ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

もうひとつ母のモノ

2015-01-28 19:53:14 | つれづれ

 

これも以前にもお見せしているはずなんですが、

まとめてはいったものを袋ごと持ち帰りました。

 

レース編みのモチーフ。小さいのは直径7センチくらい大きいのは12センチ前後。

これは、母が編み物をしたレース糸や、極細毛糸、夏用の帽子などに使う

荷物紐みたいな糸(すごい言い方、なんとかヤーンって名前でしたね)など、

様々な編み残りの糸で編んだものです。一輪挿しの花瓶敷きなどにも使えますが、

母はこれを「食器の間に入れる保護マット」に使っていました。

私も何枚かもらって、お客様用のケーキ皿などを重ねてある間に挟んでいます。

普段あまり使わないお皿や茶碗で、箱に入れておくほどでもないもの…

そんなものの収納の時にと、編んだようです。

 

余り糸なので、とんでもないところから色が違ったり、編み方も自由で、

今まで編んだものの応用らしく、あれこれ違います。

 

     

 

こまめな人でしたから、テレビ見ながらでも、ほんとに手を休めるということが少なかったですね。

これの入っていたのがこちら。

まぁどこに入ったままだったのか、父が出してきたときはもう汚れきってました。

これは「はなびら巾着」と言われる作り方ですね。

 

     

 

あまりに汚いので、紐を抜いて洗うことにしました。

 

作り方、ご存知かと思いますが、一応…。

必要なものは正方形の生地。大きさはハンカチくらいでも風呂敷くらいでもなんでもOK。

とにかく正方形であることと、裏が返って表にはなびらとして出ますから、

できれば裏と表2枚。もし1枚なら、柄がよく透けて、裏表が目立たないもの。

二枚の時はきれいに合わせて縫って裏返します。1枚の時はふちを三つ折りで絎けるときれいです。

折り紙でやってみました。

正確に寸法を決めて、4角を折ります。これで作ると外が格子、はなびらが白となります。

赤いラインが紐通しになるので、紐が2本通る分、1から1.5センチくらい縫います。

   

        

 

この時の「折り返しの分量はお好みです。

大きく折ったり、小さく折ったり…

 

     

 

この違いは、出来上がり袋の容積の違いになります。

ただ、右の作り方の場合は、青い線部分を閉じないと、開いたままですので、

中身が見えたり落ちたりしますから、途中まででも縫い合わせます。

最初の三角を深く折れば、浅く仕上がり、右のように浅く折れば容積は深く多くなります。

 

     

 

後は、一番最初のように、赤い線を4か所縫い、紐を通して絞ります。

汚れてますが、対比させるとこんな感じ。黄色のラインがそれぞれ「同じ位置」です。

 

     

 

母の作ったこれは、最初の三角をかなり中心近くまで折りこんでいますので、

袋としては底が浅く、ペタンコの感じですが、モチーフを重ねて入れるには最適な大きさ深さでした。

 

母の手仕事のものを見ると、ちょっとの時間で小さな生地で…と、

時間を無駄にしていなかったことが思い出されます。

今年はとうとう編み物も、ただの5分もしませんでした。

いや、まだ冬のさなかですから、やれば間に合うものもありますが、

どうも最近、落ち着きません。毛糸のはいった袋や、編みかけのものが入った箱を

横目で見ては、いや、やめとこう…の毎日です。ハハよあなたはスゴカッタ…です。


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4 コメント

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Unknown (天鼓)
2015-01-28 20:23:53
レースコースターの利用方法、いいですね。
ちょっといい食器、気にはなるけど使わないから動くこともないしいいか…と思っていたんですが、作って挟んでおきます。

後半の袋物も、使わなくなったハンカチの再利用によさそうです。
たくさんあるのですが、ある時期からタオルハンカチを使うようになって、ほとんど使わなかったものもそのままです。
2枚重ねて表と蓋の返しを別柄にしたりも楽しそうです。
返信する
Unknown ()
2015-01-29 10:26:01
お母様・・・本当にマメな方だったのですね。
そして、それがいつまでも残されていることが、すばらしいと思います。
先日、お隣のおばあちゃまから手編みのストールを二枚頂きました。
おばあちゃまの母親が編んだものだそうです。
太い糸で編まれた三角ストール、昔良く見た懐かしい形。
「こんなもの、お嫁さんも孫たちも喜ばないのよ。アナタが嫌じゃなかったら・・・」と言われ、なんだかお断り出来ませんでした。
私も年中手を動かしているので、ストールは間に合っていましたが、お会いしたことの無い方の思いがそこにあるような気がして、ありがたく頂くことにしました。
少し匂いとシミがあったので、綺麗に洗って、一枚は家で使う膝掛けに、もう一枚は車の中に置きました。
腐らない限り、捨てない限り、残っていくのですね。
私が作るものはほとんど子供にかかわるものなので、着られなくなると、手を離れます。
でも、ありがたいことに「お下がり」をとても喜んで、待っていてくれる人が居ます。
特に子供たちが喜ぶのは、私が手づくりした物だと聞き、またさらに「お下がり」として引き受けてくれる人が居るのだと知らされ、驚くやら嬉しいやら。
山ほどある半端な毛糸・・・私もモチーフにしてみます。
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Unknown (とんぼ)
2015-01-29 17:33:33
天鼓様

実家には田舎から持ってきた大皿もあったのですが、
それに敷くのには、ガーゼ地を3枚くらい重ねて、
そのフチ編みのようにレース編みをしたものもありました。
ほんとにマメなひとでした。

このはなびら巾着、ハンカチで私も作りましたよ。
レースのハンカチなんかだと、
紐通しぬうだけですから、あっという間です。
たいして物は入りませんが、
かわいい柄ので作って、お菓子を入れて
友人宅の子供さんのおみやげとか…。
自分のためには、木綿の小風呂敷と黒の無地で、
浴衣の時のを作りました。
2回くらいしか使ってませんわ。
どっかにあるかなー。

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Unknown (とんぼ)
2015-01-29 17:41:44
夢様

ほんとに手仕事の好きな人でした。
今、母と似たようなことをやりたくて
親子だなぁと思ってます。

三角ストール、懐かしいですね。
私も自分でたくったのも母が作ってくれたものも
何枚も持っていました。
ほんとに、よほど傷まない限り…捨てられません。
三角ストール、自分で編んだのは小さかったので、
後年、三角角を折って四角にして綴じ合わせて、
クッションにしましたよ。
それと、母はセーターの模様編みの部分だけの編み方で、
残り芸とを長方形にして、ふち飾りをつけて、
ひざ掛けとか、座布団の上に敷いてすわるものとかに
していました。
我が家にも何枚かあります。
毛糸は痩せても、洗って干すとまた少しフカフカします。

私が子供のころは、ご近所でもお下がりを
もらったりあげたりが、まだ残っていました。
私は一人っ子でしたから、着られなくなったものの行く先がなくて…。
ご近所の小さい子にあげていたのですが、
しばらくして「お古なんて失礼な」…なんていわれて、
母は、みんな田舎の私のいとこに
送るようになりました。
手作りのものも多かったので、実は私
「それ、あげちゃうのぉ?」なんて
言ったこともありましたわ。
和装なんかは特に、誰かに渡って、
何度も着てもらえたらと、思いますねぇ。
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