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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着物さん、いっぱい到着!

2020-02-28 00:54:52 | 着物・古布

 

先日、幼馴染から電話がありました。「着物、いる?」とのお話し。

大喜びで「いただきます」、で、お身内の不要になった着物を我が家まで届けてくださいました。

懐かしいお話しも書きたかったのですが、長くなると思いましたので、

思い出のお話しは次回に、今日はいただいた着物のことを書きます。

 

さて、届けていただいたもの、広げて分別始めています。

トップ写真は、これからチェックするべく積み重ねているもの、の、「一部」です。

帯もたくさんいただきました。これがねぇ、いいものがあれこれ…なのですよ。

余計な日光が入るので写真苦労してますすみません。

 

      

 

左と真ん中はかなりアンティークです。左端は丸帯の作り変え。扇柄です。

真ん中は変わり青海波取りに花丸紋花菱紋。

オレンジ色は名古屋で宝相華柄。左三つは当然戦前モノと思います。

右端の黒地は、たぶん昭和40~50年モノ。当時は普通になっていた「六通」です。

今でも十分締められます。

丸帯は重たいですが、傷みも少ないので解いてから先を考えましょう。

知人の家には、古い丸帯を解いたものがテーブルライナーとして使われています。いいもんです。

 

たくさんあって全部は載せられないのですが、着物もお召しや錦紗などもありました。

こちらはいまや探してもなかなかめぐり合わない「お召し」。

大正から昭和初期には、こんな着物をきた女性が、ここかしこで見られたのでしょうね。

ツヤのいい紺地で、矢絣っぽい織柄が、今見てもモダンです。

 

        

 

フシギなものがありました。留袖です。柄が両褄ですから、つくりとしては明治から大正ギリギリくらい?

色柄は地味ですが、あの時代、全体にジミ目です。30代から40代。

大正も進んでくると、ドッと華やかになりますが。

 

      

 

どこがフシギかと言うと…「紋」が入っていないのです。白丸に抜かれているだけ。

 

        

 

これはあくまで想像なのですが…今の時代、嫁入りにあれこれ着物を揃えるなんてことは、もうないでしょう。

私の年代くらいまでてすかねぇ、親がタンスにあれこれ詰めて嫁に出したのは…。

この両褄柄がまだ使われていたということは、日常に当たり前に着物を着ていたころ。

つまりは「嫁入り道具」として、あれこれ揃えていたうちの1枚かなと、そんな風に思います。

紋は、嫁ぎ先が決まってからいれるとか。

紋を入れる、というのはなかなかたいへんなことで、それも「誂え」となれば、

後から紋だけ描き入れたりします。この白いところは「ここに紋をいれる」という場所ですが、

この白いものを「輪」として残すと、いわゆる「石持ち」紋、普通はコレが多いです。

まだ紋を入れない状態で入手したものの、何かの都合で紋を入れないまま残ったのですね。

すでに色もかわっており、裾の方にはシミも多いですから、着物としての着用はムリですが、

ほかにもいろいろと使い道はあります。それを考えるのが楽しみです。

 

こちらは若い娘さんくらいの「付けさげ」、このタイプ懐かしいです。

 

     

 

私も二十歳前に作ってもらったのはそっくりな感じです。シボの大きなザラザラちりめん。

実は「重たい」んですよね。

 

        

 

さて、惜しいなぁと思ったのがひとつ、いえ、きれいなんですけどね…。

帯の作り変え、元々単帯だったのかどうかは不明ですが、裏に羽裏を使って昼夜にしてあります。

残念なのは「胴に巻く部分」がないんです。ちょっと長めのお太鼓部分だけ。

オシャレな柄でしょ。全部あったら、裏に黒繻子あわせて締めるのに~。

 

        

 

これは何にするか、ただいま「妄想中」。なんとしてでも日の目を見せてあげたい!

そして、もうひとつ、コレは「お返しするわ」と言ってしまったくらいステキな着物。

誰も着る人いないから…と、そのままいただいてしまったのですが、紬の付け下げ。

たとうしには「訪問着風」と書いてありました。絵羽柄なのでそう書かれたのでしょう。

共八掛ではありませんし、柄も裾と右袖だけ。あっさりしていますが、とてもオシャレな1枚です。

 

             

 

絞り染め、なんという絞りなのか、プロに聞いてみるつもりです。

 

         

 

これにハリネズミ帯、いけるかもしれません。

帯揚げ帯締めは着物に合わせた色で。赤い部分「土器色」でしょうかねぇ。

 

さてさて、たくさんいただいて、またまたニコニコニマニマしながら広げています。

「倉庫」に運ぶ着物やハギレの準備をしていますが、ちょっとストップして、

今回いただいたもののチェックを先にすることにしました。

 

久しぶりにゆっくり、一枚一枚着物や帯を広げて、至福の時をすごしました。

暖かくなったら、解き洗いもしなくちゃねー、と「肺炎」気にしつつ、夢見ています。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (サザエ)
2020-02-28 07:51:38
着物が沢山あると、ワクワクしますね^^
私は、色々考えながら着物を解いてるときが一番幸せだったりします。
何にしよう。。とか、
いろいろ。。
考えながら解いて、解き終わったらそのままだったりすることが多くて。。。_| ̄|○
端切れ等も入手したので、
家族にゴミ扱いされる前に何か形にしなくては。。
と思ったりするのですが、これが、
なかなか。。。。。_| ̄|○
絞りの羽織のマチ部分の端切れを多量に手に入れたので、
今はとんぼさんの昔の生地のお手玉作りを参考に、お手玉作りに励んでます←と言っても8個くらい作ったところで、まだ中身は入れてないというww
で、小物だけでは到底使い尽くせないと思い、
そのマチ部分を繋げて1枚半纏を作ってみたいと思ってはいるのですけれどね。。なかなか( ゚Д゚)
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Unknown (とんぼ)
2020-02-28 22:47:18
サザエ様

ほんとにハギレさわっているだけでも、楽しいですよね。
絞りは伸びますから、半天にするならそれを考えて
がんばってくださいね。
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