
ちょっとモノガナシヒお話しです。
昨日は息子を連れての病院。インフルの予防接種です。
昨年のうちに済ませたかったのですが、おととしの「新型インフル」騒ぎで、
去年はみな急いだのか、ちと申し込みが遅れたら「年内予約マンパイ」といわれて今頃になりました。
とりあえず、それは無事に済んだのですが…。
全部おわってロビーのすみで、診察券をしまうのに息子の車椅子の横にしゃがみこんでいましたら、
すぐそばにすわっていたご婦人が話しかけてきました。たぶん私と同じくらいだと思います。
最初は「カゼひいたの?」とか何とかから始まり、息子の病名を聞かれたので「心臓病があって」と答えました。
すると「私は難病になっちゃって」でツギが「亭主はさっさと○年前になくなって、さぁ自由に一人で遊ぼうと思ったら、
こんな病気になっちゃうし」…。そのくせ、なにかもったいぶってその難病がなんであるかはいわない…。
私、病名を言いそうで言わず、聞かれるのを待ってる人には「聞きません」。
「たいへんですねぇ」と言ったら、今度は「先年親がクモ膜下でなくなって…」というので、
「あれは怖いですね、父も幸い命は助かりましたけど、今リハビリ中なんです」と言ったら…。
「あらそう、お父さん、このお兄ちゃん(息子のこと)の病気持って、逝っちゃってくれたらよかったのにね」…。
えっ…えーと…。返事に困りましたよ。
そのご婦人は、母親が先に亡くなり、しばらくたって父親が倒れたそうで
「なんかこのまま長引いてもと思って、亡くなった母親に、連れに来て、と頼んだのよ」と。
そしたらすぐに亡くなったそうで「妹は今でも、おねえちゃん、あのときのこと気にしてるんでしょと言うの」。
だからなんやねん…願いがかなってよかったわと言ったんですか、それとも後悔しているのですか。
私は、死を願うことが全面的に悪いとは思っていません。
正直「もうラクにしてあげたい」と言うキモチは、母の時で味わってます。見ているのもつらかったですから。
それに、伯父が脳死で二年間意識もないまま生きて、伯母の負担がタイヘンだったのも知っていますし。
ただ、それは少なくとも「死ねばいい」ではなく「生きてほしいけれど」という、
切ないキモチの裏返しみたいなものです。望むわけではないけれど…の悲しい迷いです。
あのご婦人も、つっぱっているだけで、本当は心の中で
「あたしだって、親にも夫にも長生きしてほしかったわよ」と思っているのだろうと想像します。
それでも、その日初めてあった人に「父が息子の病気持って逝ったらよかったのに」といわれたときは、
心がひやーっとしました。
母はよく「ことんぼの病気は、おばぁちゃんがあの世へ持っていってやるからね」と言っていました。
そんなことが、できるとかできないとかでなく、切なくてもあったかい言葉です。
そのご婦人は、父がどんな状態かも当然知りません。
母が亡くなっていることも、その介護を最後まで献身的にやってくれたことも、何も知りません。
行きずりの、ただのおしゃべりです。だからムキになって言い返すつもりはありませんでしたけれど、
今、一生懸命リハビリに励んでいる父を思い出すと「そんなこと思わないわよっ!」と言いそうになりました。
(アナタは難病の前に、そのトゲのある言葉を直したほうがよさそうだねぇ)と思いながら、
「それじゃお先に」と、離れましたが、なんだかとても心が寒くなりました。
病気は時として人を変えます。あのご婦人も、自分が病気にならなければ、
あんな放り投げたような物言いはしないのかもしれません。
けっこうオシャレな格好で、病気がなければ第二の人生楽しんでいる感じの方でした。
だからこそ斜にかまえてしまっているのでしょうか。
表に出ると、既に陽が傾いて冷たい風が吹いていましたが、母親らしき人とその車椅子を押している女性が
「山茶花きれいだねぇ」「ほんと、もう少しでおわりだねぇ」と話しているのを聞いて、なにやらほっとしました。
誰しも好きで病気になるわけではありません。せめて斜に構えず、正面から向き合ってほしいなぁと、
そんなことを思いながら、帰ってきました。
トツプ写真は、昨年父がくれたヒヤシンス。紫の色がもう見えています。
咲いたら実家にもっていく予定…一緒に父の帰りを待っています。
その方が、とんぼさんのお父様のリハビリの
禍を持ち去って、福だけ残してくれるかも。
難病は、そのひとそれぞれの数だけあるとはいえ…。
暴言がやまないのもありますから。
どうかどうか、おだやかに過ごせますよう。
とんぼさんの春も近づきますように(*_ _)人
さぞや胸が痛かったことだろうと思います。
言葉は形にならないからこそ、
人の心を温かくも締め付けることもできますよね。
自分はほかの人を無神経に傷つけぬようにしたいと、切に思います。
リハビリ中のお父様のご回復を、
心よりお祈りいたします。
さっさと払って、またいつもの日常を。
今年の冬はどうやらとても寒いようですね、地球規模で、寒い冬だと聞きました。
先日、元気な知人がノロで寝込みましたが、あれはびっくりするほど急激に症状が来ますね!
息子さんが、お風邪もひかず、お父さまもリハビリ順調で、良かったです(^^)/
私だったらいきなり顔が凍っちゃっただろうと思いながら拝読しました。
でも、ふと振り返ると、私も結構合理一点ばりで心無い言葉を吐いていたりしやしないだろうか?とヒヤッとしました。
気をつけなければ!!です。
一年中で一番寒い時季に入りましたが、息子さんお父様共々、とんぼさんもどうぞお元気でお過ごしください~。
正直なところ、カゼで鼻グズグズだの
ちょっとアタマが痛いの、それだけで、
気分はトゲトゲするものです。
病気を抱えて、思うようにならない気持ちが、
言葉も研いでしまうのかもしれません。
私も穏やかに暮らせるといいなと思っています。
父のお見舞いありがとうございます。
言葉はほんとに、一度口からでてしまったら
消えてくれませんからねぇ。
私も気をつけたいと思います。
なんだかきのどくだなぁと思いつつ帰って着ました。
自分の人生、自分の日常ですから、
もっと大事にしたらいいのにと思いました。
自分をも傷つけてますからねぇ。
お気の毒です。
ほんとに毎日キリッと寒いですね。
息子も父も、おかげさまでそこそこの日々ですが、
寒さはこれから本格的ですから、気をつけなきゃいけませんね。
言葉の毒は、母で鍛えられていますが、
身内、ではありませんからねぇ。
びっくりしましたよ。
きっと「あぁ思うようにならないことばかりだ」と、
生きているのだと思います。
お気の毒ですよ<こんなブログネタになっちゃうんですから?!
ご心配いただき、ありがとうございます。
空気カラッカラですわ。