母の話づいてしまってすみませんが、母の言葉に「殿様の悪口は陰で言え…だよ」
というのがありました。ついでにアタリマエに「ヒトの口には戸は立てられぬ」をセットで…。
つまり、ニンゲン誰だって嫌いな人もいるし、うまの合わないヒトもいるし、実際迷惑なヤツもいる。
だから誰かのことをつい陰口叩いたりするのは、ごく普通のことだと。
自分の心に納めておければ一番だけれど、それがなかなかねぇ…の時は「うまく陰口はたたけ」
とまぁそういうようなことです。
ごく小さいころは「ヒトの悪口は言っちゃいけません。うそはついちゃいけません」と言いましたが、
少しオトナに近くなると「ウソも方便、ヒトを傷つけないように」なんてことも、教えてくれたんですよね。
そんな中での「殿様の悪口は影で言え」というのは、
「身分の近いものどうし(つまり自分側の人間ってことですね)、誰にも漏れない影で言ったらいい」ということ。
ただし「言った以上は、漏れることもある」ですね。
母は、自分が口に出したことは、責任持てよ、といいたかったのだと思います。
さて、前置きばかりが長いのは、いつものことですが、何でこんな話をするかと言いますと、
「キャリァ官僚のブログ暴言事件」、もうあきれはてて開いた口はそのままアゴが外れそうです。
ワイドショーでも取りざたしていましたが、51歳にもなって…です。
インタビューも本人受けていまして、要するに「ブログは匿名なので私心を書いてもいいと思った」…。
いや、その前にそういうことを考えているヒトが、官僚やっちゃいかんでしょ。
最近立て続けの「ネットで暴露」…冷凍庫に入るの、裸でカウンター座るの、有名人のカード番号出すの…。
本人たちは「軽い気持ちで」「こんなことになるとは」…と言いますが…。
確かに、ツイッターだのなんだので「友人のみ」と、限定して送ったりもありますが、
そのうちの誰かが「漏らす」、またそういうことを探してつつこうという人もいる…。ネットは怖いのです。
つまり「王様の耳はロバの耳」なわけです。
王様の髪を刈った床屋さんは、ロバ耳のことを言ったら殺す、と言われますが、どうしても言いたい…
ついに地面に穴を掘って「王様の耳はロバの耳」と、何度も繰り返してせいせいしたわけです。
でも、春になってその穴から芽吹いた野草の花から「言葉は零れ落ちる」…風が花を揺らすたび、
「王様の耳は…」と、繰り返し、それはどんどん村や町に広がっていってバレた…というわけですね。
ネットで特定の相手につぶやいたり、限定の友人にだけ見せたり…。
それは「地面に穴を掘ってつぶやいている」のと同じです。しかも花がささやくならかわいげもありますが、
掘った穴の向こうには「広大な世間様」がいるわけで、直であっという間に広がってしまうわけです。
何でも程度問題ですから、あははで終わったり、ごく狭い範囲だけの情報拡散だったりで、
終わればいいんですけどね。まず大学生にもなって、或いは、いいおっさんになって、
「やっていいことかどうか」の区別もつかないのか、と情けなくなります。
軽い気持ちもへったくれもありません。
世間様で生きていくうえでの最低限のルールくらい教えてもらっていないのかと、
またまた「親の顔が見たい」です。
写真アップで問題になっている件で「最近はスマホでパッと撮って、そのまますぐ送れる。
そういう手軽さが、やっていいことがどうかを考える間をなくしている」と言った人がいました。
やっていいコトかどうかは、やる前に考えるんだよ!シャッター切る前に考えないでどーする…です。
ブログも匿名だからも何もありません。
ネットという地面に穴掘って「王様の耳はロバの耳なんだよ。みっともないったらありゃしない。
耳の毛まで刈ってらなきゃならなかったんだ。ブッサイクな王様だよ」と、
怒鳴りまくって、今更「この国家がいつまでも続くことを願っています」といわれてもねぇ…です。
童話の床屋さんは、風の運んだ言葉で王様の秘密を漏らしたため、殺されると覚悟しますが、
王様は「隠していた自分が悪かった」と、ロバ耳をみんなに見せ、床屋さんもお咎めナシになった…
というオチです。しかしネットはねぇ…そうはいきません。
コレが私の時代だったら「こんな写真撮っちゃった」「いけないんだー、見つかったらクビだよぉ」で、
おわったかもしれないのに、いまや訴訟問題にもなりかけています。
そして識者たちは「こういうことも、この手の問題を起こすとこうなる、という警鐘になる」とかなんとか。
なんだか情けないですね。
ハナシがあちこち飛びますが、今朝「不便な道具を考える」という、おもしろいリポートがありました。
京都の大学だったかと思いますが、今の世の中、余りにも便利すぎる、ボタン一つでなんでもOK。
それはいいことばかりとは言えないよね…の発想です。なのでわざわざ不便な道具を考えよう…。
例えばスマホの地図ナビ、その地図で歩いていくと、歩いたところから「地図が消えてゆく」…。
いずれ画面は真っ白け…です。つまり、一回いったところは覚えなきゃならないわけですね。
そして話し合っていたのが「テレビのチャンネル争い」。テレビも普及し、パソコンでも見られる、
そこで好きな時間に好きな番組を見られないようにするテレビ。いつ写るか、どこが写るかわからない…。
発展して「町内会でチャンネル権を争ってもらうのはどうか」なんてなりました。大笑い。
毎週、町内で集まってのチャンネル争いをするわけです。戦争のころの「配給」並みですね。
でも、一人が「そうやって町内で集まることで、コミュニケーションも生まれるよね」と言いました。
まあ町内チャンネル奪取大会は困りますが、なんでも自由になることは、決して全て幸せになることではない、
そういう警鐘ではあるわけです。
スマホが簡単にネットアップできることや、ブログの匿名性に、
数々の類似事件続出の責任があるわけではありません。それを道具として使う人間の資質の問題です。
昔、ダイエットが流行り始めたころ「ちょっと待て その一口が ブタになる」という川柳がありましたが、
今は「ちょっと待て その一押しが 身をつぶす」ですね。
かくいう私も毎日ネットにお世話になっている身、他山の石と心がけ、気をつけなければなりませぬ。
多いですね。
情報の良し悪しは別にしてアッという間に
広まりますから便利な分だけ怖いですね。
とんぼさんのお母様はすごい。
なるほどと納得させられます。
口は禍の元と言いますが、私はつい余計なことを言ってしまうタイプで後でしまったと思うこと多々。ネットはもっと怖いですね。
気を付けなくてはと思うこの頃です。
なんだか、子供じみているというか、
おかしいですね。
一つ出てきたら次々と、というのも、
過去のアップを、わざわざ探して暴露する人も
いるってことなんですよね。
ルールやエチケットは、しっかり考えなきゃですね。
お名前なくて、どなたかわかりません。ごめんなさい。
親の言葉となすびの花は…といいますが、
ほんとにそうだなぁと、いなくなってから思います。
ネットのアリガタさも怖さも、自分でしっかり
判断しないとですよね。
私は下に妹と弟がいる長女。
私を躾けておけば下も・・・と思ったらしく
かなり厳しい母の様な 手抜きを考えた母の様な・・・
それなのに というか それだから というか
ついつい 調子に乗って
一言も二言も多くなる事が多々あり
言葉に出す前に考えてから と思いつつ
出た言葉は後悔しても取り戻す事が出来ず
ドジを繰り返しています
ネットに載せたらどんなに匿名にしても、発信主は必ず辿れるんじゃないかと思います~。
やっぱり写真にしろ文章にしろ載せるんだったら、どこまで「責任を持つか」は頭の片隅に入れておかないといけませんね。(と、自分に言っている)
次の記事の小紋、可愛いですね。
私が好きなのは趣味の紬系よりさらりとした小紋と洒落た帯の組み合わせなので、可愛い小紋を見ると嬉しくなります。
娘に子供らしい可愛い小紋を着せたくて(母が)いろいろ探していますがなかなか無いんですよね。。。日本のティーンエイジャーはやっぱり着物なんか着ないのかなあ。
一人っ子でしたから、集中攻撃でしたよ。
ケンカもよくしました。
摩擦が強くて火花も散った親子です。
それでも、今はありがたいと思っています。
いい年になっているのに、みっともないのと、
政治に関わっている者の考え方として、
それはないでしょうというのとで、二重に腹立ちます。
いまや情報なんて、漏れてて当たり前、くらいに思っておかないと、
危険が一杯です。
私もそそっかしいので、気をつけなければ…です。