
これもいただきもの。
遠目にはわからないのですけどねぇ。
近くで見ると…こんな感じの色変わりがかなりの範囲にあります。
衿元なんて…泣けてきますー。
洗って落ちそうなもの、プロに任せるもの、取り混ぜてのシミや汚れです。
それでももとに戻るかどうか…です。
とりあえず解いて洗って…きれいになったら、いいとこ取りですかね。
白い紬は、母は1月になったら着るといい、と言ってました。
12月までは寒々しい、1月、歳が改まったらキッパリと着るとすがすがしいものだと。
言われてみれば…です。人の感覚は、不思議なものですね。
八掛の色目は、個人のお好みではありますが、白いものや色の薄い紬の八掛は、
一つはやさしい薄い色を使う、もう一つははっきりとコントラストを付けるのに濃い色を使う、
私はいつも後の方。ところが、白地や薄い色は、濃い色を使うと表に響きます。
なので、そういう時は小紋用などの「ボカシの八掛」を使います。
紬用と、ちりめん用は、八掛も織が違います。
呉服屋さんは「あってないと、傷みが違うからイヤなんだけどねぇ」と言いながら、つけてくれてました。
ハリも違いますから、ちりめん用の八掛を付けたまま長く置くと、湿気で裏が縮んで、
たぶりが出たりもします。古いものほどそういう傾向があります。
この白紬も、表からフキが見えません。それだけ時がたっているということですね。
たくさんの着物をいただいて、それを着ていた方、お顔もお名前も存じ上げないけれど、
たくさんの趣味のいい着物を大切に着ておられたご様子を感じつつ、一本一本糸を切ります。
私が終の棲家になるもの、ここからまた旅立つもの、形を変えてとどまるもの、
ハギレとして眠るもの…私のところは、一つの駅にすぎません。
着物が、どこかの駅の倉庫で、ただ眠っている、そんなことが多いのが現実です。
タンスの肥やしとはいうけれと、いくら肥やしを増やしても、タンスは育ちませんし、
育つのはカビ菌やシミ…そんなものを育てないように…ですね。
と本当に思います。
ちりめんと紬とでは表地が裏側に引っ張られる
ほど縮むんですね。
仕立て初年度に着て
翌年 着用しようと 拡げてみたら
写真と同じ様に茶色くシミが浮いて出ていましたので
駄目もとで 酸素系漂白剤に漬けて
じゃぶじゃぶ 洗ってみたら
シミは綺麗に取れました
シーズン後に洗った はずなのですが
はずは はずであって
1年前の事など断言出来ず
麻と絹は性質が違うし
単衣と袷の違いもあるので 何とも言えませんが
解くのでしたら 部分お試しを・・・無理かなぁ・・・
綺麗になると良いですね
私も時々こうしたものに出会いますが、好みのものの時は本当にガッカリしますねえ~
八掛けと言えば先日手にした大島には八掛けに紋付が使われていました。黒の羽二重でしたが代用したんだなあと感心しました。
主襟がきれいだといいですけど、後は洗ってきれいになるかどうか…。
洗い張りなさったら、またお写真見せていただけると嬉しいです。
こちらを見ていて、伸子を買おうかと考えはじめてます。
古着で薄いものをうそつき襦袢に直したりしてるんですが、これまでは紬限定にしてたんですが、綸子や縮緬もほしいなあと。
ちりめん用の八掛、そういうことがあるんですね。
古布遊びさんの大島もおもしろいですね。
繰り回して襦袢に…は考えるけど、八掛は考えたことなかったです。
八掛なら柄のかわいいのでもできますし、考えるのも楽しそうです。
ほんとに、見つけては「ため息」です。
キレイだったら着たかった色柄ですー。
単衣で今頃に着たい柄ですよね。
着ようと思って出したらたぶってる…なんてことも
あったりしますから、気を付けないとですね。
基本的に、絹は動物性繊維、麻は植物性ですから、
やはり薬剤は気を付けないとです。
今日、その記事を書こうとしていたのですが、
事件報道でアタマに血が上りました。
書いてますので、おたのしみに。
それと、酸素系の漂白剤使用は、
自己責任、で、結構やっているかたいらっしゃいますよ。
特に帯なんか多いです。
そのことについても書きますね。
ほんとにもったいなくて残念で…。
まぁしかたないことなんですが。
昔の着物は「あるものを使う」がありますから、
うまく使ってるなぁと感心することがあります。
もったいない、という気持ち、大事だとおもいますねぇ。
今、記事を書いていますが、主衿もダメでした。
よっぽど着られたのでしょうね。
伸子張りは、ほんとにさっぱりします。
ただ、伸子の長さによって伸びる幅が違います。
ちりめんやお召しなどは、必要ぴったりの幅に
伸びるかどうかですね。
私は加工用のものしかしませんので、
広がってもいいし、反のミミがなみなみ状態になっても
構わずやっています。
最後に「湯のし」ができないと、必要以上に広がったり
足りなかったり、反のミミのでこぼこが、
実際縫うのに邪魔だったりします。
直す方法はありますが・・・。
紬などはぱりっとして気持ちいいですよ。
着物を八掛に・・・は、昔の着物では見かけます。
ちりめんのざらざらしたものも使いますし、
金者で柄のいいものなどは、無地っぽいものや、
飛び小紋風の柄の少ないものに、
華やかにつけてあったりします。
「~でなければならない」といういろんなくくりは、
着物が着られなくなってからできたものも多いですね。
街中にある自分でやるドライクリーニング屋さんで
帯などが洗えます と 本に書いてあったので
(推奨している方も)
白地の塩瀬の帯を2本 試してみましたが
心なしか スッキリした様な・・・
今書いていますが、今のドライクリーニングは、
元々洋装中心に考えられているものです。
もちろんそれでもきれいになるものはありますが、
運が悪けりゃ、もあります。
洗剤とか洗濯とかは、こちらも知識を持っているほうが、
大切なものを大切に扱えると思います。
お試しに塩瀬を2本も使えるなんて、衣装持ちっ!