有田夫妻とヴィーラント・クイケンによるミシェル・ブラヴェの作品集。
「ドイツ・バロックのフルート音楽」の寸評でも触れましたが、個人的には、有田さんのモダン的(?)な吹き方は、あまり好きではないのですが、好みを一掃するほどの音楽性と技術は秀逸です。
その昔、NHKのフレッシュ・コンサート(だったと思う…)で、このCDにも収められているニ短調の作品2の2を演奏されていたことがあった記憶があるのですが、その時の印象に比べると、随分落ち着いた深みのある演奏になられたと思います。もっとも、当時の演奏の方が、私自身は好きですが…。齢とともに音楽も変わるのは当然か…。
ブラヴェのソナタは、当然ながらリコーダー演奏を念頭には作られていないので、演奏自体が困難なものが多いのですが、中には、このCDにも収められているロ短調作品3の2のように、何とか吹けるものもあります。でも、やっぱトラヴェルソの曲なんだよなぁ…^ ^;
有田正広(フラウト・トラヴェルソ)、有田千代子(チェンバロ)、ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
- フルート・ソナタ ロ短調 作品3の2
- Andante e spicato
- Allegro
- Minoetto(con Variazioni)
- フルート・ソナタ ニ長調 作品2の5
- Largo “La Chauvet"/《ショウヴェ》
- Allegro
- Aria(Maggiore).Rondo “Le Marc-Antoine"/《マルカントワーヌ》
- ―Minore,tendrement “Les Regrets"/《後悔》
- Fuga.Allegro
- Gavotta “La Dedale"/《デダールまたは迷宮》
- フルート・ソナタ ニ短調 作品2の2
- Andante “La Vibray"/《ヴィブレ》
- Allemanda.Allegro
- Gavotta.Moderato “les Caquets"/《おしゃべり》
- Sarabanda.Largo
- Allegro
- フルート・ソナタ ト短調 作品2の4
- Adagio “La Lumague"/《リュマグ》
- Allemanda.Allegro
- Ciciliana
- Presto
- Allegro “Le Lutin"/《いたずらっ子》
- フルート・ソナタ ニ長調 作品3の6
- Largo
- Allegro
- Andante affetuoso
- Allegro
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