ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

松もとれますね。

2008-01-07 16:07:12 | つれづれ
まずは写真、鏡開きは11日ですが、今日で松飾りもはずしますので、
全部おさげさせていただきましたー。
味気ない「プラ鏡餅」、間違って買った「ビッグサイズ」には、
丸餅が10個はいっていました。
鏡開きとは、元は武士のしきたり、本来は二十日に具足に飾った餅をさげ、
雑煮などにして食べた習慣が、庶民にも伝わり、
商家などでは「蔵開き」をしてその年の仕事初めとしました。
今でもデパートなどで「蔵開きセール」なんてやってますね。
鏡餅は縁起物であり、元は武士のしきたりですから、
「切る」を嫌って切りません。バサマもトンカチで割ってましたねぇ。
今じゃ切りも割りもせず、袋やぶってハイ終わり…なんだかなー。
鏡餅は年神様が宿るとされています。食べなきゃご利益ありませんよぉ。
ちなみにお酒の樽をカーンと割るのも「鏡開き」といいますが、
あれはあの酒樽の上の部分を「鏡」というからです。


さて、年賀状のお話しです。
毎年「書くのがたいへんだぁ」と言いながらも、お正月になって
たくさんの年賀状をいただくと、ほんとにうれしいものです。
年に一度「あっお元気そうだ」とか「結婚したんだー」とか…、
お一人お一人の今を間近に見るようで、楽しいものです。

毎年私は「勝手にベスト・テン」をやってまして、
芸術的ナンバーワンとか、お笑い大賞とか…、並べて楽しんでいます。
何枚かご承諾を得てのものを、図柄のみご紹介させていただきます。

こちらはコメントを下さる「なぎさ様」のお葉書、
2006年にスペイン旅行をされた折の絵だそうです。
有名なアルハンブラ宮殿内の夏の離宮ヘネラリフェ、
あの「アルハンブラの宮殿」という曲は、
この庭の噴水や流れをあらわしたものとか。


     


さらさらっと描いてあるようで、実はとても細かい…。
薄い色づけなのに、濃緑の森に囲まれた静かな離宮の雰囲気が伝わってきます。
なぎさ様は本もお書きになられるし、絵もお友達と毎年展覧会を開かれたり…。
持病がおありですが、旅行も積極的になさる行動力とその姿勢に、
いつも刺激をいただいています。

こちらは私の船橋時代の友人からのもの、息子さんは知的障害があります。
ほかにお子さんもいらっしゃるし、仕事にもでていらして、
さぞかし忙しいであろうに、毎年必ず「干支の切り絵」でくれます。
多忙なはずなのに、いつこんな細かい作業をするのだろうと思います。


     


お互い状況は違っても、先の見えづらい暮らしでしたから、
時々立ち話程度であっても、互いにこぼしあったり励ましあったり…。
私より先に引越しましたから、もう10数年あっていませんが、
あちらの息子さんは就職もうまくいって、元気で通っておられる様子です。

こちらは息子がこちらに転校してすぐお世話になった
小学校の「産休先生」、短い間でしたが、熱心でやさしい先生でした。
いつも独創的な絵でくださるので楽しみにしています。
今年はこれ、左のチマチマの真ん中は「ファンに囲まれたミッキーマウス」です。


     


確かに「ねずみ男」もねずみですわなぁ、
見て初めてそーだった、と気がつきました。今年は鬼太郎をくっちゃえー。
ご本人は、実はとってもハンサム、ジャニ系イケメン!
あっ、もう30半ば越えてるわ…!渋い二枚目になっとろぉなぁ。

そしてこちらが今年の「大爆笑ナンバーワン」です。


     


いやもぉ、まるで私を見るようで…。
思わず「どっかから覗いてた?」とおもっちゃいました。
この方はネットでコミック系を扱っていらっしゃる、八雲様。
とっても感性がよくて、おもしろいHPなど見つけては知らせてくれます。
新刊のマンガのお知らせなどもしてくれますが、
私の好みもよくわかってくださっているので、ほとんどはずしません。

いただいたものばかりでも、ですので、もう時期過ぎてますが
私の今年の年賀状を…、
こちらはつげの根付を使ったものと、以前京都の「やゝさん」で見つけた
丸帯の柄、柄だけ抜き出して覚えたての「透過」を使ってみました。
この二枚の背景をかえたものなど数種作りました。


     


お笑い編はこちら


     


届いた方は、さぞメーワクだったかも…。
今ブログテッペンの「耳だけねずチャン」も、このねずイラストが元です。
ちなみにとんぼ自身は「ネコ科の王」トラ年なんですー。
ほんとにネコかぶっちゃったよ…。いや、ねずみかぶったのか…あれっ??

このほかにも、ご紹介したいハガキはたくさんあるんです。
素敵なデザイン、プッと噴出すイラストや写真、ユニークぞろいでした。
うまこ様、笑かしていただきましたよぉ、
工房遊様、ミゴトな小袖の写真、スキャンしちゃいました。
萬屋千兵衛様、人に見せられるデザインにしてください。
ちなみに千さまのは「本人の写真入・犬のかわりにお獅子を従えて、
イスに座った上野の西郷さんスタイル」…、分かります?
どう見ても人アブナイ人です…。


今年も歩いて数分の実家からも届きました。
私が印刷してるんですけどね。
はじっこにジサマの字で「うちも二人でがんばるから」と書いてありました。
すぐ近くにいても、何もしてあげられない親不孝モノです。
私の実情をわかっているからと、心配するなと、大丈夫だからと、
その思いが見えて、胸がきゅーんと痛みました。
お互いムリせず、できるだけのことをゆるゆるがんばっていこうと思います。


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9 コメント

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のせてくださって、ありがとう (nagisa)
2008-01-07 16:55:28
とんぼさんのブログに、自分のブログも更新できないうちに載せて頂いて、光栄です。
とんぼさんとお会いしようと四回?ぐらい約束したけど双方いろいろな都合でお会いできなかったのよね。
なんちゅう、メロドラマでしょうか。
今年こそお会いしたいです。
楽しい年賀状ですね。 (otyukun)
2008-01-07 17:05:48
三匹の鼠のイラストは素晴しいですね。
お見事!
アブナイ人「千さん」の年賀状も見たかったですね。

どうして喜んでもらえるか、いい気分で新年を迎えてもらえるかを考えるのは年賀状を考える醍醐味です。
こちらは手を入れたと言っても印刷です。
手描きで下さった方には何か悪い事をしたような気持ちになります。
一人ずつ書くのが不可能と分かっていても。

影に日向のご両親が居られて心強いですね。
Unknown (陽花)
2008-01-07 20:59:11
心のこもった年賀状を頂くと、こういう風に
しなければいけないなぁと反省ばかりですが、
イラストや構成の苦手な私は毎年同じ事を
思いながらも出来ないでいます。
又もや来てしまいました。。。 (ぽんぱ)
2008-01-07 22:06:42
とんぼ様って!凄い!
御看病疲れも見せずに、この楽しい年賀状のアップ。
とても面白く、感動しました!
御節を届けてくださる御父上様
うちも二人でがんばるからと
愛娘にしたためられた短くも愛情深き御言葉
これこそ、とんぼ様を大きな懐でささえる
愛そのものですね!
年賀状の一枚、一枚からとんぼ様が
暖かい日向ぼっこの中心におられる
気がします。
そのなかに一人、変わったおじさんもいますね。。。
次は何をオッパジメルカ?
ドウカケシテホメナイデクダサイマシーーーーー
種明かし、しちゃおうか?(笑) (萬屋千兵衛)
2008-01-07 22:15:11
萬ダコとか、アブナイ人だとか、
とんぼねえさんには、色々名前をつけていただきまして、
ありがとうございます!(笑)

ただねえ、私の事を良く知っておられる方ですと、
それは冗談だと、お判りでしょうが、知らない方が見たら、
本物のアブナイ人と思われそうですので、弁解させてください!(笑)

今年の私の年賀状!
映像の中に、掛詞(かけことば)を入れてるんです。
本当はポラトエム(polartem)を写した年賀状を作って、
一部の方には、そのセリフも入れて送ってるんですが、
そのセリフというのが、
「おいどんは、勤皇の獅子でごわす!いや、志士でごわす!」
という、オチです。(笑)

ということで、西郷さんスタイルまで気がついてくれた点では、
とんぼねえさんは賢明でしたが、獅子と志士を掛けてるまでは
気がつかなかったみたいですね?(笑)
勤皇の志士に化ける為に、長襦袢は着ず、刀を差していたのです。

ちなみに、あの日本刀は近藤勇が愛用した虎徹です。
居合い抜き用の刀で、刃が付いてない以外は虎徹を真似て作ってあり、
刀のこさえも刀身も、見た目も重さも本物そっくりだそうです。
こんなの持ってるのって、やっぱり私って、アブナイ人?(爆)
おはようございます^^ (えみこ)
2008-01-08 06:29:51
「危険な男」のあとの「あぶないオンナ」でございます。
日の出前の暗い部屋で大爆笑してしまいました。
山一つ超えると新撰組出身地なので
ご近所に土方姓と近藤姓、多いんです。
今の今まで虎徹は小鉄だと思ってました。
ジャージ姿のねずみさんにも笑い転げました。
Unknown (とんぼ)
2008-01-08 11:36:52
nagisa様
ほんとにメロドラマ!…「君の名は」どころじゃない
すれ違いですよね。ほんとにいつもすみません。
今年こそは、お会いしましょうね。
どうせなら季節のいいときに。


otyukun様
あの三匹ねずみさんは、年賀状のイラストソフト
だそうです。今、いろいろなものがでていますし、
「素材」で検索すると、和風の美しい絵も、
無料で使わせていただけますしね。
ほんとにパソコンは便利です。
毎年、作ることばっかり楽しんでいて、
けっこう自己満足の世界に浸ってます。

両親の存在は、私にとってやっぱり
大切な支えだと思います。
こっちが支えになれないところが悲しいんですが…。


陽花様
相手を思いながら書く事が、
一番心がこもっていると思います。
一行でも手書きの文が入っていると、
それだけで伝わるものがありますよね。


ぽんぱ様
ありがとうございます。
私は本当に、あったかい中にいると思います。
身近もそうだし、ブログでもポンパ様みたいに
応援の声が耳元で聞こえるコメントをくださるかたが
たくさんいらっしゃって、私はいつも
ホカホカの中でホケホケしちゃってます。
シアワセです。
あっあの「カワッタカタ」、特にまたユニィクで…。
おそばにおられて、さぞ楽しかろうと思いますが、
タイヘン!…でしょうねぇ、多趣味だし。
でも一番大事なのは、ぽんぱ様でしょう!
いじめっこするよーなときは、
とんぼねーさんがしかってあげますからね。


萬屋千兵衛様
誤解も何も、よくいう「知らない人が聞いたら
ほんとかと思い、知ってる人がきいたら
そーだーそーだと思う」人でしょー、アナタ。

私が「獅子→志士」がワカランと思ってまして?
あたしゃ深読みしちまったんですよ。
だって、千さんの刀が「こてっちゃん」だって
知ってましたもん。ブログに書いてるでしょ。
だいぶ前だけど…。
んだからして、虎徹優先なら近藤勇かな?
でもそれなら袴はくんじゃないかな、
んじゃこりゃ西郷さんかいな…と。
どっちだかわかんなかったんですよぉ。

昨日20代の友達がきましてね、
ちょうど年賀状を広げてたんですが、
「とんぼさん、この人『アッチ系』のヒト?」って
マジメに聞かれましたよ。
背中に「唐獅子」のクリカラモンモンかって。
「あら知らない?関東萬組の代貸でね、
表向きはフツーに電気工事やサンなんだけど、
お祭があると、着流しにキセルで香具師の元締めに
ヘンシンするんだよ」って言ったら、
「とんぼさんて、交流範囲ひろいんですねぇ」…。
ちゃんと「真実」を話しておきましたからご安心を。


えみこ様
ここのブログは魑魅魍魎の世界?
書いてる本人が「妖怪」ですからねぇ。
新撰組ゆかりの地、私「土方」という名前がすき、
名前フェチのところがあるんですよ。
えみこ様、本名「沖田総子」だったりして…。

あのねずみ三匹は、すごいでしょぅ?
ジャージってところが、つかんでますよねぇ。


笑門来福 (うまこ)
2008-01-09 22:52:32
笑って頂けてよかった、よかった。
CGではなく全部生ですから、
ちょっと鼻がゆがんでますけど・・・・
Unknown (とんぼ)
2008-01-10 15:30:31
うまこ様
ほんとに「生」にはとても勝てません。
来年は…と、今から期待しています。

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