開会式、勝手評価

 

どうなることやらのオリンピックが開幕しました。

開会式はほぼ見ました。

元々、お気の毒なのは式の「参加者」の皆さんで、一番上の人がポカばっかりやったり、

ドタキャンがあったり、最後までもう大変な状況でした。

この日のために様々準備をし、パフォーマンスを練習し、リハーサルをひっそりとやってきた皆さんは、

ほんとにできるんだろうか、とか、直前に変わったりすることを一からやり直したりとか、

ほんとにたいへんだったことと思っています。上に立つ人は元アスリートだのなんだの、

そんなことで選んでほしくないですわ。

こんな状態でもちゃんとパフォーマンスをやり遂げたみなさんに拍手です。

 

私がいいわぁと思ったのは「ピクトグラム」を実際に演じて見せたプログラム。

あとで「あれをやっていたのは…」と紹介されるのでしょうか。実に楽しい演技でした。

聖火の最終ランナーは大坂なおみさんでした。まぁ妥当な線でしょう。

 

プロジェクションマッピングとか、さまざまな「映像技術」の発達で、

規模縮小とかなんとかいわれていたけれど、それなりに美しく楽しいものでした。

特に宙に浮いた地球儀、あれはドローンだそうです。

ドローンは知っているけれど、かつてはふらふらして「ほんとに向こうまでいくのかいな」なんて

心配していたものが、まぁあそこまで見事に「シゴト」ができる道具になった、という

進歩に驚き、あれを考え、作り上げた人たちに敬意を表します。

 

いまさらこんなことを言っても…ですが、今でも私はオリンピックはやめた方がよかった、と

基本的にはそう思っています。しかし始まった以上、あとはコロナのせいで途中で中止とか、

何か国かの選手が出られなくなって不戦勝続き、なんてことに絶対ならないようにと、

それを願っています。評価はあとからでるものですから。

ついつい競技に眼がいきますが、開会式当日も、東京では１３５９人の感染者が出ました。

今この時間に、死の淵に立っている人もいる、それを何とか救おうと必死の医療従事者がいる、

感染後の後遺症に悩む人がいる…今の日本はそういう状況なのだということを、

忘れるわけにはいきません。

元々、いつの場合も我が家はテレビ観戦ですし、東京大会のメリットは時差がないこと。

それに感謝して、あとはひたすら選手の皆さんに感染が広がらないことを祈ります。

あの開会式を見れば「何やかや言ったって、日本はやるときゃやるんだ」と、

やってよかった、に傾く気持ちがあると思いますが、終わってみなけりゃわからない、ではなく、

終わった後に「やったがためにコロナがどうなるか」を、見なければなりません。

パンデミックの中でオリンピックをやることの意義が、我が国のてっぺんの人たちからは、

通り一遍のいい子発言ばっかりで「そうか、そうだよね」と納得できる話がでていません。

入場行進の時、陛下と菅総理が並んで写り、拍手をしていましたが、

菅総理の拍手はテンポがおそく「パーチパーチパーチ」という感じ。

眠そうなのはお顔立ちのせいで仕方ないかもしれませんが、

メリハリのなさが頼りなさにつながっている、ということをあの方の口癖でいうなら

「しっかりと」考えていただきたいものです。

 

各国の衣装は楽しませていただきましたが、あの国名を書いたプラカード、

「マンガの吹き出しのようだ」と早速書かれていました。

最初からそう見えていたので、あらそうじゃなかつたの？と思った次第です。

シンプルすぎて、面白みのないプラカードでした。

おまけに入場のＢＧＭは、すべてゲームの曲だそうで…。

まぁ今や日本は世界中でマンガとアニメの聖地みたいにいわれていますから、

そのあたりをねらったのかもしれませんが、私はドラゴン・クエストもファイナル・ファンタジーも

モンスター・ハンターも、名前だけしか知りません。

どうせアニメの曲を使うなら、ラピュタとかつかってほしかったわぁ…。

 

さぁ手前勝手な点数付けはこの辺りにして、明日からは無観客やら検査漬けやらの中で

がんばる選手に、テレビの前から精いっぱいの声援を送ります。