写真は色無地、説明は最後に…。
いわゆる「質問・相談」のサイトを見ました。
ファッションのカテゴリーでは、パラパラと着物の相談もあります。
ご存じないから質問・相談してくるのですから、フシギはないのですが、
「着物ってここまでわからなくなっているんだ」と、驚きます。
< 母からもらったピンク地の付け下げに黒地の「総刺繍の帯」を買った。
あわせて黒の襦袢と黒の半襟をつけたいが、いいだろうか…。
黒地の紅型の着物用反物があるのでそれで襦袢を作りたい…。20代後半女性>
それで、どこへ何しに行くのかシリタイ…。
「総刺繍の帯」、たぶん「刺繍じゃなくて縫い取りか織り帯」でしょうねぇ…。
この方は「やめたほうがいい」という大半のご意見に、
「洋服ならピンクと黒の組み合わせは素敵なのに残念…」と書いておられました。
あーそれわかる。洋服だと、ピンクに黒はいいアクセントになります。
ピンクのドレスに黒いエナメルのベルトとか…一昔前のファッションだけど。
着物だって、ピンクと黒は使いようですが「ナニに使うか」なんですよね。
やっぱ、襦袢はまずいでしょ、まして付け下げじゃ。
中に「襦袢がダメなら、八掛にしたら…」というご意見が…。
どっか、ヨソでやってくださいっ!
< 娘の成人式に自分の古い紅型の振袖を着せるといったら、
祖母に、紅型なんて民族衣装だ、大島や結城着ているのと同じだといわれたが…>
着物そのものが民族衣装ですがな…。
まぁ悩んでいてもしかたありません。
とりあえず、いくつか見ていて気になったこと。
「結婚式、もしくは披露宴に色無地で行こうと思うのですが」がわりとあります。
悪くはありません。ただ色無地というのは「紋」で左右される着物です。
呉服屋さんはたいがい「背中に紋ひとつつけとくと、礼装でも着られますよー」
てなことを言う…。まちがいではありません。
でも、じゃぁ身内の結婚式に一つ紋の色無地でいいのか…。ご本人の続き柄もありますし、
最近はいろんな形式の挙式も披露宴もありますから、一概には言えなくなりましたが、
基本、色無地は紋の数によります。紋が三つ以上つくと「紋なしの訪問着より上」です。
かといって…色無地を三つ紋五つ紋にしたら、訪問着より上ですから、
今度はやたらなところには着られなくなります。
だから重宝に使うためには「背中に一つ紋入れとくと便利ですよー」なわけです。
呉服屋さん、そこんとこ、よーく説明して「どう便利なのか、ちゃんとゆって!」です。
トップ写真の色無地にこんなシールが…
「用途 入卒式・お宮参り・茶事・法事」…
ついでのことに「縫い紋」は染め抜き紋より格下になります。
だから、色無地に一つ紋つけると重宝なのは、ちょっと改まって着られる、
というだけのことで、「万能着物」ではないのです。
紋がついてないか、加賀紋などのしゃれ紋なら、単に「格調高いおしゃれ着」です。
お茶席に色無地が重宝がられるのは、お道具やしつらいと柄が競わないように、
華美に傾かないように…という意味が含まれます。
また、袴には本来「色無地」が正統。振袖に袴は、バレンタインのチョコ…です。
意味、おわかりですよね。「でなければならない」ではないので、
卒業式などは振袖に袴、が多いですが、華やかでいいものです。
でも、もし自分が学校の先生とかで、子供たちの卒業式に袴で出る…なら
色無地に袴が正式です。
そもそも着物をあまり着なくなった今は、どうせそんなに着ないのだから…と、
買うなら訪問着より「便利そうな色無地」が選ばれる傾向です。
確かに「応用力」は、ほかの着物に勝りますが、
それだけ地色や地模様、紋のあるなしと数、そういうことを知らなければなりません。
見ていて疑問に思ったのは、いろんな質問で私が「?」と思うことを、
たくさんの回答者がほとんどつっこまないこと。
上の色無地に関する相談もだったのですが
「こういう間柄の披露宴に色無地でいいかどうか」という質問に、
紋の数には全く触れずに「いい」「だめ」と回答する…。
今はだいたい背中に一つ紋がほとんどですから
最初から「一つ紋」と思い込んでいるのでしょう。
私のころは、日常の中でたとえば「○○さんとこに△△の用事で行く」というとき
「だったら一つ紋でいいでしょ」とか「それならちゃんとこっちでいきなさい」とか。
そんな風に、自然と耳に入ったわけです。今はそれがありません。
だから今からでも「正しい基本」を知っておけば「本当は三つ紋着るとこだけど、
今回はそんなに堅苦しくないから一つ紋でもいける」とか、
そういう判断ができるわけですよね。
教えるなら、そこからきちんと教えてあげないとです。
「本来はこうなんですが」と教えてあげて、
でも今はそれほどうるさくないから、とか、周囲のかたとあわせて、とか、
そんな風に話さないと「色無地でいい・ダメ」と、短絡に答えを出してしまう…。
結局は正確なことが伝わらないんですよね。
たとえば「紅型の振袖をおばあちゃんが…」という質問。
回答者は「そんなことない」派と「正式には使えない」派に分かれました。
「私も作った、持ってる、成人式に着た」
「呉服屋さんが吉祥紋だからいいと言った」
「呉服屋さんが振袖で着られるけれど
一般の振袖の人が集まるようなところではだめと言った」
「正式には着られないと言われた」
さてどっち?どうしてこんな答えがイロイロ出てくるの?
まず最初に、質問者がカンタンに「紅型の振袖」といっておりますが、
はてさて琉球?京風?総柄(小紋)?絵羽柄?型染め?手描き?
それが書いてないし、誰も聞かない…。
推測する年代で行くと、振袖は昭和40年ごろのものと思われます。
そのころはまだインクジェットはありませんしねぇ。
一般家庭でのものだとしたら「本土」で型染めされれたものではないかと…。
京紅型は、紅型独特の柄の輪郭を描くとか、ぼかしを使うなどの描き方を模して
琉球に限らない題材も使い、色も本場より渋めに抑えて京都独特の柄にしたものです。
写真がちいさくてすみませんが、私の若いころの帯です。京紅型。
本場琉球紅型は、元々琉球王朝の貴人の衣装用として染められていたもの、
黄色が高貴な色とされていましたので、当時の地色は黄色。
それも手の込んだ染め方で、裏からも同じに見えたそうです。
鮮やかな色使いで南国の花や鳥などがモチーフとされています。柄付けは「絵羽柄」。
身分の高い人しか着られなかったのですから、振袖に不向きということはないと思います。
但し今の「紅型」として売られているものは、
琉球、つまり沖縄で作られている「本紅型」は、数は希少。
ほとんどがいわゆる「本土」で染められています。
また逆に本土だけど、琉球の人が来て…というのもあります。
また「型染め」ではなく「手描き」で、型染めのように描いているものがあるわけで、
「手描き友禅・紅型振袖」と販売されていますが、そりゃもぉ「高価」…。
これは「紅型」であることよりも「手描き友禅」であることがメインですよね。
ことほどさように「紅型」とは、いろいろなのです。
私も紅型の着物は持っていますが、「京紅型」で「小紋」です。
紅型小紋の振袖も、私はもちろん「アリ」だと思っていますが、
絵羽柄ならなおさら、振袖OKでしょう。
現に「紅型振袖」いっぱい出ています。
どうも「正式には認められない」というあたりの理由がよくわかりません。
なにか特別にいわれとかの理由があるのでしょうか。
小紋を振袖にしたものを言っているのでしょうか。型染めだからでしょうか。
まさか琉球は、日本とは別の国だったから…なんていわないでしょうねぇ。
いまや「ナンタラ・○○ローラン」だのと
外国(とつくに)の方のデザインが振袖をかざってまっせ。
小紋には「絵羽付け小紋」と言うものもあります。
これは、肩から前と後ろに、柄を振り分けて染付け、
どちらを向いても柄がさかさまにならないようになっています。
振袖の反物は最初から「振袖分、普通の反物より長い」です。
そうやって作るものなら、最初から「絵羽付け小紋」もありえます。
「紅型」は染め方の一種で、柄の名前ではありません。
独特で、一目みればわかるから「紅型」といいますが
「京友禅」「加賀友禅」などと同じ染め方の技法です。「紅型染め」ですね。
だから説明するときは「紅型の茶屋辻柄」とか「紅型の吉祥紋」とか言います。
「おばあちゃん」は、奄美大島の大島紬や八丈の黄八丈と同じくくりで
考えているようですが、まず染めと織りとで違います。
また紅型が民族衣装なら、「京友禅」は京都の民族衣装ということになります。
結局この質問に関しては、娘さんが着るのだから、本人の気持ちが一番…
が多かったのですが、どんな紅型だったのかは、最後までわからずじまいでした。
私としてはなーんか消化不良状態…。
まぁ、私のブログなど、日本の片隅のそのまた隅の、
楊枝でつついてもほじれないような、ちまっこいブログですから、
やいのやいの言ったってゴマメの歯軋りなのですが(ナニをひがんどる…)、
お願いだから、ちゃんと詳しく聞いて答えてあげて!と思っちゃいます。
特に「呉服屋に勤めてたんですけど」「着付けやってますが」という方、
まず、なんでおばーちゃんが民族衣装だと言ったのか、
なぜ正式には認められないという意見があるのか、それを考えてあげてください。
紅型の振袖って、どんな柄のどんなものですか?という質問がなかったのが
どうにも気になりまして…。
やっと写真の説明です。
手持ちの「色無地の反物」です。若向きと中年向き…ですね。
もう一度出しましょう。
写真のものは格安で販売いたしますが、元は確かなものです。
ご入用のかたいらっしゃいましたら、ご説明しますのでメールでどうぞ。
いわゆる「質問・相談」のサイトを見ました。
ファッションのカテゴリーでは、パラパラと着物の相談もあります。
ご存じないから質問・相談してくるのですから、フシギはないのですが、
「着物ってここまでわからなくなっているんだ」と、驚きます。
< 母からもらったピンク地の付け下げに黒地の「総刺繍の帯」を買った。
あわせて黒の襦袢と黒の半襟をつけたいが、いいだろうか…。
黒地の紅型の着物用反物があるのでそれで襦袢を作りたい…。20代後半女性>
それで、どこへ何しに行くのかシリタイ…。
「総刺繍の帯」、たぶん「刺繍じゃなくて縫い取りか織り帯」でしょうねぇ…。
この方は「やめたほうがいい」という大半のご意見に、
「洋服ならピンクと黒の組み合わせは素敵なのに残念…」と書いておられました。
あーそれわかる。洋服だと、ピンクに黒はいいアクセントになります。
ピンクのドレスに黒いエナメルのベルトとか…一昔前のファッションだけど。
着物だって、ピンクと黒は使いようですが「ナニに使うか」なんですよね。
やっぱ、襦袢はまずいでしょ、まして付け下げじゃ。
中に「襦袢がダメなら、八掛にしたら…」というご意見が…。
どっか、ヨソでやってくださいっ!
< 娘の成人式に自分の古い紅型の振袖を着せるといったら、
祖母に、紅型なんて民族衣装だ、大島や結城着ているのと同じだといわれたが…>
着物そのものが民族衣装ですがな…。
まぁ悩んでいてもしかたありません。
とりあえず、いくつか見ていて気になったこと。
「結婚式、もしくは披露宴に色無地で行こうと思うのですが」がわりとあります。
悪くはありません。ただ色無地というのは「紋」で左右される着物です。
呉服屋さんはたいがい「背中に紋ひとつつけとくと、礼装でも着られますよー」
てなことを言う…。まちがいではありません。
でも、じゃぁ身内の結婚式に一つ紋の色無地でいいのか…。ご本人の続き柄もありますし、
最近はいろんな形式の挙式も披露宴もありますから、一概には言えなくなりましたが、
基本、色無地は紋の数によります。紋が三つ以上つくと「紋なしの訪問着より上」です。
かといって…色無地を三つ紋五つ紋にしたら、訪問着より上ですから、
今度はやたらなところには着られなくなります。
だから重宝に使うためには「背中に一つ紋入れとくと便利ですよー」なわけです。
呉服屋さん、そこんとこ、よーく説明して「どう便利なのか、ちゃんとゆって!」です。
トップ写真の色無地にこんなシールが…
「用途 入卒式・お宮参り・茶事・法事」…
ついでのことに「縫い紋」は染め抜き紋より格下になります。
だから、色無地に一つ紋つけると重宝なのは、ちょっと改まって着られる、
というだけのことで、「万能着物」ではないのです。
紋がついてないか、加賀紋などのしゃれ紋なら、単に「格調高いおしゃれ着」です。
お茶席に色無地が重宝がられるのは、お道具やしつらいと柄が競わないように、
華美に傾かないように…という意味が含まれます。
また、袴には本来「色無地」が正統。振袖に袴は、バレンタインのチョコ…です。
意味、おわかりですよね。「でなければならない」ではないので、
卒業式などは振袖に袴、が多いですが、華やかでいいものです。
でも、もし自分が学校の先生とかで、子供たちの卒業式に袴で出る…なら
色無地に袴が正式です。
そもそも着物をあまり着なくなった今は、どうせそんなに着ないのだから…と、
買うなら訪問着より「便利そうな色無地」が選ばれる傾向です。
確かに「応用力」は、ほかの着物に勝りますが、
それだけ地色や地模様、紋のあるなしと数、そういうことを知らなければなりません。
見ていて疑問に思ったのは、いろんな質問で私が「?」と思うことを、
たくさんの回答者がほとんどつっこまないこと。
上の色無地に関する相談もだったのですが
「こういう間柄の披露宴に色無地でいいかどうか」という質問に、
紋の数には全く触れずに「いい」「だめ」と回答する…。
今はだいたい背中に一つ紋がほとんどですから
最初から「一つ紋」と思い込んでいるのでしょう。
私のころは、日常の中でたとえば「○○さんとこに△△の用事で行く」というとき
「だったら一つ紋でいいでしょ」とか「それならちゃんとこっちでいきなさい」とか。
そんな風に、自然と耳に入ったわけです。今はそれがありません。
だから今からでも「正しい基本」を知っておけば「本当は三つ紋着るとこだけど、
今回はそんなに堅苦しくないから一つ紋でもいける」とか、
そういう判断ができるわけですよね。
教えるなら、そこからきちんと教えてあげないとです。
「本来はこうなんですが」と教えてあげて、
でも今はそれほどうるさくないから、とか、周囲のかたとあわせて、とか、
そんな風に話さないと「色無地でいい・ダメ」と、短絡に答えを出してしまう…。
結局は正確なことが伝わらないんですよね。
たとえば「紅型の振袖をおばあちゃんが…」という質問。
回答者は「そんなことない」派と「正式には使えない」派に分かれました。
「私も作った、持ってる、成人式に着た」
「呉服屋さんが吉祥紋だからいいと言った」
「呉服屋さんが振袖で着られるけれど
一般の振袖の人が集まるようなところではだめと言った」
「正式には着られないと言われた」
さてどっち?どうしてこんな答えがイロイロ出てくるの?
まず最初に、質問者がカンタンに「紅型の振袖」といっておりますが、
はてさて琉球?京風?総柄(小紋)?絵羽柄?型染め?手描き?
それが書いてないし、誰も聞かない…。
推測する年代で行くと、振袖は昭和40年ごろのものと思われます。
そのころはまだインクジェットはありませんしねぇ。
一般家庭でのものだとしたら「本土」で型染めされれたものではないかと…。
京紅型は、紅型独特の柄の輪郭を描くとか、ぼかしを使うなどの描き方を模して
琉球に限らない題材も使い、色も本場より渋めに抑えて京都独特の柄にしたものです。
写真がちいさくてすみませんが、私の若いころの帯です。京紅型。
本場琉球紅型は、元々琉球王朝の貴人の衣装用として染められていたもの、
黄色が高貴な色とされていましたので、当時の地色は黄色。
それも手の込んだ染め方で、裏からも同じに見えたそうです。
鮮やかな色使いで南国の花や鳥などがモチーフとされています。柄付けは「絵羽柄」。
身分の高い人しか着られなかったのですから、振袖に不向きということはないと思います。
但し今の「紅型」として売られているものは、
琉球、つまり沖縄で作られている「本紅型」は、数は希少。
ほとんどがいわゆる「本土」で染められています。
また逆に本土だけど、琉球の人が来て…というのもあります。
また「型染め」ではなく「手描き」で、型染めのように描いているものがあるわけで、
「手描き友禅・紅型振袖」と販売されていますが、そりゃもぉ「高価」…。
これは「紅型」であることよりも「手描き友禅」であることがメインですよね。
ことほどさように「紅型」とは、いろいろなのです。
私も紅型の着物は持っていますが、「京紅型」で「小紋」です。
紅型小紋の振袖も、私はもちろん「アリ」だと思っていますが、
絵羽柄ならなおさら、振袖OKでしょう。
現に「紅型振袖」いっぱい出ています。
どうも「正式には認められない」というあたりの理由がよくわかりません。
なにか特別にいわれとかの理由があるのでしょうか。
小紋を振袖にしたものを言っているのでしょうか。型染めだからでしょうか。
まさか琉球は、日本とは別の国だったから…なんていわないでしょうねぇ。
いまや「ナンタラ・○○ローラン」だのと
外国(とつくに)の方のデザインが振袖をかざってまっせ。
小紋には「絵羽付け小紋」と言うものもあります。
これは、肩から前と後ろに、柄を振り分けて染付け、
どちらを向いても柄がさかさまにならないようになっています。
振袖の反物は最初から「振袖分、普通の反物より長い」です。
そうやって作るものなら、最初から「絵羽付け小紋」もありえます。
「紅型」は染め方の一種で、柄の名前ではありません。
独特で、一目みればわかるから「紅型」といいますが
「京友禅」「加賀友禅」などと同じ染め方の技法です。「紅型染め」ですね。
だから説明するときは「紅型の茶屋辻柄」とか「紅型の吉祥紋」とか言います。
「おばあちゃん」は、奄美大島の大島紬や八丈の黄八丈と同じくくりで
考えているようですが、まず染めと織りとで違います。
また紅型が民族衣装なら、「京友禅」は京都の民族衣装ということになります。
結局この質問に関しては、娘さんが着るのだから、本人の気持ちが一番…
が多かったのですが、どんな紅型だったのかは、最後までわからずじまいでした。
私としてはなーんか消化不良状態…。
まぁ、私のブログなど、日本の片隅のそのまた隅の、
楊枝でつついてもほじれないような、ちまっこいブログですから、
やいのやいの言ったってゴマメの歯軋りなのですが(ナニをひがんどる…)、
お願いだから、ちゃんと詳しく聞いて答えてあげて!と思っちゃいます。
特に「呉服屋に勤めてたんですけど」「着付けやってますが」という方、
まず、なんでおばーちゃんが民族衣装だと言ったのか、
なぜ正式には認められないという意見があるのか、それを考えてあげてください。
紅型の振袖って、どんな柄のどんなものですか?という質問がなかったのが
どうにも気になりまして…。
やっと写真の説明です。
手持ちの「色無地の反物」です。若向きと中年向き…ですね。
もう一度出しましょう。
写真のものは格安で販売いたしますが、元は確かなものです。
ご入用のかたいらっしゃいましたら、ご説明しますのでメールでどうぞ。
袋帯については、フォーマルとおしゃれ袋。
かといって、名古屋でも格が上とか下とか、
帯と着物の格を合わせる。
私も結構な年ですが、着物を着るときに、
いつも悩みます。
この着物にこの帯は大丈夫??
まだ、まだ初心者。
とんぼさんに、笑われるような質問するかもしれません。よろしくです。
身近にいた時代はよかったんですけどね。
紅型のお振り袖は正式な場所に着て行けない
なんて初めて聞きました。
めったに着物を着る機会の無い人が知らないのは仕方が無い事なんでしょうか。
私の姉もこういう所に着て行くのはこの着物に
この帯でいい?と聞いてきます。
先日も黒の羽織に羽織紐はどれでもいいの?と
聞いてくるので黒には白の羽織紐よと言うと
へぇ!っと言われて一瞬私が間違えたのかと
思いましたけど・・・
昔は「あいまいなもの」が少なくて、
袋は袋、名古屋は名古屋…がほとんどでした。
それがどうも「これはこっちにもいけます」、
みたいなものがいろいろ出てきて、
判断に迷うものもいろいろです。
私もプロではないので、間違うことも
あるかもしれませんが、お役に立てることが
少しはあるかもしれません。
笑うなんてとんでもないです、ちゃんと
マジメにお伺いしますから、
こちらこそよろしくお願いします。
紅型の振袖は、私もどうにもわかりません。
わからなくなることが増えるのでしょうかねぇ。
以前、小学校の入学式の写真を
何枚か続けて見たんですが、
黒の羽織に赤とかブルーとかの羽織紐で、
中には「石をつないだもの」
なんて人もいました。
そばに誰かいても、その人がすでに
しらないのでしょうね。
どうなっていくのかなぁと思います。
丁度ドンズバ!に紅型の振袖大流行の時期に成人式でした。
多分、このお母さんが私と同じくらいの年代だと思います。
紅型の振袖は、まぁ色々でしたけど良い物はそれは華やかで素敵でした。
最近よく感じますけど、着物については年寄りだからって言ってることが正しいかどうかはかなり疑問になってきていると思います。
だって、昭和生まれでもう日常に着物を着てない世代でしょう?
でも、こと着物ってなると、何か言いたくなるんですよねぇ。
色無地の紋。
私は呉服屋の反対を押し切って、三つ紋にしました。
長唄の舞台用に色や生地は好みでお揃いを作ろうということになって作ったものでしたので。
その後、友達の結婚式や兄の結婚式にも着ましたけど、友達のお呼ばれでもお祝いに長唄のご披露をさせてもらいことが多かったので、三つ紋で良かったのだと思います。
あと、私、いっつも思うんですけど・・・
顔も分からない、実際の色柄も分からないのに相談って・・・無謀だと思うんですけど。
若いからって誰にでもピンクが似合うわけではないですし・・・(自爆!)
せっかく着ようという方向で考えている人に気軽に「やめとけば?」という人の多い事。
(いやわたしも黒ピンク尽くしはやめときなよ;;っていうでしょうけど)
お下がりの訪問着しかないのですが、卒園式に行けるでしょうか、という人に、「卒園式などに訪問着なんて目立ちすぎ。色無地一つ紋か江戸小紋が妥当」なんて回答も多くてイラっとします。
どんな色柄の訪問着なのか、帯は?小物は?園の雰囲気は?着物の人多い?顔立ちは?という所を突っ込まずに断言するところでしょうか。
訪問着しかないって言ってるだから、まずその訪問着をどうにか着られないのかって考えるのが先じゃないでしょうか。
呉服屋です、とか着付け師ですと名乗った上でNGだと言い切る。
とても卑怯だと思います。
結果的に「プロがそう言うんだから、無ブラックフォーマルで行こう・・・」って、それでいいのか?!
お願いだから人の良い着物好きオバちゃんを探して直接聞いて!ってヤキモキしちゃいます^^;
個人的に、「思い出のある身内・自分の着物」という付加価値は、セオリーや紋の一つやなんかよりちょっとだけ上であって欲しいなあ・・・。
と、思います。
最近は質問自体が訳解んない?場合が多く成りました??
聞かされる方は、頭の中で推理しなけりゃなりません、疲れる!!
そこで、現物を持ってきて下さいと言います。
ネットで質問をするなら、画像は張ってくれ・・・
ほぼ絶望しか見えない商人です、そろそろ退場の時期かも・・・
そうそう紅型がはやったこと、ありましたよね。
昭和も私と同じ戦後生まれはもうちゃんと
教えられていない年代です。
私たちのころが「聞いてたらわかる大人」が
まだいた時代ですね。
そのくせ、自分のたんすは着物でうめてもらって
嫁入りしているんですよ。私みたいに。
もってるだけで知ってる気になっちゃいかのです。
もんをいれることも、そうやって自分の目的とか
理由とか、それをきちんとわかっていて
「選べる」ってことが大事なんですよ。
ちゃんと使い場所もわかってることも。
言われるまま作って、もっているものがわからない
これはもったいないです。
それそれ、結局わからないからそれで
なんとかなると思うのでしょうね。
読んでいると「見せて、実物を」と思います。
広域で知らないから、自分はこうだった…
なんてことでカンタンに答えるのかなぁ。
入卒の着物については、毎年タメ息モノの
相談と回答を見ます。
あれこそほんとに「土地」で違いますから、
本人の気持ちが一番大事になるんですけどね。
決まりごとのうえに「付加価値」を載せる、
それをきちんと考えて選べる力が、
一番大事なんですよ。
一人一人状況が違うのですから。
ねがちぶ、でっせ。
お疲れでしょうが、気張ってください。
間違ってないんだから、メイ様は!
退場なんて、とんでもないですよ。
「辞書」は、やたらに使われなくとも、
そこになきゃいかんのです。
ご自愛くださりませ。