今年のゆかたは

関係ない画像ですみません。
昨日、今年最初の朝顔が咲きました！トップはこんな色でした。
あとまだ濃いピンクとかも一緒に植えているので楽しみです。


さて「今年のゆかたは古典柄」のお話…。
以前耳にしていまして、どんな感じかなと思っていました。
先日のＮＨＫのリポートで、あるデパートのゆかた売り場が紹介されましたが、
なんかかなり「古典的」でしたね。といっても、確かに昔ながらの柄、
という感じもあるのですが、要するに「地味目の色柄」ですね。
まぁ、私は好きな系統でしたけれど、まだまだ華やかゆかたもありました。
そして、今年の流行として、やっぱりピラピラレース衿、
パールジャラリンの帯飾り、レースたび。
お店の人のお話では、ゆかたを「お出かけ着」にして楽しむのが傾向なんですと。
そういう飾り物をつけることで、ゆかたを「オシャレ着」に変身させて…。
だからさ、お出かけ着にしないところがいいところ…あっムダですわ、
こんなこといっても、要するに洋服感覚なんですよね。

浅草あたりでも最近は、ゆかた着て歩く人がけっこういる、というリポートで
確かに歩いてました。なんかピンクだの黄色だので…。
偏見かとも思いますが、たとえ２万だ３万だといわれても、
安っけなく見えてしまうのは、やっぱり「明るいから」、
ああいう姿は、これからちょいと踊りのお稽古…とかね、
どうしてもそう見えてしまう。周囲の景色に溶け込まないんですよ。
梅雨の晴れ間の真っ昼間…うれしいんだか悲しいんだかわかりまへんわ。

昨日呉服屋さんの奥さんが言ってました。
「まだ嫁いできたばかりのころ、あんまり暑かったので、
ゆかたを着てお店に出たら、お客様にしかられた」って。
せめて日が落ちてからにしなさいよ、といわれたそうです。
ゆかたって、昼間の日の光より、たそがれとか星月夜とか、
そういう時間のほうが、しっくりするんですよね。
元々そういう中で生まれたものだから…。

そしてもっとも悲しかったのは…ある下着メーカーが作ったという、
あれはなんと申しましょーか…上は着物の上半分、
それを着て兵児帯まがいのクシュッとした「帯もどき」をしめる。
それをとって上を脱ぐと、昨日の「一番カンタンあっぱっぱ」なんです。
もちろん長さはひざ程度。ワンピースって言ってましたけどね。
「丈も短くて、着ると元気が出るんじゃないかと」…って、
お値段も３０００円くらいとかで、「(売れ行きに)期待しています」って
担当者はリキいれてましたけど、あれを着た人にもし出会ったら、
わたし「元気喪失」しますわ。

いや、実際にはナニがでてきても、はやってもいいと思うんです。
ただね、いつもいうように「本物ってなんなのか」を
ちゃんと知ってから、ずらしてほしいんですよ。
もし本物の本当のよさを理解したら、着たくなくなるとは思いますけどね。
失礼な言い方ですが、外国のかたへのお土産みたいな
「ジャパニーズ・テイスト」なだけのものは、
日本人が着るのは、やめてほしいものだと思います。

アナウンサーは「ゆかたの着方もいろいろかわってきて、別の楽しみもでてきた」
見たいなこと言ってましたけど、そうじゃなくて、
ゆかたとは別モノを着ているのだと気がついてほしいものです。

あぁ、また悩ましき夏が来る…真昼間に帯飾りジャラジャラの、
レース衿のゆかたのじょーちゃんと出会いませんよーに。


気を取り直して…今日まで気を持たせていた、八番目のゆりさんです。