ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着物・残念シリーズ?

2008-01-09 13:00:10 | 着物・古布
薄く明るいクリーム色に、鮮やかな紅型もようの訪問着です。
紅型というのは南国的で、小さな柄でも色鮮やか、華やかになりますね。
これは京紅型で、南国風の館ののった立派な帆船の柄です。遣唐使船みたい。
波や流れの描き方など、動きがあってとても流麗です。
ところが…ですねぇ、この着物シミがあるんですよ。
まずはその帆の部分、うまく撮れてないんですが、
赤の紋のまわり、白いところにもやもやがひとまわり全部シミがあります。


     


更にこちら、なんていいぼかし~じゃなくてミゴトにでかいシミ!


     


このテのシミやにじみは、悉皆やさんでなんとかなるタイプではありますが、
お金かかるでしょうねぇ、それと、別のところのシミは難しそう。
柄だけよけて染め替えでもしなければ、使えません。
地を薄いココア色みたいな、そっち系にしたらけっこういいでしょうね。


こちら右の後ろ、背中と右袖の背中側です。
ここはとぉってもきれいなんですよ。


     


ほんとに…もったいなーい!
品物はもちろん正絹ちりめん、まちがいのないものなのですが、
保存状態でトラぶったんですね。

次はこちら、紺に見えるのですが、紺に近い紫、陽花様の好きな色ですよー。


     


銀の部分が多いので反射してしまい、うまく柄や色が出ないのですが、
樹木や笹の間に、小菊や桔梗、藤袴などがモノトーンで描かれています。
更にその間で、えさをついばむような鶴。
柄の部分はごくうすーいピンク色の地、全体的に上品な感じです。
さて、この着物の「残念」はといいますと、これまた大きなシミ…。


     


鶴の右側の「輪ジミ」わかります?大きいんですよ。
更にこのドデカいシミが、ほかにもあるんです。
最悪はこちら、


     


右袖の脇側です。これは仮絵羽仕立てにつないでありますから、
そのままの状態で、ざっと畳んでおいてあったときに、
一部分だけ何らかの水分がしみてしまったのでしょう。
同じくらいのかなりの大きさの輪ジミです。
色がでてしまっているところは、うまく縫い込めば中に入ると思いますが、
とりあえず大きな輪ジミを何とかしないことには、これまた着られません。
本日二回目の、おっきなため息ですねぇ。

どちらの着物も柄だけ生かして、ということも考えましたが、
お金をかけてきれいにすれば、ちゃんと訪問着で着られるものです。
カットしてしまうのはもったいないので何とかしたいと…。

例えばこちらの「お手入れ.com」さんでは、
こんなふうにかえられるわけで…。着物って便利ですよね。
但し金額が問題です。単純な色無地のあわせ染め替えで12600円だそうです。
それよりはナンボ上乗せになるかと思うと…はぁ~~、ですねぇ。

これらはみな、呉服屋さんからきたものですが、
ほんとにもったいないと思います。
なんとかしたい、どしたらいかっぺ、と思案中です。
明日はもう一枚、これがまた惜しいんだわぁ…ああ泣けてくる…。


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2008-01-09 22:29:23
どちらも素敵な訪問着なのに一度も
袖を通さないままでシミだなんて
本当にもったいない!ため息の出るの
わかります。
自分でシミ抜きや洗い張りが出来れば
どんなにいいだろうと思ってしまいますね。
Unknown (とんぼ)
2008-01-10 15:21:49
陽花様
ほんとにもったいないですね。
紬や小紋程度なら、ダメで元々…で、
洗ってみてもいいのですが、
これではお手上げです。
専門家にまずはお伺いしてみようと思います。


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