ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

しゃもじのこと

2016-05-07 20:27:00 | 昔の道具・暮らし

 

トップ写真は、しゃもじの写真よりはせめて…と思ってご飯です。味気ないので胡麻昆布のせで…。

 

さて、このごはんをよそうものが「しゃもじ」、「杓文字」ですね。

これ、以前書きましたが、元は「杓子(しゃくし)」、それの女房言葉ですね。

なんでも略してアタマに「お」をつけ、下に「もじ」をつける。

「湯文字」「かもじ」「そもじ」「おめもじ」…いまどきの略語より品がいいかと…!?

しゃくし…に「お」をつけて「おしゃ(くし…を省略)プラス文字」でおしゃもじです。

 

さて、このしゃもじなんですが、こちらは今我が家にある木工のもの。

左二つは使い倒したもの、右ふたつは未使用のおみやげ品。

あ、右の大きいのは飯切りで酢飯のときにだけ使いましたね。

 

        

 

我が家は以前5合炊きの炊飯器を使っていました。

みんなまだ元気で若くて?お赤飯炊いたの、混ぜご飯作ったのとやっていましたから。

やがて家族も減り、私も食が細くなり…もとい、食を細くせねば、になり、

5合炊くこともめったになくなりましたので、3合炊きに替えたわけです。

ご飯そのものはおいしく炊けるし、炊飯器には文句なかったのですが、

面倒になったのが「しゃもじ」です。

もちろん専用の小ぶりなしゃもじはついてきました。これが比較。

左は5合炊きについてきたもの、真ん中が結婚してからずいぶん重宝に使っていたもの、

右が3合炊きのものです。

 

           

 

初めてプラを使った時は抵抗あったんですがねぇ…いつの間にかヘーキになりました。

道具というものは、材質ももちろんですが、使い勝手、というものが大事です。

どんなに上質の何々を使っているの、お値段が高いのといっても、

使うたびに「あぁこれ、もうちょっとこうだったらいいのに」ということがあると、使わなくなってしまいます。

 

実は、私3合炊きになっておひつを買ったのですが、これがねぇ…昔、実家にあったおひつと比べると、

どうにも使えない…木のおひつは、適当に水分を飛ばす…はずなのに、

いつまで使ってもかえってペチャっとする感じ、香りも強すぎて風呂桶か?みたいな…あららハズしたよぉ…でした。

そのため、あきらめて普通に炊飯器からお茶碗によそうようになったわけですが…このしゃもじがねぇ…。

たしかにヘッド(と言っていいんでしょうか)の小ささは、今までより二回りくらい小さなお釜には、

ピッタリなのですが、なんといいますか、うまくはいりこんで底からかき混ぜるのにどうにも力は入らないし、

無理にやろうとすると、ごはんがハネて外にこぼれてしまう…。

お釜が小さくても深いので、残りごはんになってくると、一度に少ししかすくえないため、

お茶碗によそうのに、何度もしゃもじを突っ込まなければなりません。

ヘッドに比べて、持つ柄の部分は同じ長さですから、ちょっと別のことをする間だけ…ほんの数分…のつもりで

しゃもじを入れっぱなそうとすると、外に飛び出すのでフタがしまらない…

こんな小さいことが、毎日の作業ではイライラの元になります。

それで、時々ネットの中をうろついては何かないかと探しておりました。

そしてこのたび、みつけたわけですー。どこが違うか…使って見てわかりましたが、まず深さがあること。

スプーンみたいなものですね。このくらいの違いです。少しヘッドが曲がっている感じもあります。

 

          

 

3合用と比べると表はこんな感じの違いです。やっぱりスプーンみたいですよね。

 

          

 

たったこれだけのことなのに、使い勝手はグンとよくなりました。

ただ、この商品のレビューでは、先がとがっているので底からかきまぜにくいとか、

ご飯がたくさんのらないとか…確かに大きな炊飯器だとそういう点で物足りないかもしれません。

これは小さい炊飯器用にはいい…ということになるでしょうか。私は使いやすいです。

そして最後に「持つところ」の長さですが、実はこれはかわりません。

やっぱりちょっとの間、中に置いてフタはできない…のですが…実はこのコ、とってもお利口なのです。

自分で立ってくれるのですー。笑っちゃうでしょう、ネコさん、頑張ってくれるのですよ。

 

                   

 

ほんとを言うと、この立つところが、最初に気に入ったところ…なんです。

でも大きさとか使い勝手とかで迷っていたのですが、レビューを見て考えた結果、

600円でおつりがくるのだし、もし使えなかったら別の用途を考えよう…と思い切ってポチッとしたわけです。

使ってみて気がついたのは、ちょうどネコのアタマのところに小指を引っかけることができて、

こはんをよそうとき安定するんです。これも発見でした。

 

というわけで…長らく悩んでいたしゃもじ問題は、これで解決。

今日もネコさんは食器棚のなかで、すっくと立って出番を待っています。

色は白もあったのですが、実は眼も悪くなっていて、洗った時気を付けていても、

エンボス加工のなかにご飯粒が残っていたりするのです。この色なら一目瞭然なので…。

 

おもしろキッチン・グッズは、探すとほんとに笑えるもの、楽しそうなものがたくさんあるのですが、

実用的にはどうか…ということがあります。面白がってもすぐ使わなくなるようではねぇ。

そういう点でも、これはハズしませんでした。

 

青葉若葉のこの季節、使い古した台所で爽やかグリーン・キャットさんは、今ちょっと人気者、です。


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8 コメント

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Unknown (陽花)
2016-05-07 21:14:51
炊飯器についていたご飯粒がくっつかない
というしゃもじを使っていますが、自分で
立ってくれるこんな可愛いしゃもじがあるん
ですね。
返信する
Unknown (じじ)
2016-05-07 21:46:57
おもしろ~い!
猫ちゃん可愛いし。
我が家も一時期は月に40キロお米使用していました。
今は、一日3合です。私が食が細い。もとい、少しダイエット。
今回の癌での脂肪の件がありますからね。
妹は糖の値が高くてとうとう食事制限始めました。
辛いだろうなあ~。お米大好き人間だから。
さていつまで続くやら。
出来なきゃお薬出されるからね。
地震の揺れを「目眩?」なんて勘違い。
熊本の友人のお母さんは断捨離始められたとのこと。
私も浴衣の解いたので枕カバーとか縫っています。
溜め込んだ生地なんとかしなきゃです。

そうそう今夜は手巻き寿司でした。
木の桶は壊れ深い皿を代用。でも水分がねえ。
飛ばないのですよ。

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素敵~! (べにお)
2016-05-07 23:08:49
面白いですね~、こんなおしゃもじがあるなんて…。
しっぽの先が膨らんでいるという風にとることもできるので、足をふんばって威嚇をしている猫の姿にも見えます。
よそったあとも自立してくれるので、可愛いだけでなく優れものですね~。
ご紹介ありがとうございました♪
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Unknown (とんぼ)
2016-05-08 19:06:20
陽花様

昔、木のしゃもじに慣れていたころは、
プラなんて…と思っていたのに、
あの「くっつかない」はいいですよね。
たまに何かほしくなって検索すると、
あまりの様代わりに驚いたりしています。
自立はいいですよー。
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Unknown (とんぼ)
2016-05-08 19:10:03
じじ様

お元気におすごしのようでなによりです。

私も「ごはん党」なので、量を減らすことで、
気休め?になっている感じです。

おひつはやはり昔のものの方がいいのかなぁとか
考えています。
飯切りのあの水分の抜けは、絶妙ですよね。
使うべきところに使うべきものを…なのですが
予算の関係など、なかなかうまくはいきません。
このネコさんはその点でも優等生でした。

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Unknown (とんぼ)
2016-05-08 19:12:33
べにお様

おいでいただいてうれしいです。
かわいいでしょう?よく働いてくれてます。
ネコグッズは本当にいろいろありますよね。
ついついほしくなって困っています。
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Unknown (サザエ)
2016-05-09 06:36:50
これ良いですね^^
何といっても自立するところが良い^^
今使ってるしゃもじが壊れたら。。
これ、候補No.1にします。。

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Unknown (とんぼ)
2016-05-09 19:22:56
サザエ様

人間もしゃもじも自立って大事だ…なんてね。
でもほんとに便利ですよ。
ぜひ候補にいれておいてください。
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