水が出ます。今回の黄色はこの状態。
繰り返し繰り返しやっているとそこそこ良くはなって大体水が出るようになった(一部出ていない部分あり)が、あちこち放水は治らず。まぁ仕方ないか、と元に戻す。

組立:
分解の逆の工程でOK。

結果:
ダメ元でヘッドクリーニングなど一通りやってみて、印刷してみたところ、何ということでしょう、そこそこ黄色が出るようになってました。(あちこち放水は、プリンタヘッドと印刷紙の位置関係からすると、微々たる距離なので、まぁごまかされる、ということなのかと勝手に理解)
前後のテストプリントの写真を添付します。このあと写真をはがき大で印刷しましたが、ほとんどわからないくらいで、とりあえず満足な結果となりました。

最後にお決まりですが、本記事は、とっくに保証期間の切れたプリンタでお遊びでやっていますので、内容については何も保証されるものではありませんし、参考にされる場合はYour Own Liskでお願いします。




nodeMCU/AMICA の電源

2020-04-12 13:52:21 | ESP8266DEVkitで遊ぶ
順調に動いている気圧と気温測定装置ですが、お手軽だったのでUSB経由で電源を供給していたのですが、最終形態にするために、直接電源をDevKITに供給することを考えます。ボードにVinというPINがあるので、USBのVBUS、Vin、3V3の関係を調べてみました。

micro-USB(VBUS)-->Diode-->Vin端子-->3.3Vregulator-->3V3端子
となっているようです。
参考:https://analogicintelligence.blogspot.com/2019/06/nodemcu-devkit.html 

3.3Vのレギュレータは、NCP1117というもので、調べるとDropOut電圧はなんと190mV!。Vinの最低電圧は、3.3+0.190=約3.5V以上となります。
Vin手前のDiodeは、0.45V@1Aのようなので、VBUS=5Vですから、そんなもんなのでしょう。

まとめると、
Vin→DevKITボードへの電源供給端子(出力端子ではない)
3V3→DevKITボードからの外部への供給、出力端子、全部で最大1A
なので、DevKITボードへ電源を供給する場合はVinへ3.5V以上、最大10V程度(NCP1117自体は最大入力20Vと書いてありますが、海外のESP8266関連の書き込みで、12Vで焦がしちゃった、のような書き込みをいくつか見ました。9Vの006Pは大丈夫なようです(自己責任でお願いします)。)


ESP8266/AMICA@LUAでdeep sleepする

2020-04-12 10:55:54 | ESP8266DEVkitで遊ぶ
単にsleepする方法で動かしてきましたが、連続で動作させると、やはり電源が気になるので、deep sleepを使って、もう二桁ほど消費電力を下げます。

ESP8266のdeep sleepは内蔵時計を使って外から自分をRESETする
deep sleepは、ESP8266の内蔵時計RTC(RealTimeClock)を使って、設定時間になると外部PINに信号(Low)を出すようにできるので、それをESP8266のRESET端子に接続することによって、自分自身を外からRESETする、という事で実現するようです。
ESP8266 DevKITは、いくつかの会社から出されていますが、私が使っているのはAMICA製です。PIN配置、名称、機能などが違うようですので気をつけてください。

1.ハードウェアの設定 <D0とRSTを接続する>
RTCのタイムアウトによる外部への信号線は、ESP8266 DevKITのD0/GPIO16です。負論理。これを外部結線でDevKITのRST端子に接続します。RST端子はESP8266の内部で軽PullUpされているようなので、外部ノイズなど気にしなければ直結のみで大丈夫そうです(私は直結のみです)。気になる方は適当な抵抗(20kohm位?)を介してPullUpしてください。

2.ソフトウェアの設定(LUA)<node.dsleepを使う>
ソフトウェアは、node.dsleep(sleep_time_in_micro_seconds) を使います。
詳しくは、
https://nodemcu.readthedocs.io/en/master/modules/node/#nodedsleep 
に出ています。他にもオプションがありますが、とりあえず入れなくても大丈夫なようです。時間はマイクロ秒です。桁を間違えないようにしてください。

TIPS:
(a)プログラムの中でdeep sleepしない状態に遷移する方法を用意する
deep sleepすると当然外部(serial/PC)からの制御が効かないので、次のRTCのtime outまで待つ必要があります。気をつけないといけないのは、RTCのtime out後のボードRESET、初期化から、自分が書いたプログラムがすぐに実行されてしまい、処理に時間がかからなければすぐに「次のdeep sleep」に入ってしまい、「debugできない状態」になります。他の方々のWEBなどを見ると、「Firmwareの書き込みからもう一度やっちゃった」のような、「やっちゃった事件」を経験されている方が少なからずいらっしゃいます。
ということですので、プログラムへの「debugができるよう」な仕組みの作り込みが必要です。私は、プログラムのシーケンスの中に、あるPINを見に行って、LOWに落ちていたらdeep sleepをしない処理を入れました。お気をつけください。
(b)RST端子とGND端子のshortでdeep sleepあけを模擬
deep sleepの時間を長くすると、当然その設定した時間分待たないとdebugできないのですが、あまりおすすめはできませんが、RST端子の隣がGNDなので、RST端子とGNDをピンセット等でshortしてあげると、deep sleepからの復帰の試験ができます。
(c)実際にdeep sleepに入るまでに多少時間がかかる
ソフトでnode.dsleepを設定したらすぐにdeep sleepに入るかというと、どうもちょっと時間が必要らしく、次の処理を開始してしまう、という事象があります。どうせdeep sleepで全リセットが掛かってしまうので気にしないか、タイマーを入れるなりして見栄え?を良くする方法があります。お好みで。
(d)とりあえずOnePass通ったらdeep sleepでもよい(かも)
deep sleepはDevKIT外部からのリセット信号でボードごと初期化されるので、とりあえずやりたい処理をして、後処理(次の工程に必要な環境、変数とかの設定など)はしても仕方無いので、DevKIT起動時の初期化さえきちんとできていれば、OnePass通ったら最後にnode.dsleepを入れての作りっぱ、でも大丈夫なような気がします、、。ご参考まで。(あまり勧められませんが、、)

その他の消費電力の削減方法:
とりあえずdeep sleepで消費電力を削減できるのではと思いますが、更に削減するのであれば、以下のような方法も考えられると思います(実際にやったわけではないですが、、、)
  • 複数回分をまとめて送る →消費する電力の殆どはWiFiに関するものだと思いますので、まとめて送る事で消費電力の削減が期待できます。ちなみに、ESP8266には少量ですが、RESETでも消えないメモリエリアがあるようです。
  • しきい値を作って、前回取得したデータと今回取得データ値の差分がある程度以上大きくなったら送信する →上と同様、送信する回数を減らす方法です
  • 固定IPを使う→当初、WiFiへの接続の試験をしているときに、WiFiがUpしたらすぐにIPがもらえるかと思ったらそうでもなかったので、環境が許せば固定IPを設定して使うことでWiFiの使用量を減らすことができるかもしれません。
  • どうても良い方法ですが、送信間隔を伸ばす、、。送信間隔を倍にすれば、消費電力は半分に、、、。
皆さんお楽しみください。

下のグラフは左のグラフが、温度と気圧の変化です。気圧が下がっていますが、明日は大荒れだということでどんどん下がってゆくのかもしれません。
右側のグラフは、adc.readvdd33(0)を使って読んだ内部電圧(DevKITのボード上では3V3の端子電圧)らしいのですが、3.0V位としか読めないので、どうなっているのかよくわかりません、、。(3V3端子をテスタで見ると3.3Vあるし)
ちなみに、このページのはじめにある写真は、2階のバルコニでビニール袋に入れられてテスト(放置)される僕、です。


UHF信号チェッカでWiFi信号モニタ その2 なんと5GHz帯でも拾う、、

2020-04-12 10:35:33 | その他工作
UHF Checker NL20という古い地デジアンテナの信号モニタで、2.4GHz帯のWiFiの信号を拾えるよ、という話を以前書きましたが、なんと5GHz帯のWiFiも拾えることがわかりました。

今使っているNotePCは以前、中古で業務用のPCを買って、途中でOSをWindows7だったのをSSDにしてWindows10pro+2.4GHz帯のWiFiで使っていたのですが、このご時世、在宅勤務になって昼間使っていると電子レンジが動くといきなり速度が低下してしまうのでなんとかならんか、と調べていたら、このPCは5GHz帯も動くUnitを使っていることがわかった、というお恥ずかしいお話でした。

で、例によってダメ元でNL20でモニタしてみたら、ちゃかちゃかLEDが光るので、あらら、使えるんだ、ということに気がついたわけです。
2.4G/5GHz帯のおもちゃ(ドローンですかね)もあるようですので、多分手には負えないのでしょうけれど、最初の切り分けには使えそうです。