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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着物の柄の本

2013-01-24 23:10:38 | 本・マンガ・絵

 

これは、2010年に発行されています。弓岡さんのコレクションですね。

こういう本って古本になっても、コレクター価格なんて、高くなるんですよね。

今調べましたら、2400円前後のものがあって、あとは10000円以上になってます。

着物文様事典いろは―明治・大正・昭和の着物、帯の図柄 (弓岡勝美コレクション)
クリエーター情報なし
ピエブックス

 

着物の柄のいわゆる「事典」系の本は、ほかにも何冊か持っているのですが、

この本のいいところは「全部カラー」…。

この本は「五十音順」で、例えば「あ」だと「葵・秋草・麻・朝顔・麻の葉・薊…」といった具合。

「す」で「スポーツ」とあったので見たら「競馬」でした。馬柄に入れてほしいわ。

スポーツ柄でよくあるのは「野球」、特に羽裏にはよく「早慶戦」の様子が染められてます。

今の阪神巨人戦みたいなもの?人気があったのでしょうね。

 

弓岡氏のコレクションだけあって、写真はハギレの拡大だけでなく、着物や帯そのものもあります。

思わず「こっ…この帯、ほしいっ」なんてのもいろいろ。

 

こちらは手持ちのほかの本、

 

      

 

左側の本はこちら。これは全てモノクロで、B6サイズくらいです。1989年発刊ですから、かなり古いもの…。

文様集といっても、1ページ全部が柄で、そのままスキャンとかコピーして、イラストなどに使える感じです。

後ろのほうには和風イラスト集もあるのですが、なぜか「無断転写禁止」。こういうものはコピーして使わせてほしいですね。

日本文様集―伝統デザインと和風イラスト〈第1巻〉
クリエーター情報なし
誠文堂新光社

 

右側は、 アフェリエイトで写真がありませんで、販売ページです。こちら。

柄の見本だけでなく、いろいろ説明や、少しですがカラーページもあります。

 

着物の柄は、洋服ほどの激しい流行もありませんし、流れも緩やかです。

それでも「これは昭和○○年代だねぇ」なんていう変化はあります。

今の柄は、私からみると中途半端にモダンねらいで、個性的といいつつよくある柄が多いし、

あんまり「イキイキ」している感じがしません。 もっと自由なはずなんですが、

作っても売れないからでしょうか「万人向き」というタイプが多いのが残念です。特に「羽裏とじゅばん」!

 

時々書いている「プロなのにあまりに激しいマチガイ」、確かに着物は着られなくなっていますから、

何でもわかれというのは無理な話です。私だって、結構呉服屋さんに教わったりして、

知っているほうだとは思いますが、何もかもわかるわけではありません。

でも、せめて、今でもあちこちで使われているようなものについては、一般常識程度には、知っておいてほしいですねぇ。

 

さて、これは以前にも書いたのですが「文様」と「紋様」の違いはなんだ…ということ。

これはですねぇ、確定していません。いろいろ説がありすぎて…。

使う目的によっても違ったり、あいまいだったりします。

例えば「放送用語としては」こうだ…とか、「図」を書くことを職業としている場合は…とか。

ちなみに以前書いたものの写しで…

 

文様…使われている柄や色、使われている図柄構成など、全てを表すとき。

紋様…織りの地紋のこと、染めたものは「文様」。

模様…図柄の構成全体のこと。

 

これは呉服屋さんの基準。

 

ウィキでは、自然に出来たものを紋、人工的なものを文、

例えば砂が風に寄せられて出来るものが「砂紋」、水だと「水紋」、風紋もそうですね。

そして土器などは、縄のより目で柄つけしたものを「縄文」といいますね。でも、「家紋」という言い方もあります。

放送などでは「慣用」で使い分け…なんて逃げたりしてます。

 

言ってる私も、いつも「柄」と書くのは、とても範囲が広くとらえられる用語だから。

模様、というより着物の場合、それこそ「慣用」で、感覚的にピッタリ来るかなと思っているのです。

そのかわり「織り」の時には「地紋」と使っています。

日本語、ムズカシーです。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2013-01-25 06:25:19
文様・・・
紋様・・・ 
模様・・・
     ふむふむ
えっ   難しい
返信する
Unknown (陽花)
2013-01-25 08:38:29
まるで生地がそこにあるように
見える素敵な本ですね。

文様、紋様、模様うっかり間違えて
使っている事があると思います。
ややこしいですね。
返信する
鎌倉紋とは何ですか? (まあや)
2013-01-25 16:37:19
唐突で失礼お許しください!
私なりに検索したのですが、分からなくて。
どうぞ教えてくださいませ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-25 22:28:00
惠様

日ごろ、あんまり気にせず使っていますが、
デザインの仕事などをしている人には、
また違ったわけ方みたいなのがあるそうです。
難しいですね。どっちでもえぇやん、と言いたくなります。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-25 22:30:40
陽花様

今は印刷技術も向上していますから、
印刷とわかっていても、つい触ってみたりしちゃいます。

漢字は意味を持つ字ですから、いわれると、
あぁそうなんだと思えたり、そこまで細かくなくてもと思えたり、
首ひねっています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-25 22:41:01
まあや様

丸紋柄の一種ですが、いわゆる通常の家紋の柄ではなく、
丸紋の中に動物や植物、道具、幾何柄などを、
装飾として華やかにいれたものです。
本来のよく使われる家紋などとまぜて使われることもあります。
能や狂言によく使われる柄です。
ひとつ見つけました。こんなの。

http://www.arata.jp/kimono_gallery/TS-0006.html

黒地にこの柄の帯がよくありました。
今は「花丸紋」とか「紋尽くし」「紋ちらし」など、
そういう呼び方ではないかと思います。
昔は「黒地」や「赤地」が多かったように思いますが、
今は地色もいろいろのようです。
返信する
鎌倉紋、わかりました! (まあや)
2013-01-26 19:19:49
ありがとうございました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-27 10:21:47
まあや様

いえいえ。
同じ色柄でも、時代で呼び方が違ったりしますからねぇ。
へんに専門用語めいて聞こえたりしちゃいますね。
返信する

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