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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お髪長ぁ~の私の便利グッズ

2012-02-10 16:41:02 | つれづれ

 

何の話やねん…ですが、私、髪のびちゃってます。何でこんなに早く伸びるのかと、毎度のグチですが…。

で、今回は「髪結い・便利グッズ」です。

よそさまのサイトの記事にありまして、パッケージを必死で読んで、せっせと探しました。

じっくり眺めて…買ってみよう…で、買ったのが写真のものです。

みるからに、若いお嬢さんの「かわいいおだんごヘア」用なんですが…、

まぁ使っちゃってみよーじゃないの!と、れっつ・とらい!

ここから先はたいへんお見苦しい写真が続きますので、お許し下さい。

 

私は着物を着るときや暑い時期は、髪をくるくると丸めて髷にしておきます。

ちゃんとしたお出かけ着物の時は、もーちっとちゃんとやりますが、まぁ普段用ってことです。

最初に「高さ」を決めます。暑いときは高めです。そこでひとつにゴムで括り、ゆるゆる~~のお下げにします。

年取ってずいぶん髪が減りましたわ。おまけにまだら染めで「ミケネコ状態」だし…。

 

       (黒い服だったのでわかりやすいようにバスタオルかけてます)

 

このゆる~ゆるのお下げをくるくると適当に巻いていって、適当にピンで留めてオシマイです。

右がちょっと横から見たところ、髷としてはジミめですが、ふだんならこれで十分です。

お下げにするのは髪がまとまるのと、ゆるくあむことでツレないし、ボリュームが少しだせるからです。

きっちり編んでこれをすると、髷も更に小さくなります。夏だとそこから汗が…。

   

        

 

で、写真のグッズを使って見ました。髪を編まずにゴムでくくった状態です。

先にお下げをしたので波打って古いホーキのようになっております。

ぺコちゃんポコちゃんシールは、引き立て役ってことで…(ちゃうやろ…)。

とりあえず髪をまとめてつかんで、リングを根元まで通します。いかに手抜きの「染」かよくわかってすみません。

 

 

これ、マジックテープがグルリとついているのです。

それでそのままこの「リング」を包むように、髪をねじりながら押さえていくと…くっついていくんですわ。

もちろん、うまくリングを包み込みながら、おしまいのところは中におし込み・・・と、多少テクニックはいります。

でも、これ鏡も見ないで後ろ手でやったんですけれど、ピタリとまとまりました。

ピンも使っていません、巻いただけ。で、カメラ操作に動き回ってもまったくなんともなし。

ピンでポイントを抑えれば、更に安心でしょうね。

 

       

 

外出などで、風が心配だったら、この上から目の粗いネットをかければカンペキだと思います。

なにしろマジックテープのおかげてみんな貼り付いてる感じがします。

とるときは「ゆっくり少しずつ」で、私の場合はタダのストレートですから、まわしてある髪を元にもどすのに、

ちと気を使いましたが、最後はゆっくりすーっと引っ張れば、からまって痛いとかはありませんでした。

実はこれ、もう少し髪の短いヒト用…製品のHPではこんな感じです

 

今回はおタメシで、ただグルグルと巻きましたが、ちゃんとヘアクリームでまとめるとか、

髪の向きを考えながら分けてまきつけるなどすれば、アレンジも可能だと思います。

 

私の場合は、ただ長いというだけですから、もう少し短いかたやパーマがかかっていたりすれば、

ずいぶん感じもかわるでしょうね。便利なものがあるんですねぇ。

ちなみにこちらは「高さをだす」方。こちらは写真とってませんが、HPではこちら

 

    

 

まぁいわゆる「盛り髪」というもので、なんかてっぺんから後頭部にかけてをとんがらせる…

これはどうも私の年代ではとてものことに…なんですが、

実は、例えば私のさっきの髷の根元すぐ上にいれれば、うしろに出っ張る感じで、

いかにもひっ詰めてますという感じがなくなります。

それと本格的に結ってやろ…とがんばったら、オデコのうえにおくことで「束髪風」も可能だと思います。

それと、これはショートヘアのかたも使える…なにしろピンをしなくても落ちてきませんから。

「ノーブル盛り髪ベース 使い方」で検索すると、お若いがいろいろな使い方でブログアップされてます。

盛り上げるほうは大小2個で、おだんごは1個、両方買っても1200円程度です。

 

で…最初の「お髪長ぁ~」ですが…これは関所の女改めの時の言葉。

せっかくですからちとお話を…

江戸時代、関所を通るには手形が必要だったとか、「入鉄砲に出女」が厳しく詮議された…なんてことは、

学校でも習いました。この「手形」ですが、同じ江戸時代でも、なんせ270年からの長さですから、

少しずつ変わってきています。

が、とりあえず、まず手形は二つあったということ。一つは関所手形、もう一つが往来手形です。

関所と言うのはたとえば東海道を通って京都まで・・・の中でも箱根だけではありません。

通る予定の関所の数かける2、つまり往復分必要でした。関所ごとに記録として取り上げられちゃうから。

コピーってものがありませんでしたからねぇ。

往来手形は、どちらかと言うと旅行中の「よろしくお願いします」の誓約書みたいなもの。

もちろん「どこそこの何某というもので、どこへ何をしに行く」というような細かいことも書いてありますが、

なにしろ長い距離で、日数も掛かります。途中で万が一のことがあったときは、その土地のやり方で、

万事よろしくお願いします、というもの。例えば倒れたらこうしてください、万が一客死したら葬ってください…。

お願いというより、相手に迷惑を掛けないためのものですね。

 

関所では、女性、特に「身分の高い女性」の往来が、一番厳しく詮議されました。

江戸を出る女性は同じ通行手形でも「御留守居証文」という細かく詳細が書かれた手形が必要でした。

男性の場合は、ずっと緩かったそうです。

最初の「お髪長ぁ~」というのは、手形の中に書かれている身体的特徴を、報告する言葉。

これをするのは「改め女」とか「人見女」、「改め婆」などと呼ばれた女性。

髪長はいわゆる「女性」であるということ、「お切り髪」は、未亡人のこと。

女性の髷は、何か隠すには都合のいいところですから、怪しいと髪も全部解いて見られたわけです。

中国で、蚕の繭が花嫁の髷の中に隠して運ばれた…なんて逸話もありますね。

有名な箱根の関所ですと、まず大きな順番待ちコーナーに入れられ(塀で囲まれた場所で「千人溜まり」といいます)

順番待ちをします。庶民の場合は、順番でよばれると関所役人の前で改められましたが、

身分の高い女性は別室で、ほくろやアザなど、手形に書かれていることとつき合わせて

特に念入りに調べられたそうで、最初に顔合わせたとき、改め女に「袖の下」をどれだけ出すかで扱いが変わり、

裾までめくりあげられたり、いやな思いをしたそうです。

「改め女は、老女が多かったそうですが、たいがい意地悪の悪そうなヒトだった…といわれているのは、

そういう目でみるからでしょう。それよりきっとわいろ取り放題、チップもらい放題で、いい商売だったでしょうねぇ。

 

さて、お髪長ってほどの身分じゃござんせんが、コシもハリもだいぶ衰えて参りました。

てっぺんも薄くなってきております。やっぱし「カンキ○ウ」かなと、ずっと思ってるんですが…大事にしなきゃ…です。

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほどぉ! (えみこ)
2012-02-11 07:15:05
ロングって、したことないから、へぇ~!
です。よくできていますね。
とんぼさんのお髪、ゆたかですよ~。
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Unknown (とんぼ)
2012-02-11 11:28:05
えみこ様

長きゃ良いってもんでもありませんですが、
まとめるのは楽です。
これは今まで使ったさくざくなグッズの中では、
なかなかのものとおもいます。
ただのボブの片でも、後ろの少し下目に、小さいのをいれると、
形よく後頭部が出っ張るんですね。
よく考えてあります。

写真は洗い上がりなので膨らんで多く見えてます。髪はほんとに質も量もかわるものだと、実感していますよぉ。
返信する
ひょっとして… (たらちゃん)
2012-02-11 21:57:50
「きもの鶴」さんのblogで紹介されていたものですか?
私も買おうかなぁと思ってました。私は肩より少し長いセミロング。
良さそうですね(^_^)やっぱり私も買うことにします。
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Unknown (とんぼ)
2012-02-11 22:09:58
たらちゃん様

どこのブログだったか…です。
いろいろなところでお使いになられてますから。
あちこちで見かけました。
もっともみんな「若い方」ばっかりで…へへへです。
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